メッセージのレビュー・感想・評価
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こんなSF初めて見た
地球征服を企む宇宙人に攻撃されるとか宇宙人と少年の交流とか、そういう映画は星の数ほどありますが、まさか「宇宙人語の解読をする言語学者の話」という切り口があったとは。新たな地球人と宇宙人の描き方として、それだけでちょっと感動しました。
「殻」(宇宙船)のデザインが独特でしたね。ばかうけみたい。
想像以上に面白かった!
この映画を見る前は勝手なイメージで
謎の生命体と交戦する系の映画かと
思っていました。(多分同じ想像をしてた方たくさんいらっしゃいますよね)
しかし、既に映画を観ていた知人から
「自分たちと全く異なる言語を使う生命体とどう意思疎通をしていくか、その過程がめちゃくちゃ面白い!」と太鼓判を押されたおかげで期待はずれや余計な肩透かしを食らうことなく映画が楽しめました。
特にルイーズが常に自分から一歩、
彼らに歩み寄りコンタクトを取り続ける様子はとても印象に残りましたね。
本作は邦画で言うシン・ゴジラのように、ある程度固定化されたジャンルという概念を静かに打ち砕いた傑作だと思います。
どんなエイリアンが出るのか、ちゃんと出るのか不安だったけどちゃんと...
どんなエイリアンが出るのか、ちゃんと出るのか不安だったけどちゃんと出た。
しかも変なのが。
とはいえイカ感がすごくてほぼイカだったのがなぁ。
もう少し独創的な奇妙なエイリアンが見たかった。
意外と温厚なイカ達で何もしてこないし終始友好的で、それはそれで少し残念。
一悶着あれば面白かったけど何事もなく終わってしまった。
2時間飽きる事なく観られたのでつまらなくはなかった。
地球外生物好きなら観てもいいかも。
悪くはないが、何も残らない
【鬼才ドゥニ・ヴィルヌーブが頭角を現した記念作。SF作品としても秀逸な作品。】
SF映画としても、ハイレベルの作品。
テッド・チャンの「貴方の人生の物語」(面白き、いままでにないテイストの小説:最近、頻繁に足を運ぶ本屋で面だしで置かれていて、”分かってるじゃない”と思ったなあ)に目を付けた所や、”ヘプタポッド”と呼ばれるそれらの見せ方も良かった。
言語学者ルイーズ(エイミー・アダムス)と物理学者イアン(ジェレミー・レナー)のそれらへのアプローチ方法も視覚的にも面白く、静かに物語は進むが飽くことがない。
その描写を支える、劇中の音楽(効果音)も秀逸である。
ドゥニ・ヴィルヌーブ監督のこの作品からのステップアップは、まさにアメリカ映画界のシンデレラストーリーだろう。
が、それは彼の実力に裏付けされているのは、今作を観れば分かる事である。
<2017年5月19日 劇場にて鑑賞>
語学SFという新境地
今を大切にしたくなる映画
時間の無駄だった!!
緩急がなく退屈で、良く分かりませんでしたが、考察を読んだり、最初からまた観ようという気持ちにもなりませんでした。普通の面白い映画とは少し違って、分かった俺スゴいと、ひけらかしたくなる要素が何かあるのだと思います。
言葉では言い表せられない
序盤の手際は素晴らしいが絶妙に惜しい
早稲田松竹の最終日へ
金曜とはいえ雨のわりには客入りは八割くらいで盛況
序盤は恐ろしくテンポが良く、併映の「パーソナルショッパー」を大差で抜き去るものの、宇宙人の言語が謎すぎる件が主人公の前に立ち塞がると、映画のテンポもダウン。
そこからちょいちょい情報の小出しはあるものの、さんざんお預けくらったまま終盤に突入。
そうやって観客をパンパンに我慢させた割には大きなカタルシスはなく、まあ、さんざん擦られてきたファーストコンタクトものにしてはビジュアルやCG、音楽などは魅力的で、雰囲気あったよね…という印象に終わる。
ハードなSFでありながら子供が重要なモチーフで、オチは号泣(人によっては)という部分がどことなく「インターステラー」を想起させるので、あれが好きな人には楽しめるのでは。
原作は未読だがおそらくかなり抽象的、哲学的で奥行きの深い作品と思われるので、読んでいたらもっと楽しめたのかも知れない。
序盤のわかりやすい宇宙人襲来→コンタクトを試みる、という流れがあまりにスムーズなので、そこに乗っかってしまうと、終盤になるにつれ正体を表すその抽象的「メッセージ」についていけなくなる。そ、そもそも映像化が難しいネタだったんだな。
これシリーズもののが良いんでは? というのはないものねだりとしても、ネタに対して2時間弱という尺は、ちょっと足りないと思う。
尺を伸ばすのは無理でも、序盤で圧縮した尺を中盤で空費している印象があるので、せめてもっと早くにネタを割って、最終的に主人公がなにを選ぶのか、その決断への過程に焦点を絞ってくれたら、もう少しストレートに感動できたと思う。
編集でカットされたのかも知れないが、肝心の謎の言語を解明するくだりがオフになっていたり、削るとこはそこじゃない! と思った。
せっかく雰囲気や演出、キャストも良かったので、ものすごく惜しい感じ。
ただ、つくづくこの監督はエンタメ志向じゃないんだなと思い知ったおかげで、「ブレードランナー2049」は思ったより楽しめた。
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