ドント・ブリーズのレビュー・感想・評価
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【終始ハラハラ!B級映画のような設定で一級映画の魅せ方!まさにアトラクション映画】
・2016年公開のアメリカのホラー&スリラー映画。
・教育を放棄された不遇な状況にあった不良少女ロッキーは妹を連れて街を抜け出すことを決意していた。その為に必要なお金を得るため、恋人のマネーと友人のアレックスと3人で、警備会社に勤務するアレックスの父の知識や鍵などを利用して、お金持ちの家から盗みを働いていた。ある日、自身の娘を交通事故で奪われた聴覚障害を持つ老人の家には多額の現金があるという情報を得る。3人は現金を盗もうと老人宅へ忍び込むも元軍人の盲目老人が侵入者の殺害をも厭わない恐ろしいことを知る。 という大枠ストーリー。
・製作にはなんとスパイダーマンの監督であるサム・ライミさんが加わっています。
[お勧めのポイント]
・ハラハラが止まらない!魅せ方がうますぎる
・最後まで飽きさせない二転三転する物語
・ジェイソンのような狂人が出ているわけではないリアルなのに恐怖が凄い
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~
[物語]
・冒頭の女性を引きずる老人から終盤の物語へのつなぎと展開。「どうなるの?!助かるの?助からないの?」という観ているこちらの心理に対して、とてもうまい仕掛けが施されていると思いました。
・緩急がすごいです。ドキドキの展開からピンチになり、抜けたと思うとまたピンチ。その繰り返しをマンネリ化することなく最後まで見せてくれる物語。
・また、冒頭10分で主人公3人の状況を説明する流れ、違和感なくサクッと入ってくる感じがしっかりした映画に感じます。
[演出]
・うまい、うますぎます。まさにクオリティの高いアトラクション映画そのもの。主人公の心情などは二の次で(でも物語を邪魔しない程度にわかりやすく入ってきます)、とにかく終始ハラハラさせてくれる。そこに徹されていた映画でした。
・たまにしかしっかりと見せない老人の顔。しかも、恐怖をあおる手前でしっかり魅せてくる。もはや「観客の恐怖を煽り方」を熟知した演出ですよね、いやぁ、これは怖かったです。
・完全暗闇での攻防は、まるでドキュメンタリー調。そんな演出に新しさを感じつつ、そこで見える老人の顔が恐怖でしかないです。
[映像]
・冒頭の引き画から寄っていくと老人が女性を引きずっている。このシーンは、家でTVで観たって「まさに映画だ!」と思いましたから、映画館で観た時のワクワクを想像すると凄いです。
・完全暗闇の攻防のシーンは、なかなか観ません。このシーンを映像化するチャレンジが、新しさと恐怖を感じれてよかったです。
[音楽]
・金切り調が混ざったBGM。それが物語の効果音とうまく混ざり合ってより恐怖を煽ってくれます。安定のBGMでした。
[演技・配役]
・盲目の老人役であるスティーヴン・ラングさん、怖すぎます。笑 しかも、盲目というハンデがある仕草と突然軍人ぽい強さが出る仕草、このバランスが絶妙。盲目というハンデの仕草が、決して何でもできる狂人ではなく、普通の人間であることを理解させてくれるので、よりリアリティが増します。
[全体]
・B級映画のような設定なのに、A級映画。そんなイメージでとらえました。魅せ方のうまさが一級品。設定だけ聞いていたら、よくあるB級映画、のように思っていましたが、中身は似て非なるもの。観てよかった、と思える一作です。
※一点だけ、タイトルの「ドント・ブリーズ(息をするな)」がイマイチしっくりきませんでした。笑
・しかも、ジェイソンのような怪物や狂人が出てくるわけでもなく、至って普通の人を恐人に魅せるところが素敵です。・2が出ていること(盲目の老人がまた出ること)を知っていたので、ラストがどうなるのか、かなりワクワクしました。そして、結論、おおむね気持ちよく落としてくれたなぁ、と思います。
・人生における哲学や何かを得られる映画ではないですが、思いっきりにハラハラしたい、そんなときに観たい映画でした。ありがとうございました。
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#全体3.5 #物語3.5 #演出3.8 #演技3.6 #配役3.4 #映像3.6 #音楽3.5
盲目の元軍人の家に強盗に入る男女3人。 3人はそれぞれ事情を抱えて...
この手の映画で1番かも
盲目の元軍人の正体は?
2016年公開のアメリカ映画。
監督:フェデ・アルバレス
盲人は弱者・・・
盲人は射撃しない・・・
盲人の反撃出来ない!!
その数々の想定外が連続するので、展開は読めない。
観るのは2回目です。
1回目以上に面白いホラー・スリラーでした。
有名スターも特に出てない。
盲人の家の内部の映像のほとんど。
3人の若者(男2女1)が、元軍人の家に盗みに入る。
アレックスは父親の警備会社のパソコンから、盗みに入る家の情報を仕入れている。
老人はイラク戦争の怪我で盲目になった。
娘を交通事故で亡くし、その示談金を頂くのが若者たちの目的だ。
要塞のような警備の家でした。
やっと、細身のロッキー(少女です)が隙間から侵入して、中から鍵を開ける。
ともかく暗い。
迷路のようなジャルグルのような室内。
物色中に老人に気付かれる。
なかほどで、衝撃的事実が分かる。
老人が言う。
「神が存在するなら、俺を生かしておく筈がない。だから神は存在しないのだ!」
じゃあ、老人は悪魔か?!
老人はモンスター?!
ネタバレ厳禁なので、どうぞご自分で確かめて下さいね。
背徳的な映画です。
だが老人をモンスターに仕上げたのは、戦争であり、
娘を轢き殺した金持ちでしょう?
続編ではどんな展開をするのか楽しみです。
伏線も解りやすく描かれています。
いきなりネタバレするようなジャケットは勘弁してほしい
結局人間が一番怖い
悲しいじいさん。
十年に一本。
どちらに肩入れするか
製作にサム・ライミ。
監督、脚本にサム・ライミの出世作「死霊のはらわた」のリメイクを手掛けたフェデ・アルバレス。
デトロイトのゴーストタウンに暮らす盲目の独居老人宅へ強盗を働くために押し入る3人の若い男女。
人数的にもシチュエーション的にも完全に結果は明らかのはずだったが、襲う者と襲われる者の対比はいつの間にか逆転していき、やがて思いもよらない方向へシフトしていく。
全体的に特別新鮮味があるわけではないスリラーのはずだが、中盤から盲目の老人の正体や強盗側の少女ロッキーの事情などが明らかになっていくにつれてどちらか一方に感情移入しづらい対立構造になっていたり、後半盲目の老人が持つ異常性がストーリーの恐怖感をより掻き立てる完全ホラーになっていく展開も非常に面白い。
低予算ながらコンパクトな展開で上映時間88分におさめてくるあたりもなかなか素晴らしい。
続編は2021年8月13日から公開。
本作は後追いで自宅鑑賞したが、続編は劇場鑑賞するぞ!
今まで見たホラーでは5本の指に入るか?ベスト10には間違いなく入る...
ミニマムな舞台で繰り広げるハンティング
プロデューサーにサムライミ、加えてトレーラーのあのカットですっごい気になっていた作品。
しかしかなり狭い公開時期もあって劇場には足を運べませんでした。
すると続編公開にあわせたようにプライムに登場。これはと視聴です。
まず、スティーブンラングの肉体に張りがあって怖い。
退役軍人とはいえ、盲目で保ち過ぎでは?
一軒家という、とてもミニマムな舞台で繰り広げるハンティングサスペンスは中々の緊張感があります。
その闇の中では細かいアイディアが色々あり、思いの外楽しめました。
特に終盤に仕込まれたサイコパスな演出は、同じ展開に飽きていた頃に絶妙なタイミングで出してくるのが素晴らしかったです。
反面、設定に荒い部分が多数あるのが、同じ音出し禁止の「クワイエット・プレイス」同様少し惜しいところ。
それでもそれらを覆すスティーブンラングの凄みは説得力があり、最後まで楽しめた作品でした。
よく練られている
設定が素晴らしすぎる!
この「盲目の老人の家に強盗に入ったけど実はこのおじいさんは元軍人でした!」という設定、そのままコメディ映画の設定にもできそう(ホームアローン的な)だし、おじいさんを主人公にしてかっこよく戦うアクション映画とかでもいけそうである。他にも貧困問題とか視覚障害者の暮らしぶりとかを広げて感動系の話とかもできそうだし、どんな方向にしてもおもしろくなりそうな設定なのに、この設定で最高に怖いホラー映画にしたのが、センスいいなーと思う。
普通に考えたらおじいさんかわいそうだし、強盗犯が酷い目にあっても同情はしないだろと思うんだけど、そこを解消する設定もあって、観客がどう思うかという点をかなり考えて作ってると思う。始まったら終わるまでずっと感情を振り回されるというのは、まさにいいホラー映画だと思う。
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