「余命さえ全うさせてくれない運命」君の膵臓をたべたい(2017) KZKさんの映画レビュー(感想・評価)
余命さえ全うさせてくれない運命
クリックして本文を読む
桜良ちゃんは病気と向き合い、悲しむことよりも楽しめることを優先して過ごしてきた。そんな中病気は最終段階まで行き、本人も死を悟り最後に旅行して終わることを決意。ただそれすらも運命は許してくれず最後は旅行に行けずに通り魔に殺されてしまう。
病気を受け止め余命を楽しもうと決心しても時には人生はその保証すらもないんだよね。
一日、一時間、一分いや一秒をどんなに大事にしていても未来は誰にもわからない。分からないからこそ楽しいんだが、同時に楽しいことばかりではなく残酷な事も待っているのかもしれない。
だからこそ今やれる事、やりたい事を全うすることの大切さを感じさせてくれた。
桜良ちゃんにとっての生き甲斐は人を幸せにすることだったんだろうね。それが時に悲しくなる時もあり、自分だけの事を考えて一人で生きている春樹に憧れたのであろう。
ただそれは憧れであって、最後まで春樹や恭子の幸せを考えられずにはいられない。それが彼女にとってもしあわせな生き方だったのであろう。
人それぞれ生き方、価値観がある。自分にないもの、できない事が時には羨ましく思うこともある。
そういった事も含め自分の人生として取り入れ向き合い一日、一分、一秒を大切に生きていきたいと思った。
コメントする