「ジャニーズで中和」羊の木 いぱねまさんの映画レビュー(感想・評価)
ジャニーズで中和
かなり哲学的、宗教的で難解な作品を、ジャニーズを主役に据えることで観易く、深く考えさせない配慮がされているのは、観客の中心であろう、『オリキ』達へのサービスなのだろうか?
そう思うのも、自分もこの作品の意図や真意を測り兼ねる印象を得たからである。なので、鑑賞後にネットで色々検索したのだが、その解説も又中々難解で、他の文献を引用しつつ説明をしているサイトが多い。それ程、練られたプロットと計算された意図が感じられる作品である。
それだけではなく、キチンとサスペンス要素や、一種ホラー的ファクターも備わっていて、秀逸だったシーンは、髭を剃る場面。この怖さは男だから理解出来るのかも知れないが、あの演出は手放しで素晴らしいと感じた。
サスペンスでもあり、ダークファンタジーも散りばめられている興味深いテーマであった。
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