バース・オブ・ネイション
解説
アメリカ史上最大の黒人奴隷反乱を率いた伝説的人物ナット・ターナーを描き、サンダンス映画祭でグランプリと観客賞をダブル受賞した伝記ドラマ。新進俳優ネイト・パーカーが製作・監督・脚本・主演を務め、7年の歳月をかけて完成させた。1800年代初頭のバージニア州。ターナー家の農場で奴隷として暮らすナットは若い頃に文字の読み書きを習得し、成長すると聖書に精通するように。他の奴隷たちのために説教をするナットの姿を見たターナー家の主人は、彼の能力を生かそうと考え、奴隷の暴動を恐れる他の農場主のもとでも説教をさせはじめる。説教を続ける中で奴隷たちの悲惨すぎる境遇を目の当たりにしたナットは、彼らを率いて立ち上がることを決意する。共演に「君の名前で僕を呼んで」のアーミー・ハマー、「ウォッチメン」のジャッキー・アール・ヘイリー。
2016年製作/120分/PG12/アメリカ
原題:The Birth of a Nation
スタッフ・キャスト
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凄く重厚な映画。前半で蓄積したナットの悲しみと絶望と怒りが、後半で一気に噴出する。素晴らしい作品であるが、あまりにも衝撃的な展開なので日本未公開だったのだろうか。
2020年8月13日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
映画の作品と監督個人の問題は関係ないようには思えない、物語の内容と個人が犯した事件。
そんなんがノイズになり、せめて主演俳優が別の誰かだったら、今現在でも終わりが見えない人種差別問題、神の存在で奮起する人々、それを理由に託けて、そんな考えで観てはダメなのは承知の事実。
反乱を起こしてからの行動が、いくら何でもお粗末というか賢さが微塵も感じられない、前半部分は丁寧に描けている反面、実話と言えども後半からの演出に雑さが見受けられる。
様々な環境の中、境遇が違えば思いや考えも其々で、奴隷としてドウ行動するか、想像も出来ない葛藤が。
劣悪な状況で悪徳ブリーダーが猫や犬を扱うように、人間を人間がペット以下に、こんな類の映画ばかり観ていると白人に嫌悪感しか持てなくなる。
2019年8月9日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
アメリカ史上最大の黒人奴隷の反乱
実在する指導者ナット・ターナー(1800-1831)
実話に基づく物語
製作・監督・脚本・主演のネイト・パーカーが
7年の歳月をかけて完成させた
サンダンス映画祭でグランプリ受賞
日本では未公開の作品
.
1831年
バージニア州サウサンプトン郡での反乱
約48時間で60人以上の白人が死亡
報復として
数百人の奴隷や自由黒人が殺された
ナット・ターナーの遺体は
彼の遺志の継承を阻むために
皮を剥がされ解体されたそう
.
奴隷解放まで長い道のりへの一歩
今では容認できない問題は
この抵抗から徐々に大きく広がり今に至る
とてもとても重たい映画でした
.
.
「The Birth of a nation (国民の創世)」
1915年のKKKプロパガンダ映画と同じ題名
全ての人種が誠実に向き合うことが望みで
皮肉として用いたそうです
2019年6月20日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
この人のことは全く知りませんでした。
日本の中で知っている人は少ないのではないでしょうか。
ちょっと前に「ニュートンナイト」を見ており歴史的背景はの知識はあり、スムーズには入っていけました。
見終わったあとタイトルを改めて見ると、アメリカの根っこになっている歴史なんだと思いました。
主人公の行動が奴隷解放への第一歩となったようにも感じました。
伝記ものが好きな人にはオススメです。