沈黙 サイレンスのレビュー・感想・評価
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なぜキリシタンが禁止されたのか!!それを問えてない時点で駄作
内容はつらいし興味深いし人個人の生き方としては、訴えるもの考えるものがある映画です。
しかし歴史的背景に深さにかける。
九州を植民地化しかけ、日本人の多くを奴隷として売り飛ばした、九州のキリシタン大名たち。
それを嗾けた宣教師たち。
迫害されて当然でしょう!!
なんで片面だけ見せる!!
自分達のしたこと考えろ!
秀吉はここまでしなくては、お前たちから日本人を守れない!!と判断したんだ!!
と言いたい。
映画としては良くできていた。
江戸時代キリシタン弾圧を描いた映画です。とにかく描写がリアルだった。処刑のシーンは目を覆いたくなるほどに。実際日本で宗教が違うだけでこのようなことが行われていたと思うとゾッとしました。スコセッシから見た日本はこうなのか?日本人とは?と思わされた。
3時間という長い時間だが、あまり長くは感じなかった。サイレンスというテーマも守れています。このサイレンスは重くて残酷。結末も良くできていると思います。
映画としては良くできており、見る価値は十分にあると思うが、当時の日本人はこんなに英語ができたのだろうか?ハリウッド映画で日本が舞台になるとどうしてもこのようなツッコミが生まれてしまうのが欠点。不自然に感じます。窪塚とか井上様はもうちょっと片言でいいような気がします。
テーマがマニアックなので一般受けはしないが、観て損はない映画だと思う。
日本人ならば
全編通じて重い160分でした。。しかし、日本人ならば観るべき映画であるように感じました。
過去の迫害の現状を知り、そこまで徹底して迫害する必要があったのか疑問に思いました。。役人という仕事柄仕方ないのかもしれないが、残虐な拷問・罰を平気でしてしまうところに同じ日本人なのかと思うと考えるところがありました。
迫害・宗教の問題を一から学び直したい気持ちになりました。
また原作が遠藤周作ということでよく出来ています。スコセッシ監督のもと素晴らしい映画でした。
通辞の説く異文化理解の必要性に共感
大事なものを失いながらも
しなやかにしたたかに世の中を渡り
それでも秘めた信心を失わない
そんなキチジローは
すごく強いヤツなんじゃないか…?
窪塚よかった!
モキチの死に様には泣けた。
塚本晋也さんに拍手!
でもやっぱカトリックが
スペインやポルトガルの
領土戦略の武器であったこと考えると
日本に根付かせようなんてのは
宣教師たちの傲りに思えてしかたない。
日本人とは…
あらすじに書いてあるような、棄教させられる司祭がいかにして心を踏みにじられていくかを、ゆっくり描かれていた。全編拷問といってもいい。
この物語をみて思ったことは、信じているものを捨てるような、捨てざるを得ないような現象は誰にもある。それは往々にして、リスクを伴うしかもほとんど0%にすがる時につきまとうのではないか。それを自分の力を過信して「できる」と信じた時に大概無理が生じるように出来ている。
とはいえ、大名の井上や役人には心底胸くそ悪かった。いかに、仕事とはいえあそこまでする必要はないと思う。史実通りであるなら、同じ日本人の血が流れている身としては恥ずかしいと感じた。中学生や高校生に観てもらい歴史から迫害とイジメを関連付けて学んでもらいたい作品。
スコセッシの魂
スコセッシの魂を受け止めた。スクリーンに映るものとスピーカーから聴こえるものの全てがスコセッシの魂の発露だ(と勝手に信じている)。これほどまでに作り手の魂を感じた作品は無い。まさに集大成というべき傑作。スコセッシ信者の俺にとっても大切な作品になった
スコセッシのフィルモグラフィでいうと『最後の誘惑』『クンドゥン』に近い作品になるのかなと思ったら実は『ミーン・ストリート』に一番近いのかもしれん。ロドリゴはハーヴェイ・カイテルでキチジローはデ・ニーロ。あと『レイジング・ブル』のラストのヨハネ福音書の一節が本作にも呼応するなあ
スコセッシは『沈黙』を読んで「自分が映画にしなければならない」と思ったらしいけどまさに。この原作は暴力と信仰の映画作家であるスコセッシにしか映画に出来なかった(と勝手に信じている)
『ウルフ・オブ・ウォールストリート』では狂騒を描き『沈黙』では静寂の中で物語る。対照的なスタイルでどちらもキャリア最高級の傑作にしてしまうスコセッシの老練ぶりここに極まれりという感じやな
窪塚洋介も言ってたように『タクシードライバー』『レイジング・ブル』『沈黙』を「スコセッシ魂の三部作」としよう。「すこせっしだましい」じゃなくて「すこせっし・たましい」
『沈黙』は『最後の誘惑』でパウロが言う「私のイエス」を巡る物語と捉えた。「信じるとは何か?」という根源的な問いとそれ対する答えは「自らで見つけるしかない」ということ。そして遠藤周作は同伴者たる「私のイエス」と出会ったんやな
『沈黙』で描かれているキリスト教は「信条」に置き換えてもいい。自分の信条が他者からの暴力などによって挫かれようとした時あなたならどうする…と本作は問いかける。ただ『沈黙』が素晴らしいのは挫けた人をこそ救う作品であること。遠藤周作の原作もスコセッシの映画も。ありがとうございます…
楽しくはないがみていいと思います。
暗い雰囲気なので映画館で見る方がいいかと。ちと長く感じたがよかったです。
沈黙が答えなのでしょうか?本心からの行動であれば許されるのでしょうか?神は常に一緒にいて同じ経験をされている。理性こそが神なのか。
最後の手の中にモキチから授かったものをしのばせる行為は嫁の意思なのか?それとも本人の?最後のセリフからして嫁の方かと想像しますが、どちらかわわかりませんね。手をクロスさせるとかの方が良かったかも。
宗教がらみの迫害はいつの世でもありますね。この作品で初めて知ることもありみてよかった。
余談ですが他作品での好きな言葉を思い出しましたよ。
・人の心はわからない、だか本性は行動に出る。
・我々は正しいのかわからない道をよく進む。何かがきっかけで正しいとわかる時があれば過ちだったとわかる時もある。
(投稿途中だったものを記録) 公開日に観た沈黙。原作はどうしても読...
(投稿途中だったものを記録)
公開日に観た沈黙。原作はどうしても読みきれず、映像化に頼ったけど唾を飲み込む感じで感想を述べることは無理でした。ただただ、村人レベルのキャストの豪華さにもただただ感激
日本人でありながら、当時の歴史をよく理解していませんでした。教科書...
日本人でありながら、当時の歴史をよく理解していませんでした。教科書授業の範疇でしか把握していないということですね。遠藤周作もほとんど読んだことがなかったので、スコセッシ監督がこの題材選んだ事に驚きを感じました。重い映画だという先入観を持って観ましたが、あっという間の2時間40分でした。
心寄り添うのは
虫の音で始まり、虫の音で終わる。
恩師を救うという強い情熱を持った若い宣教師・ロドリゴと、彼のその後を見たというオランダ商人の目線で描かれている物語。あくまで外国人からの目線であり、登場する日本人たちの心の内はわからない。
様々な人物がそれぞれの立場でいる。
映画を観ながら、そして映画の後も、自分が誰に心を寄せ得るのか考えてみたがよく分からない。ロドリゴ、モキチ、キチジロー、フェレイラ、あるいは井上筑後守、通辞。
僕には彼らのような強い信仰はなく、漠然と正月や盆や法事の際に神社や寺を頼り、一方でクリスマスに浮かれて、美術館にキリスト教絵画を観に行く。気持ち的にも一神教の神との契約という考え方はイマイチピンとこないと常々感じていて、自分はむしろアニミズム的な神々や考え方が合っている。当時のフェレイラやロドリゴ、ガルペが感じた違和感の逆ということか。
だから登場人物たちの心に寄り添えていない、そんな立場にないと感じた。
ただ、キチジローの情けなさ、惨めさ、愚かさは僕にも分かった。彼に共感することができた。弱くて、いつも揺れていて頼りない。僕が人から隠している僕の本質と同じと感じた。
キチジローはその後どう生きたんだろう。それだけが少し気になった。
映画としては、ポルトガル人の宣教師達が終始英語で会話するのが少し気になる他は、日本人の役者達、特に塚本晋也のモキチとイッセー尾形の井上筑後守それぞれの演技が見事だった。モキチの「殉教者の目つき」が忘れられない。
映画の後、当時のあの時代に、なぜキリシタンが禁止されたのか、史実が気になっている。あんなに酷い弾圧が行われた理由がこの映画では詳しく触れられることはなかった。
最近は宣教師達が日本人奴隷の輸出に加担していたとかそんな説もあると聞くが、本当かどうか分からない。
歴史は常にその時代の政治に影響を受け、都合の良い解釈がなされて行くのが常だから、あくまで説としてどの程度の信憑性なのか少し調べてみたくなった。
この映画はもちろん当時の役人や幕府や日本人を断罪するのが目的ではなくて、そういう状況に置かれたキリシタン達の数奇な運命、そして心の動きを描いたもの。僕も史実が気になるが、映画とは切り分ける分別を持ちたく思う。
この映画を身近にいるキリスト教の信者の友人にも観てもらって、そして語り合いたいと思った。
んー
16本目。
何と言えばいいのかな?
信仰の事だから、何か難しいなぁ。
最後、キチジロウが酷悔するシーンでスクリーン半分が十字架に、なってたのは狙ったのか?
話には関係ないけど、加瀬亮がハリウッド作品、監督マーティン・スコセッシで浅野忠信と出たのはお互いに感慨深いんだろうな。
評価付けないと投稿出来ないから星5にしたけと、正直つけられない、俺には。
●赤字覚悟で制作した映画だね。最後のシーンに賛否が?
・作品は全般的にはよく出来ているね。残虐、血、男女の絡み、下劣さなどはあまりなく。苦悩や苦痛や苦難を自然環境の美と同化させて、気品よく描いてるね。 内容も小説とほぼ同じで、それぞれの俳優の演技もよく出来ているね。
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●最後の方のシーンに賛否が多くあるようだね。あれは米国で上映して、一般客や批評家たちの多くのキリスト教徒へ受け入れてもらうためには、どうしても明確にする必要があったんだろうね。
しかし、あそこには監督自身の隠されたメッセージがあるように思えたけどね。監督がインタビューで何度も述べている事だね。
つまり・・・
この映画の主題は、多くの批評家たちが述べているような「信仰とは?神とは?」はあくまで表向き一般向きで、作品の根底は、人生とは自分の意思と行動で変えられるはずだ、ただし適時に自然や他の環境へ適応しながらバランスを取ることも不可欠だ、現世は神の社会ではなく自然の中にある人間の社会だからだ、と言う古来からの観念、つまり仏教などが不毛の地(米国)で、仏教的な哲学を無言(沈黙)で表現したように思えたけどね。
メインターゲットはあくまで米国のお客さん(大多数はキリスト教徒)だからね。スタンリーキューブリックやイングマール・ベルイマンのように本題以外に間違いなく知識人だけがわかるような当社会に公言できないメッセージをひそかに入れているはずだよ。
PS
制作費はおおよそ40億円公表されているけど、実費は20億円ぐらいだったみたいだね。なんと「沈黙」の映画権利等の獲得よる裁判沙汰で20億円ほど費やしたと監督が言ってたね。どおりで、かなりコンパクトだったわけだね。
転んでもいい
学生時代、僕が読んだ小説のうちもっとも印象に残っているのがこの「沈黙」だ。
遠藤周作が書いたこの小説はキリスト教の神父が転向、棄教したあと、俗世に入り、日本人妻と結婚したという。棄教した元神父のあごは“つる”としていたと文章がすごく衝撃だった。その“つる”とした描写が実にリアルに感じられたからだ。その「沈黙」をマーチン・スコセッシ監督が撮ると言われていた。それから、何十年経ったろう。ようやく実現したこの作品は思い入れが強い。
予想はしていたが、実に重い映画だった。160分はちょっと長かったと思う。これでもか、これでもか、と過酷な拷問が行われる。スコセッシ監督だから、リアルに緻密に描こうとしたことはわかった。しかし、それでも長いと感じてしまったのだ。
そのなかで、キャストは秀逸だと思った。とくに日本人俳優。
裏切りと信仰を繰り返すキチジローの窪塚洋介、信仰に準じる農夫に塚本信也、信仰にこだわるなという通訳の浅野忠信、特に主人公ロドリゴに棄教を必要にせまる大名に
イッセー尾形がすごい。ひとくせ、ふたくせもある大名に表情、仕草、雰囲気で答えた。
さすがは本業の一人芝居で、鍛え上げた演技だと思った。eiga.comによるとアメリカで多いに評価されアカデミー賞にノミネートされるのではないかといわれているそうだ。
この映画のテーマは「転ぶ(棄教)」である。どんなに過酷なことがあっても「転んではならない」とするひと、いや、「転ぶということはもっと大きな信仰につながる」というひと。そして、そんな大きな選択のとき、なぜ沈黙しているのだ、神は、ということだろう。
僕は特別な宗教を信奉しているわけでもないので、「転ぶ」ことにこだわりはないのだが。
僕は「宗教」よりも「宗教的」であることを大切にしたいと思う。
キリスト教、ユダヤ教、イスラム教、仏教。いろんな宗教があるが、それぞれの教祖、はじめにその教えを伝えようとした最初のひとたち。イエスだったり、モハメッドだったり、仏陀に関して疑いを持っていない。純粋に与えられた教えを純粋に伝えようと努力した人たちなのだろうと思う。だた、その教えも何年も経って、人が介在してくると変容する。
「宗教的」というのは、宗教そのものよりも、その原初的なことばを聴こうとする、内なることばを聴くことが大切だと思っている。
考えさせられた
いい映画でした。
上映時間は長いかなと観る前は、思ったけどそれを感じさせない引きつけられるものがありました。
日本に本当にあったであろう現実。
最後はそうならざるを得なかったと。
色んな苦労があったのだな‥簡単には言えないけど。
エンドロールで放心状態でした。
He is not going to answer. スコセッシ監督の超文学作品
原作は未読です。マーティン・スコセッシ監督は好きなのですが正直観てて退屈でした。今まで観たスコセッシ監督の映画で一番観てるのがしんどい作品でしたね~。
まぁ、キリスト教信者でもないですし、特に宗教信じている人間ではないので、こういった映画自体に不向きだったのでしょうけど。何だか途中から日本側の方に気持ちがいっちゃって、主人公であるはずのキリスト教宣教師の方に抵抗を覚えちゃって。
うーん、やっぱ自分の思想を押し付けたがる「宗教」ってシステムは苦手だなぁ。そういう自分が正しい、他は認めないといった押し付けの思想が現代のイスラム教との問題にも繋がってるようで、彼らって何百年経っても変わらないんだなぁっと思いました。
当時の日本の描写は素晴らしかったです。外国人監督が撮っているとは思えないぐらいに、ちゃんと日本してました。時代考証とか撮影の部分はしっかりしてたので、このストーリーを受け付ける事ができる人には良いのではないでしょうか?
少しでも多くの人に
遠藤周作大ファンとして待ち焦がれていました。原作は2回読んでいますが、ほぼ忠実に丁寧に描いて頂いた点と映画では難しいラストをどう表現するか期待と不安で見守りましたが、胸に迫るもので感謝しています。
スコセッシ監督はこのラストのシーンにかなり試行錯誤があったんだろうと思います。それは原作と繰り返し深く向き合った彼が見出した結末であったと私は納得しました。
スコセッシ監督の熱意は強く心に響きました。音の使い方、拘りも良かったです。
アンドリューガーフィールドや小松菜奈さん目当てで良いのです。若い方々にこれをきっかけに観て頂き何かを強く感じて貰えたら嬉しいです。
わりと忠実
原作自体が大作なので、特に驚きがなかったというのは良い意味で原作に忠実な描写ということだろう。このシーンあったっけ?みたいなのは2、3あったけれど。あと、原作うろ覚えだけど最後の解釈これでいいんだっけ?というのは思った。スコセッシの解釈?
あと、大きな不満は二つあり。
・イノウエが元キリシタンだった背景が抜かれていた
・キチジローの善が序盤で出すぎ。原作では最初はもっと行動が読めなくて得体の知らないやつだったはず。ここは原作ではかなり見せ場だったはずなので単純化されたのはかなり不満
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