メッセージのレビュー・感想・評価
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なぜメッセージにしたのか。
原題はarrivalその題名だとなんだかすごく納得がいく。でもmassageってなると少し違う方向に行く気がする。結局中国の将軍に言った一言はなんだったのかとかそこらへんが気になり始めちゃう。でもarrivalって聞くと、話の終わり方とかに納得がいく。
2001宇宙の旅の続編?
「2001年宇宙の旅」のモノリスでは人類の進化を、この作品の角の取れたモノリスは、人類を時間の束縛から解放してくれたようだ。しかし物語は単調で「正解するカド」のほうが物語展開は面白い、それに異星人がタコというのはどうだろうか。最近時間の認識についてのSFが多くなってきているように思うが、宇宙物理学はいよいよ時間の認識の仕方に行き着いているようだ。しかし人類で問題を起こすのはやはり中国だとアメリカは思っているようで、これは中国では公開できないのではないだろうか。
エイリアン映画ではない
今会いにゆきます に壮大な宇宙 言語のテーマをくっつけた感じです。
エイリアンの姿や、ありえない状況を映画としてすんなり受け入れると
面白い映画。
地球外生物と接触した時、意思の疎通をはかるための言語に焦点を置いているところは、
リアル。
タコとシナ
またシナが出てきた、この映画もシナマネーでしょうか。
タコ型宇宙人との会話を始めようとするが
シナが先走って
先制攻撃を始めようとするが、主人公の説得で
危機を脱する、人民解放軍を潰してくれればと思ったが
そこはシナマネー効果か、将軍とのやりとりシーンがあり
えっ良い人に変身
早くシナマネー映画がなくならないとつまんないな。
音が良くても絵に難あり
全体的に絵のクリアさに欠け、見せ所でもある“殻”の力強さなどは全く感じられず非常に残念。
原作を読むと、如何様にも映像化できると夢想したし、淡々とした短編をどのように視覚化されるものかと非常に期待していたが、半ば裏切られた思い。
前半は非常に退屈だったし、まさかの眠気までも催した。
正直、原作もかなり難しいと思ったし、個人的にはそれほど楽しめなかったけれど、それより更に退屈感を覚えてしまった映画の前半…もしや伝説的な駄作かも!?と危惧したほど。
しかし、後半の脚色は非常に好感を持てたし、原作では感じることが出来なかったラストの重みや感動といったものも大いに感じた。
決していい映画とはいえないけれど、楽しむことはできた。
どうしても納得できないのは、ルイーズが超能力者かのような表現に見えてしまったところ。あの能力は文字や言語から派生するものだということを、もっと丁寧に表現しないと、作品の魅力が見いだすことができないのでは無かろうか。徹底的に説明的にでも、ヘプタポッドの言語について明快な読み解きが必要だと感じるところ。とはいえ、それをしたところで余計眠気を催すかもと思うわけで、なかなか難しいとは思う。それだけ難しいテーマであったことは間違いないわけで、その難解さを吹き飛ばすくらいの感動はあったと思うので、そこは大いに評価したい。
静かなSF
小説の映画化ということもあり、エンターテイメント要素はかなり少なく、静かにじっくり物語が進み、ある意味久々にSF映画らしい作品だったという印象。
宇宙人侵略モノは数あれど、一風変わった作品であったのは新鮮だったかも。
感想
正直、レビューや映画前半までの印象では酷い夢オチを想起させる内容で、大丈夫かコレ?…
理解が難しい映画との事だったのですが、全体はちゃんと物語がまとまっており安堵しました。
ただこの映画は画からの情報が淡白であり、受けて優位の、視聴者が勝手に意味合を付加し真の意味で映画を構築していくような造りでした
モノリス再降臨。
・人生の意味が、急に定まる時がある。
『メッセージ(2016)』
原題:Arrival
※ 原作『あなたの人生の物語』
原題:Story of Your Life
(あらすじ)
地球の数カ所に突如として現れた巨大な半月型の物体で、世界は騒然としていた。
そんな中、言語学者のルイーズ(エイミー・アダムズ)の元に、米軍からある物とコミュニケイトするようにとの依頼がくる。
どうやら例の半月型の物体は宇宙船で、ある物とは中にいる異星人だった。ルイーズは、米軍のウェバー大佐(フォレスト・ウティカー)に連れられて、数学者であるイアン(ジェレミー・レナー)と共に、異星人が地球に降り立った理由を探る。
画像にあるあの半月型の物体の佇まいを見て、映画好きの皆様なら直ぐに「モノリスじゃん!」となると思います。
ええ、「2001年宇宙の旅」です。
モノリスが現れて、猿人は骨を道具として使うようになり、空にポーンと投げてー、それが宇宙に浮かぶ軍事衛星になるーってシーンがありますよね?
町山智浩著「映画の見方がわかる本」の中で、(元々のシナリオから)”骨から核ミサイルのカットのつなぎは「武器を使うことで進化した人類が、究極の武器、核爆弾まで生み出してしまった」という意味がある。
2001年の人類は、今すぐに戦争を克服しないと滅亡するかもしれない切迫した状況にあるわけだ”とあります。
その町山さんの説に全く異論はありませんが、あの骨の最終形態は軍事衛星ではないと思うんです。
あの後、宇宙船の中へ移り、CAのねえちゃんが浮かぶペンを掴む。
つまり骨の最終形態は、ペンです。
当時あのペンは、「会話を自動的に文字にするペン」と説明されていたようです。が、キューブリックがそう言った証拠が見つからなかったので、こう言い換えます。
ペン=言葉(言語)を表現する代表的な道具。
つまり、人間は核爆弾という愚かな道具を生み出してしまうが、それは言葉、会話、つまり外交によって(戦争は)回避できる筈だ。と、キューブリックは言っているのだと思っていたのです。
本作の監督であるドゥニ・ビルヌーブも、きっと私と同じ考えの筈!
なんか嬉しい(勝手に)。
あ、本作は最終的な武器:言葉を得た人類が、その後どのように進化したのか、モノリスが、確認のために再降臨する話です。
きっと。
それだけではなく、人生の厳しさと喜びを教えてくれる。
覚悟をもって生きろ!と、乗り越ろと、逃げるなと、語りかける。
自分自身の深い部分に、触れてくる。
ストーリーは淡々と進みますが、最後まで見ると、急にこみ上げてくるものがあり。
恥ずかしいくらいに、泣きました。
やっぱり、私も覚悟しないといけないんだなぁ、と。
原題:Arrivalについても語りたいけど、ネタバレになるので止めておきます(あとニーチェの“永劫回帰”もテーマの一つであって、そこも2001年宇宙の旅と同じだと思う)。
素晴らしい映画とは、今まで何気なく生きてきた人生に対して、新たな気付き、新たな視点を与えてくれる作品だと思っています。
今のところ、2017年ベストは本作です!!
だからお願いです。
予告を観た方は、きれいさっぱり忘れてください。
あまりにも酷いミスリードです。
5月19日公開予定です。
全力でオススメします!
エイミーの一人芝居
映画comの試写会に行きました。
エイミー・アダムスの一人芝居を見せられたようでした。
それはニコール・キッドマンが最高の演技をした「アザース」のように心に深く響かせるものがありました。「アザース」も異空間との交信、あの世との交わりがあったように、「メッセージ」も異空間のなかで、見事に演じきった彼女がいました。
確かに未知の知的生命物との接触がこの映画の見所ではあるのですが、
そこにある謎解きはあとの楽しみとして、みんなに見てもらいたいのですが、もうひとつの見所であるエイミー・アダムスの演技に焦点をあてるのも正解だと思います。
大体からして、この映画は「あなたの人生の物語」という短編小説の映画化だといいます。ある女性の、言語学者の人生を2時間のなかでまとめたといえます。その2時間のなかで、見せるエイミーの深い演技。
無意識のなかにも、眠りのなかにも入り込んでいった表情。
未知の生物との交信のときの我を忘れるような光景。
その横顔、とがった鼻の先、遠くをみるまなざし。
すべてがすばらしかった!
PS)こんな感想がいえるのも試写後の編集長のコメントで、僕の頭の
中のもやもやを解いてくれたからでしょう。
謎解きの呪縛から解き放たれたあと、もう一度観たくなる映画であることは間違い。そんな映画は年に何本もないでしょう。
鑑賞前に詮索しなくて助かった
隠す機能があっても映画の感想欄にネタバレを載せるのが嫌いなのですが、本作はどうしても思いつかないので使ってみる。あらすじの内容から「言語」に焦点を置いた作品だと思い、それに興味がある私の非常に楽しみにしていた映画。しかしそれが見事に「時間」の方に転んだ時には興奮した。「時間」も私にとって興味のある事柄。最高に大好きな映画でした。
時間軸に戸惑う
ある日突然、柿の種に似た強大な岩(宇宙船)12石が忽然と姿を現す。敵か味方か?謎は深まるばかりだ。言語学者である主人公は科学者達とチームを組み、謎の生命体とのコンタクトに挑む。本作は世界中の名だたる映画賞を席巻し、評論家が褒めちぎるSF感動作らしいのだが、私にはピンと来なかった。視覚的な面白さよりも普遍的な愛についての物語である。SF作品に登場する宇宙人の造形は、物語により使われるパターンがある。『スターウォーズ』に代表される異星間戦争ものは老若男女問わず楽しめる娯楽作品で人型タイプが主役となる。『エイリアン』に代表されるSFホラーは得体のしれぬ恐怖や憎悪を生む怪物が主役。『未知との遭遇』に代表されるコンタクトものは伝統的な宇宙人グレイや蛸イカ類が主役となる。本作は予想通り蛸イカ類でした。彼らが地球に飛来した目的を解明するためチームは悪戦苦闘する。高度な文明を持つであろう異星人にしてはやっていることが不自然で理解に苦しむ。ただ、普遍的な愛をテーマにする本作の流れを理解すれば、ストーリー上こうならざるを得ないと思う。※本作は我々が衆知するSF映画ではないので注意が必要です。あえて「これだ!」という明確な答えは用意されておらず、ちょっと意地悪な作り方をしています。ですから想像力と理解力が必要です。出来れば原作本「あなたの人生の物語」を読んで映画を鑑賞したほうがスッキリするでしょう。
コミュニケーション
主人公の能力が全ての謎を解くカギになっているので、ストーリーの展開や登場人物全員のセリフを注意深く見ていないと「あれっ?」と言う事態に陥ってしまうかと思います。
邦題が「メッセージ」となっており、原題の「Arrival」よりは、的を得ている感じで、何を伝えたいのか?何を伝えれば良いのか?どの様に伝えれば良いのか?どこまで伝えれば良いのか?と言ったことが、物語の全体を通して描かれていたのかと感じました。
私的には、先が読めてしまった感があったので、期待していた程の感動は得られませんでした。
この映画は、政治家や国家元首の方々に見て頂きたいと思いました。
深い映画です
単純なSF映画ではないですね、派手さもないので。
ただ、ただ、深い映画だなと。
時間軸が複雑なので、途中こんがらがるとこがありますが、最後まで見終わった後に、なるほどそーなのかと感じるとこが多々あり、もう一度観てみたくなります。
シックスセンス的な感じで。
最後の方のシーンでの遺言の内容がなんだったのかとても気になります。
未来を知っても、いま以上に愛したい
ある日、世界の12地域に黒い巨大物体が現れた。
それは莢のようでもあり、殻のようでもある。
宇宙からの飛来物体であるそれに、各国は接触を試みる。
米国でも同様。
先に接触をした米軍はその殻の中に二体の生命体がいることを発見し、彼らの飛来目的を探ろうとするが、彼らが発する音声は解読不能。
そこで白羽の矢が立ったのが、言語学者のルイーズ(エイミー・アダムス)。
物理学者のイアン(ジェレミー・レナー)とともに二体の生命体と接触を図り、音声言語による接触を諦め、視覚的言語(文字)によるコンタクトを図ることにする。
20日近く経て初めて解読できた彼らの言語は「武器を使え(Use Weapon)」というものだった・・・
というところから始まる物語は、21世紀の『未知との遭遇』というに相応しい。
七つの脚のようなものを持ち、タコに似た形態の二体の生命体は「ヘプタポッド(七つの足の意味)」と名付けられ、それぞれが「アボット」「コステロ」と20世紀の米国喜劇俳優コンビの名をとって付けられるあたりが可笑しいが、彼らが発した「武器を使え」の意味、そして彼らの飛来目的は何かというところを興味の焦点として、映画は進んでいく。
が、映画は巧みにミスリードを含めて、ルイーズの物語に収斂していく。
繰り返しルイーズの脳裏をかすめる「いまはいない」娘との暮らしの映像。
それが何を意味をするのか、なかなか意味を掴めない。
ただわかるのは「いまはいない」ということだけ。
その後、物語は、ルイーズの心とリンクし、観客の心をシンクロナイズさせていく。
多くの映像は、中央の対象(その多くはルイーズである)のみをくっきりと捉え、その背景にいる人々、背景にある物体は霞んでいる。
飛来物である殻のなかでのヘプタポッドとの接触も、ヘプタポッド側は靄の向こうに霞んでいる。
そういう映像手法で、観客の心をルイーズの心とシンクロさせていく。
そして、「いまはいない」娘との映像は、ヘプタポッドとの接触を繰り返す度に増えていく。
これは、ルイーズにとっての大きな変化であり、最終的にヘプタポッド側の領域に入った瞬間に、「武器」の意味も、脳裏をかすめる娘の映像の意味も理解する。
そんな最中に、世界各国の12の国・地域では、飛来物との武力衝突(いわゆる駆逐・掃討)のカウントダウンに入ってしまう・・・
ヘプタポッド側に入ったルイーズが知る事実(そして、得るもの)は、驚愕のひとことである。
武器=戦うための道具ではなく、まったく別の道具であること(それは、ルイーズが言語学者であることそのものに由来してほかならない)がわかる。
そして、もうひとつ、ヘプタポッドの世界における時間の概念は、我々が感じる時間とはまた別のものでもある。
過去も未来も現在も並列で存在する。
しかし、現在は現在であり、未来は未来である。
もうほとんどネタバレなのだが、ネタバレついでにもうふたつ。
ルイーズの娘の名前はハンナ(HANNAH)、前から綴っても、後ろから綴ってもHANNAH。
ルイーズがイアンと交わす印象的な台詞がある。
「その人との未来を知ったら、あなたはどうする?」「いま以上に愛するよ」
この台詞には泣けた。
観終わって、もう一度観たくなったら、それはこの映画のことがわかった記し。
未来を知っても、いま以上に愛したい、その気持ちは忘れたくはない。
頭を使うので反応が分かれそうですが、私は感動。
試写会にて拝見。
インターステラ―で得た感動に近いものを感じました。
宇宙人=対立 というニュアンスで、見てしまうと勿体ないです。
節々のシーンで意味を考えながら観ると”つながった”瞬間が、気持ち良く感動になる作品でした。
ただ、人を選びそうなニュアンスは、否定できないのが難しいところで、好き嫌いが分かれると思います。
刺激的な展開が少ない分、間延びしている部分もありますが、それも含めての演出だと感じました。
後で思い返すと、その間延びすら物語を組み立てる大事な要素だと思えます。
映画館で、没頭して観ることをお勧めする作品です。
あたらしいSFの傑作「メッセージ」
『メッセージ』試写会@神谷町ソニー・ピクチャーズ試写室。SFの皮を被ったヒューマンドラマ。エイリアンから人類への提言「対話」という武器を使え…。エイミー・アダムスの思慮深い演技力。静かで地味で難解だがストーリーと映像に強く引き込まれました。ラストで全てが繋がり、感動できますよ。
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