劇場公開日 2017年5月19日

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「【逐一失笑!登場人物が全員マヌケ】 未来が見通せるくせに「兵器」と...」メッセージ 雨丘もびりさんの映画レビュー(感想・評価)

1.5【逐一失笑!登場人物が全員マヌケ】 未来が見通せるくせに「兵器」と...

2024年1月31日
PCから投稿

【逐一失笑!登場人物が全員マヌケ】
未来が見通せるくせに「兵器」という意味深ワードで世界中を混乱させる、オサワガセ宇宙人。

女性言語学者:昨日なかったタイマー付きブラックボックスがピコピコいいながらカウントダウンしてたら、あぁこれ爆発するなってサルでもわかるのに、まったく気づかず「あなたたちの目的は?」ってアホか!?!?!?!?

米軍大佐:言語学者と通訳を混同してるし、研究者チームの提案に対して「そんな不確かな情報では上が納得しない!」しか言わない。中小企業のダメ管理職か、上層部の説得はお前の仕事だろ。よくそんなんで大佐になれたな。ケータイは置き忘れちゃだめよん。

中国将軍:電話で出し抜けに奥さんの臨終間際の言葉を言われて、いきなり全軍攻撃命令中止する、思考回路ショート寸前のおめでたいお方。

「もし未来が変えられないとしたら?」
「今の気持ちを、もっと丁寧に伝えるかな」
という会話は好き。今は少しだけ深められる、人間の力で。
メッセージという邦題にも合致するし素敵な視点だと思いました。

ただ、宇宙人が・・・人知を超えた能力を備えて地球に来たワリには、目的がヌルく手段が拙い。
100歩譲って目的は「人類救済」でもいいけどヤリ方がヘタだし無駄が多すぎる。
人間には及びもつかない方法や価値観で実現してほしかった。
トラルファマドール星人や、マーズアタックの火星人みたいに。

登場する言語(時制が混在している象形文字)も目新しさは感じない。
だって、「楽譜」みたいなことでしょ?
音符と音符の距離や段差(度数)には、最初の音符から次の音符を奏でるまでの移動情報(時差情報)が込められていて、それが嬉しさや悲しさ、難解さや平易さを表現しているわけだから。
今日只今、地球人が平然と使いこなしている表現方法なので、斬新さには欠けるしそれほど先進的でもないよね。

....私には、この映画のアリガタミがわかんなかったー。

雨丘もびり