プラネタリウムのレビュー・感想・評価
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今日の生は明日の亡霊である
失って初めてその愛しさに気付かされる、とはよく言ったものである。
普段当たり前のように接していた身近な人を突然亡くしたとき、我々は深い悲哀に暮れる。後に残るのは後悔ばかりだ。
そんな時、降霊術というのは1つの慰めになるのかもしれない。実際に「視えているか」はさておくとしても、自分にとって大切な人に会いたい...という強い思いがある人ならば、それによって彼は再会の幻想を抱くことができるかもしれない。(プラシーボ効果と言ってしまうとなんともロマンに欠ける。)
2人の降霊術による快感を得たアンドレは、その魅力に取り憑かれる。そこから彼の狂気的なまでの彼女らへの惚れ込みは、他者から見れば常人のものとは思えない。
アンドレの狂気的なまでの熱意は、虚無感への決死の抵抗である。
理想は、いつも遅れてやってくる。それはこの世の常だ。誰しもそうで、人は皆、失って初めてその真の価値に気付かされるし、理想へ努力し到達したその姿は、過去の自分にとっての理想なのである。
そこで我々に残るのは後悔と虚無感だ。しかし、アンドレは2人の「降霊術」を体験し、それを悟った。彼は、先にある理想をもがきながらも必死で追いかけた。
人は失いそうになると、嫉妬を抱く。そこから生まれるのは亀裂と溝である。失うと、愛おしさに胸が締め付けられる。人は失わずには本当の価値・愛を見出せないのだろうか?なんとも無常なものだ。
美しきナタリー・ポートマン演じるローラは、大切なものに嫉妬し、失い、そして新たな明日を歩み始めた。
今日の生きる自分は明日の亡霊である。とは、そんなこの人間世界のニヒリズム的な側面をよく表している。
それにしても、ナタリー・ポートマンの美貌には吸い込まれそうになった。
プラレタリウム
観に行ったこと後悔しています。暗い。暗いけれど全く深みのあるメッセージはなし。一言でいうとばかばかしいシナリオ。どんな人が創ったかと思い監督のレベッカ ・ズロトヴスキ監督を調べたらまだ37才のフランスの女性(ラストネームからするともともとフランス人ではないかも)なるほど、1980年生まれのコンピュータゲームで育った世代の感性はこの程度か、と。(つまり深いところをついていない。)主演女優も美しいと賞賛されているコメントがありますが、ただ痩せているだけで女性としての美しさを感じなかった。これも昨今の「痩せていること=美人」という風潮によるものなのか。とにかく「気分転換」にいったはずが、夫婦で気分暗くなり疲れきって帰ってきました。
テーマが謎
ストーリーはやや薄め。映画会社の社長があの2人に出会って深入りして...
プラネタリウム
2017年91本目の劇場鑑賞。
実在したスピリチュアリズムの先駆者“フォックス姉妹”と、
フランスの伝説の映画プロデューサー、
ベルナール・ナタンをモデルに、
映画プロデューサーとの出会いによって姉妹とプロデューサーそれぞれの運命が狂い始めていくさまをミステリアスなタッチで描き出す。
1930年代のパリが舞台とあって豪華絢爛。
とにかく美術が素晴らしかった。
ナタリー・ポートマンの美しさを堪能することができます。
ただストーリーは難解で、
これといったどんでん返しもありません。
てっきり降霊術がテーマだと思っていましたが、
その部分に踏み込んでいるわけもない。
リリー=ローズ・デップの眉毛が一部ないのがとても気にる作品。
怪作「ブリキの太鼓」で主人公オスカルを演じたダーヴィット・ベネントを久しぶりに見ることができた。
盲目
過去と向き合うフランスの文化人
美しい2人
明るい時には見えないものもある
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