メッセージのレビュー・感想・評価
全679件中、481~500件目を表示
自分の気持ちをもっと相手に伝えようと思う
始まりから流れる音楽と映像が、
悲しく切ない空気を漂わせ何か寂しい気持ちにさせる。
好きです、この感じ。
派手な音楽や映像はなく淡々と、しかし圧倒的な情景が印象的。
時折過去なのか未来なのかわからない映像が挟まれる。
それが何を意味しているのか。最後に気付かせる展開。
「自分の気持ちをもっと相手に伝えようと思う」
一番印象に残ったこのセリフ。
外国人ならともかく同じ言語の日本人でも
相手と意思疎通を図るのは難しい。
突然現れた異星人との初めての交流という極端な例で
「相手の気持ちを読み取るためには相手を恐れず疑わない。
自分の気持ち伝えるには素直に熱意を持って必死で立ち向かわなければならない」といったことをこの映画は伝えようとしているのか。
発言する側も聞き取る側も、言葉の解釈を間違えれば
戦争が起きてしまうこの現実。何か教訓めいた映画。
だけどすぐには飲み込めない内容。
鑑賞後に考える時間を必要とさせる。
それがこの監督の特徴なのか。
考えさせられるのは未来が見えてしまうという能力が身に付いた
主人公の意思。この先の人生に不幸が訪れるのを知ってしまう。
それを回避することも出来たであろうに、それを受け入れる。
これは主人公の「愛」なのか。
この映画のもう一つのテーマなのであろうか。
不思議で静かで難しい。異色すぎるSFムービー。
【賛否両論チェック】
賛:飛来した異星人の目的や、主人公達が辿る運命等、散りばめられた謎の数々が思わぬ形で結実していく様が、哲学的で考えさせられる。
否:展開は極めて静かで、かつ内容も難解なので、気をつけていないと眠くなってしまいそう。「これじゃない」感もかなりありそう。
一言でいうなら、「すごく難しいSF映画」といった感じでしょうか(笑)。謎の異星人“ヘプタポット”の目的や、人類との関連性、そして悲しい過去を持つヒロインの未来等々、非常に科学的かつ哲学的な内容が描かれるので、結構難解です。あまり言うとネタバレになってしまいますので、詳しくは実際にお確かめ下さい。
一方で、SF映画にしてはアクションシーン等もなく、かなり静かな印象なので、
「もっと違うものを期待していた・・・」
とガッカリする方もいるかも知れません。そして下手をすると、思わず眠くなってしまうかも知れません(笑)。
何はともあれ、観終わった後に誰かと議論したくなるような、そんな作品です。
なんだかなぁ
原作は読んでみたくなったけど、映画ではなんだか無理に難しくして俗にいう玄人を自認する人たちが「これはいい映画だ」と言わしめているような無理矢理感がありますねぇ。正直前半は相当睡魔との戦いでした。
最後にルイーズとイアンが・・・???唐突感いっぱい。
だいたい妻の言葉(しかも他人が発した言葉)で攻撃止める将軍がこの世にいます〜?
なるほど。なんの映画がよくわからん。
こういう映画は俺にはあわーん。
最近どんぱち系や賑やか系の洋画をたくさん見てたので最初の落ち着いた導入に若干の退屈さを感じてしまった。
話は物凄く優秀な未来視言語学者が、宇宙人と謎の交流をして宇宙戦争を回避する話であっているのかよく分からないが、そんな話だった。
タダで見たからか、見る気合いが足りなくて評価がなぜ高いのか最後までよく分からない。
映画は明るく楽しく見終わったあとにほっこり出来るものが好きだなと改めて感じれる映画だった。
思考は言語に左右される
この作品自体何を伝えようとしているのかなと思ってずっと観ていたが、ラストの宇宙人との接触で理解できたかなと。
今の地球は様々な言語が存在しているが、それが世界平和を阻害している要因である。というのがこの作品のメッセージかなと思った。
世界共通語を新しく作るという発想は画期的だが、果たしてそんなことで人々の思考は揃うのかな。
触手
自分の中で上手く咀嚼できてないというか理解出来てない部分が多くあり考察サイトを見ようかとも思ったが、ソフト化されるまでは他人の考察は一切見ずに再度挑戦してみようかと思う。
とりあえず宇宙人や宇宙言語は“この映画の中に存在する”ということでいいと思うし、ヨハン・ヨハンソンは地球人の感性だけではあの曲は作れないと思うから何らかの異種とコンタクトを取っている可能性が高い。
60
SFというより哲学書
恐らく、評論家の評価は非常に高いと思う。もしかしたら、あの「2001年・・」クラスに匹敵するSF映画の傑作として認識されるかもしれない。しかし、市井の一映画ファンとしては、本作は果たしてSF映画なのか?という思いを持ってしまう。
突然に、バカでかい浮遊体が世界数カ所に出現し、伝統的なタコ型宇宙人が乗船しているというからには、間違いなくSFなのだろうが、鑑賞後感としては、かなり難解な哲学書を読んだという感じだ。
SFの感じがしない理由の一つは、主人公が科学者でもなく、兵士でもなく、ロボットでもない「言語学者」であること、さらには、映画の背景が地球規模であるにもかかわらず、映画の主題が主人公の内面に大きくシフトしていること、そして何より宇宙人の目的が極めて曖昧、もしくは具体性に欠けて描かれていることだ。
勿論、それぞれは映画の中で語られてはいるが、そのとおりだとすればかなりの全体主義、統一主義であって、ちょっと納得できない。原作者が中国人であることがここではっきりと解る。
また、結局は主人公をキリスト教的な「聖人」的扱いをすることにより、収束を図っていると思われ、「メッセージ」の本質、すなわち時間軸を考え直すところの新しい観念(「文字」として具体化されている)については、主人公へ「諦念」を押しつけている感じもして、変な矛盾感を覚えた。
要するに、原作に大きく引っ張られた脚本であり、商業映画としての完成度は低いと思わざるを得ない。さらに大胆な脚色が必要だったのではと思ってしまった。
また、天才ヴィルヌーヴ監督の過去作における、あの「やるせなさ」というか、「えぐられ感」といったものが鳴りを潜めているのも残念。
The most surprised thing is meeting you. 空に浮かぶ「ばかうけ」
なんでだろう?なんとも美しい映画でした。特に刺激的な場面があった訳でもないのですが、静かな美しいSF作品といった印象です。いやー、面白かった。
宇宙人の描く文字とかホント良く考えられてます。あの円で1つの文章になってるとか良く思い付くなぁ。作った人の創造力すげぇわ。「言語が人の考え方を決定する」って事はあると思います。流石に未来を見通す能力は無理でも違う言葉を知ると物事の視点って大きく変わるもんですしね。
ルイーズは最終的に未来を見通せるようになるのですが、人生のこれからの人生が全部分かっててもイアンと結ばれて娘を作るって選択ができるのがスゴいです。劇中のセリフから想像するに、きっと将来的に離婚になった原因は娘が若くして亡くなる事をイアンに話してしまったからと思われます。未来が見える重圧に耐えられなかったから。離婚になる未来が分かってても耐えられなくなった瞬間があったのでしょう。うーん、考えれば考える程重いわ。
今作はエイミー・アダムスが出ずっぱりです。流石に「魔法にかけられて」の頃に比べると歳とった感がありますが、まだまだ美しいです。ジェレミー・レナーはアクションのイメージが強く学者役はどうかなって思っていたのですが、ほぼほぼルイーズのアシスタント・ポジションだったので逆にジェレミー・レナーっぽくて良かったです。
しかし、ロシアが中国を追随する位置づけになってるのは世界のパワーバランスが変わってしまった事を如実に表していますね。最後の亡くなった奥さんの言葉がなんだったか気になる所です。
時間が題材に組み込まれているので話が多少ややこしい感はありましたが、色々と考えさせられる面白SFでした。見終わった後に色々と考えてしまうSFは良いSF映画なのでしょう。評価が分かれるのも理解できますが、アクションなくても平気な方にはお薦めです。
さて、途中の会話にあったカンガルーの名前の由来、あの話オーストラリアに行った事がある人なら誰でも知ってるぐらいな有名な話なのですが・・・都市伝説って本当なの!?
Louise sees future=No future
Louise sees future=no future, no future, no future for you for me for us・・・
傑作だけど、映画『○○○○○○』や『○』で既視感ありありなので、ややウケ。
この類のSF作品は、謎の上帝やwiseな人orAIが現れ、
人類に契約を迫ったり、接触を試みてくる。
そして宇宙とは神とはこういうことなんじゃね?
的な展開を迎える。
できるだけ主人公のキャラ、パーソナリティ、エピソードは排除される。
なぜなら100分程度の短時間で世界観を語るのにはそんな事は不要だからだ。
ところが!
本作は、主人公の娘のエピソード!不治の病!あろうことか亡くなる!旦那は受け入れられない!別れる!・・・・
本作のメインメッセージはメインプロットはこれ!
受けいられない未来を自ら選択して乗り越える!
それこそが宇宙、神!
昭和のひとは、HANNAH ハンナをハンナ・アーレントと解読し、
平成のひとは、早すぎた人工知能チップ、ANNAと解読するのだろうか・・・
「装甲騎兵ボトムズ」も改めて再見したくなった。
原題
静かにしかし饒舌な語り口で見応え充分。幾重にも重ねられるパラドクスに混乱する人もいるかもしれません。鑑賞後に原題の意味と物語を併せて想いを巡らせ
ました。3000年後に備えます。peace!
あのSF仕立ては必要だったのでしょうか?
異星人との遭遇ものと思っていると肩透かしを喰うかも知れません。本当はそれなりによく仕組まれた心理劇だと思いますが、SF的非現実設定が出しゃばってしまい、主人公が自身の特異な才能で葛藤すると言う、作品の重要な伏線までご都合主義に見えてしまったのは私の僻目でしょうか?あの「灼熱の魂」の再来を期待していたのですが次回に持ち越しです。
厳しめに星4、というのもやはり難しい映画
観終わった後に激しい頭痛に見舞われます。なぜなら頭をフル回転させるからです。語学研究であり、主人公の中の時系列がごちゃ混ぜであるからです。ですが、音響はとても良く繰り返される音楽もどこか心落ち着くものでした。
やはりこの映画の大事なところは人生における愛です。悲劇が訪れることを知っていて、それでも子を作る主人公。なぜなら子を作ることで訪れる幸せがあって、その幸せは例え子が亡くなっても記憶として、想い出として心に生き続けるから。
町山智浩さんの解説を聴いてなかったらここまでこの映画を味わうことが出来ませんでした。ので、観終わった方はYouTubeなどにある解説動画を聴くとまた新たな見解があるかもしれません。
全679件中、481~500件目を表示