メッセージのレビュー・感想・評価
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モノリス再降臨。
・人生の意味が、急に定まる時がある。
『メッセージ(2016)』
原題:Arrival
※ 原作『あなたの人生の物語』
原題:Story of Your Life
(あらすじ)
地球の数カ所に突如として現れた巨大な半月型の物体で、世界は騒然としていた。
そんな中、言語学者のルイーズ(エイミー・アダムズ)の元に、米軍からある物とコミュニケイトするようにとの依頼がくる。
どうやら例の半月型の物体は宇宙船で、ある物とは中にいる異星人だった。ルイーズは、米軍のウェバー大佐(フォレスト・ウティカー)に連れられて、数学者であるイアン(ジェレミー・レナー)と共に、異星人が地球に降り立った理由を探る。
画像にあるあの半月型の物体の佇まいを見て、映画好きの皆様なら直ぐに「モノリスじゃん!」となると思います。
ええ、「2001年宇宙の旅」です。
モノリスが現れて、猿人は骨を道具として使うようになり、空にポーンと投げてー、それが宇宙に浮かぶ軍事衛星になるーってシーンがありますよね?
町山智浩著「映画の見方がわかる本」の中で、(元々のシナリオから)”骨から核ミサイルのカットのつなぎは「武器を使うことで進化した人類が、究極の武器、核爆弾まで生み出してしまった」という意味がある。
2001年の人類は、今すぐに戦争を克服しないと滅亡するかもしれない切迫した状況にあるわけだ”とあります。
その町山さんの説に全く異論はありませんが、あの骨の最終形態は軍事衛星ではないと思うんです。
あの後、宇宙船の中へ移り、CAのねえちゃんが浮かぶペンを掴む。
つまり骨の最終形態は、ペンです。
当時あのペンは、「会話を自動的に文字にするペン」と説明されていたようです。が、キューブリックがそう言った証拠が見つからなかったので、こう言い換えます。
ペン=言葉(言語)を表現する代表的な道具。
つまり、人間は核爆弾という愚かな道具を生み出してしまうが、それは言葉、会話、つまり外交によって(戦争は)回避できる筈だ。と、キューブリックは言っているのだと思っていたのです。
本作の監督であるドゥニ・ビルヌーブも、きっと私と同じ考えの筈!
なんか嬉しい(勝手に)。
あ、本作は最終的な武器:言葉を得た人類が、その後どのように進化したのか、モノリスが、確認のために再降臨する話です。
きっと。
それだけではなく、人生の厳しさと喜びを教えてくれる。
覚悟をもって生きろ!と、乗り越ろと、逃げるなと、語りかける。
自分自身の深い部分に、触れてくる。
ストーリーは淡々と進みますが、最後まで見ると、急にこみ上げてくるものがあり。
恥ずかしいくらいに、泣きました。
やっぱり、私も覚悟しないといけないんだなぁ、と。
原題:Arrivalについても語りたいけど、ネタバレになるので止めておきます(あとニーチェの“永劫回帰”もテーマの一つであって、そこも2001年宇宙の旅と同じだと思う)。
素晴らしい映画とは、今まで何気なく生きてきた人生に対して、新たな気付き、新たな視点を与えてくれる作品だと思っています。
今のところ、2017年ベストは本作です!!
だからお願いです。
予告を観た方は、きれいさっぱり忘れてください。
あまりにも酷いミスリードです。
5月19日公開予定です。
全力でオススメします!
エイミーの一人芝居
映画comの試写会に行きました。
エイミー・アダムスの一人芝居を見せられたようでした。
それはニコール・キッドマンが最高の演技をした「アザース」のように心に深く響かせるものがありました。「アザース」も異空間との交信、あの世との交わりがあったように、「メッセージ」も異空間のなかで、見事に演じきった彼女がいました。
確かに未知の知的生命物との接触がこの映画の見所ではあるのですが、
そこにある謎解きはあとの楽しみとして、みんなに見てもらいたいのですが、もうひとつの見所であるエイミー・アダムスの演技に焦点をあてるのも正解だと思います。
大体からして、この映画は「あなたの人生の物語」という短編小説の映画化だといいます。ある女性の、言語学者の人生を2時間のなかでまとめたといえます。その2時間のなかで、見せるエイミーの深い演技。
無意識のなかにも、眠りのなかにも入り込んでいった表情。
未知の生物との交信のときの我を忘れるような光景。
その横顔、とがった鼻の先、遠くをみるまなざし。
すべてがすばらしかった!
PS)こんな感想がいえるのも試写後の編集長のコメントで、僕の頭の
中のもやもやを解いてくれたからでしょう。
謎解きの呪縛から解き放たれたあと、もう一度観たくなる映画であることは間違い。そんな映画は年に何本もないでしょう。
鑑賞前に詮索しなくて助かった
隠す機能があっても映画の感想欄にネタバレを載せるのが嫌いなのですが、本作はどうしても思いつかないので使ってみる。あらすじの内容から「言語」に焦点を置いた作品だと思い、それに興味がある私の非常に楽しみにしていた映画。しかしそれが見事に「時間」の方に転んだ時には興奮した。「時間」も私にとって興味のある事柄。最高に大好きな映画でした。
時間軸に戸惑う
ある日突然、柿の種に似た強大な岩(宇宙船)12石が忽然と姿を現す。敵か味方か?謎は深まるばかりだ。言語学者である主人公は科学者達とチームを組み、謎の生命体とのコンタクトに挑む。本作は世界中の名だたる映画賞を席巻し、評論家が褒めちぎるSF感動作らしいのだが、私にはピンと来なかった。視覚的な面白さよりも普遍的な愛についての物語である。SF作品に登場する宇宙人の造形は、物語により使われるパターンがある。『スターウォーズ』に代表される異星間戦争ものは老若男女問わず楽しめる娯楽作品で人型タイプが主役となる。『エイリアン』に代表されるSFホラーは得体のしれぬ恐怖や憎悪を生む怪物が主役。『未知との遭遇』に代表されるコンタクトものは伝統的な宇宙人グレイや蛸イカ類が主役となる。本作は予想通り蛸イカ類でした。彼らが地球に飛来した目的を解明するためチームは悪戦苦闘する。高度な文明を持つであろう異星人にしてはやっていることが不自然で理解に苦しむ。ただ、普遍的な愛をテーマにする本作の流れを理解すれば、ストーリー上こうならざるを得ないと思う。※本作は我々が衆知するSF映画ではないので注意が必要です。あえて「これだ!」という明確な答えは用意されておらず、ちょっと意地悪な作り方をしています。ですから想像力と理解力が必要です。出来れば原作本「あなたの人生の物語」を読んで映画を鑑賞したほうがスッキリするでしょう。
コミュニケーション
深い映画です
未来を知っても、いま以上に愛したい
ある日、世界の12地域に黒い巨大物体が現れた。
それは莢のようでもあり、殻のようでもある。
宇宙からの飛来物体であるそれに、各国は接触を試みる。
米国でも同様。
先に接触をした米軍はその殻の中に二体の生命体がいることを発見し、彼らの飛来目的を探ろうとするが、彼らが発する音声は解読不能。
そこで白羽の矢が立ったのが、言語学者のルイーズ(エイミー・アダムス)。
物理学者のイアン(ジェレミー・レナー)とともに二体の生命体と接触を図り、音声言語による接触を諦め、視覚的言語(文字)によるコンタクトを図ることにする。
20日近く経て初めて解読できた彼らの言語は「武器を使え(Use Weapon)」というものだった・・・
というところから始まる物語は、21世紀の『未知との遭遇』というに相応しい。
七つの脚のようなものを持ち、タコに似た形態の二体の生命体は「ヘプタポッド(七つの足の意味)」と名付けられ、それぞれが「アボット」「コステロ」と20世紀の米国喜劇俳優コンビの名をとって付けられるあたりが可笑しいが、彼らが発した「武器を使え」の意味、そして彼らの飛来目的は何かというところを興味の焦点として、映画は進んでいく。
が、映画は巧みにミスリードを含めて、ルイーズの物語に収斂していく。
繰り返しルイーズの脳裏をかすめる「いまはいない」娘との暮らしの映像。
それが何を意味をするのか、なかなか意味を掴めない。
ただわかるのは「いまはいない」ということだけ。
その後、物語は、ルイーズの心とリンクし、観客の心をシンクロナイズさせていく。
多くの映像は、中央の対象(その多くはルイーズである)のみをくっきりと捉え、その背景にいる人々、背景にある物体は霞んでいる。
飛来物である殻のなかでのヘプタポッドとの接触も、ヘプタポッド側は靄の向こうに霞んでいる。
そういう映像手法で、観客の心をルイーズの心とシンクロさせていく。
そして、「いまはいない」娘との映像は、ヘプタポッドとの接触を繰り返す度に増えていく。
これは、ルイーズにとっての大きな変化であり、最終的にヘプタポッド側の領域に入った瞬間に、「武器」の意味も、脳裏をかすめる娘の映像の意味も理解する。
そんな最中に、世界各国の12の国・地域では、飛来物との武力衝突(いわゆる駆逐・掃討)のカウントダウンに入ってしまう・・・
ヘプタポッド側に入ったルイーズが知る事実(そして、得るもの)は、驚愕のひとことである。
武器=戦うための道具ではなく、まったく別の道具であること(それは、ルイーズが言語学者であることそのものに由来してほかならない)がわかる。
そして、もうひとつ、ヘプタポッドの世界における時間の概念は、我々が感じる時間とはまた別のものでもある。
過去も未来も現在も並列で存在する。
しかし、現在は現在であり、未来は未来である。
もうほとんどネタバレなのだが、ネタバレついでにもうふたつ。
ルイーズの娘の名前はハンナ(HANNAH)、前から綴っても、後ろから綴ってもHANNAH。
ルイーズがイアンと交わす印象的な台詞がある。
「その人との未来を知ったら、あなたはどうする?」「いま以上に愛するよ」
この台詞には泣けた。
観終わって、もう一度観たくなったら、それはこの映画のことがわかった記し。
未来を知っても、いま以上に愛したい、その気持ちは忘れたくはない。
頭を使うので反応が分かれそうですが、私は感動。
試写会にて拝見。
インターステラ―で得た感動に近いものを感じました。
宇宙人=対立 というニュアンスで、見てしまうと勿体ないです。
節々のシーンで意味を考えながら観ると”つながった”瞬間が、気持ち良く感動になる作品でした。
ただ、人を選びそうなニュアンスは、否定できないのが難しいところで、好き嫌いが分かれると思います。
刺激的な展開が少ない分、間延びしている部分もありますが、それも含めての演出だと感じました。
後で思い返すと、その間延びすら物語を組み立てる大事な要素だと思えます。
映画館で、没頭して観ることをお勧めする作品です。
あたらしいSFの傑作「メッセージ」
思わぬ感動が胸を突く今観るべき映画
こんがらがってひねくれあがった映画
5月19日に公開予定の映画「メッセージ」
なんだか時間軸がごちゃごちゃとこんがらがってひねくれあがった映画だったよ。
そんなタイムスリップ系の作品が好きな人にはオススメの映画だね。
ある日、巨大な卵型の宇宙船が地球に降り立つの。
どうして地球にやって来たのか、なにを人間に訴えたいのか。
その答えをみつけるために人間たちは異星人とコンタクトを取ろうとする。
ルイーズ役のエイミー・アダムスと、イアン役のジェレミー・レナーが異星人とコンタクトを取るために雇われる。
イカかタコの足のような異星人と会話しようとするルイーズとイアン。
彼らの辛抱強さが映画を観ていて可笑しかった。
まるで臨床心理士みたいなんだもの。
で、この異星人たちの言葉の解読シーンが恐ろしく長い!
もともと短編小説だったものを2時間近くのハリウッド映画に映画化したのだからどこかをのばさなくちゃいけないのかもしれないけれど、その、のばしにのばしたシーンがこの異星人の言葉の解読。もうのびきってしまったスエットパンツのゆるゆるゴム状態!
しかもその解読シーンのあいだに時間軸が過去に未来に現在にとぐちゃぐちゃに飛び回るから観ていてすっかり疲れたぷー子。
映画のなかで異星人とのコンタクト(言葉の解読)に必死になっているルイーズとイアンに宇宙人のことはすっかりまかせておいて、映画を観ているぷー子はこの時間軸の解読と必死に格闘していた。
そんでルイーズとイアンが異星人の言葉の解読に成功したときにはぷー子はもう、ぽりぽりと尻を掻きながら、「あら、そう? だからなんなの?」っていった感じ。
最後には世界を危機から救ってよかったね、おめでとう、ちゃんちゃん。のSF物語でした。
リアルなファーストコンタクト描写
国際線の機中で少し早めに視聴しました!
SF映画全般で、さらっと流されてしまいがちのファーストコンタクトですが、本作では、ほぼ100パーセントが、異星人とのファーストコンタクトを行いメッセージを理解するまでが焦点となります。(インディペンデンスデーみたく、戦ったりはしませんw)
言語の通じない異星人とのファーストコンタクトは、こんな具合に進むのでないか!!と、リアルに感じられるストーリー展開です。
↑ゴジラが現れた場合の、政府対応描写がリアルなシン・ゴジラと、似たものを覚えました。
ネタバレになるのでストーリー記載しません!!
見終わった際の感覚だけお伝えするとすれば、インターステラーを見終えた際のものと同じ感想を持ちました。(終わった後にモヤモヤ妄想が膨らむ感じ。)
インターステラーがお好きであった方には、ぴったりの一作です♪
観直して正解でした!
3月の旅行で観たかった本作品が機内コンテンツにあったので飛びついたのですが、狭い画面で余りマッチしているとは思えない吹き替え版で、いまひとつ理解しきれていませんでした。
「キャストも一流なのにピンと来ない…、こんな筈はない」と思う以上に他の方のレビューを読んで、もう一度ちゃんと観ねばと決心し、そうして正解!!
とっても素敵な“メッセージ”を観ている私達に贈ってくれました!
それにしても、吹き替え版は残念でなりません。
肝心なセリフが発音なのか滑舌の悪さで聴き取れなかったりしたので、可視化の大切さも学びました。
あれだとちゃんとしたストーリーが届かない視聴者も他にいるのでは、と心配してしまいます。
まるで違う感動を得られました!
そして今、柿の種を食べながらレビュー打ってます(笑)。
久々にカタルシスを感じた
想定外のところにところに着地するセンス・オブ・ワンダーが印象的な印象的なファーストコンタクトSF
突如地上に現れた12基の未確認飛行物体。米軍から彼らとのコンタクトを託された言語学者ルイーズは手探りで彼らの言語を解読しようとするが・・・。『未知との遭遇』、『コンタクト』に連なる異星人とのファーストコンタクトものですが、『複製された男』、『ボーダーライン』と作品ごとに全く異なる作風を採ってきた監督ドゥニ・ビルヌーヴ。よくよく考えるとどれもどうにもならない境遇に追い込まれた主人公が覚醒する話であったわけですが、これもその系譜。仕掛け的には『複製された男』に近く、冒頭から無造作に放り込まれるエピソードの破片が最後に結実、少しご都合主義な感じもありましたがちゃんと想定外のところに着地するセンス・オブ・ワンダーは見事だったと思います。ただ、やっぱり細かいところはポルトガル語字幕での鑑賞では理解しづらく、再鑑賞したいところです。
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