ドント・ブリーズのレビュー・感想・評価
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並みのホラー映画よりよっぽど怖い!盲目の老人キャラが秀逸
特別目新しいことをやっているわけでもないのに、観る者の緊張感を持続させる演出がお見事。タイトルは「息をするな」の意味。
大金を隠し持っているらしい独居老人、しかも盲目なので、不良な若者3人は楽勝で盗めると思って家に侵入。ところがどっこい、老人は元軍人で戦闘能力がまったく衰えておらず、尋常でない聴力が盲目のハンデを補ってあまりある。若者たちは逆に追いつめられて、かすかな呼吸音や足音もたてられない絶体絶命の状況に……という展開。
観客も若者たちに同化し、思わず息を詰めて、薄暗がりの中かたずをのんで老人の動きを注視する。不意に物音がするだけで、一気に心拍数が上昇するはず。
中盤から徐々に明らかになる老人のキャラクターがとにかくすごい。この一筋縄ではいかない人物造形があるからこそ、本作の怖さとスリルが際立つのだろう。ジャンルのファンなら見逃せない一本だ。
盲目おじさんの強さ
どっちもどっちのサスペンス・スリラー
『ドント・ブリーズ2』は、劇場公開された時、鑑賞したが、その1作目となる本作を見逃していので、Huluで鑑賞。2作目の時は、鋭い聴覚と軍隊で培ってきた武装手段を駆使して、相手の裏の裏をかいた戦闘術で、かなり強く逞しいイメージが残った、盲目の老人。しかし、本作では、軍隊仕込みの戦闘術は身についているものの、鋭い聴覚と獰猛な犬だけを頼りに、必死に強盗に抵抗する老人の様相だった。2作目の老人の様な磨ぎすくされた戦闘力や物語の流れは、本作の事件が布石となって、2作目にパワーアップして繋がっている事も、改めて納得した。
本作のサスペンス・スリラーとしての怖さは、老人が、盲目ながらも鋭い聴覚で、真っ暗な地下室でも、ヒタヒタと強盗達を追い詰めていくシーン。にある。正に、タイトル通り、迫り来る危機と恐怖に、息することもままならず、只々どうすることもできないいでジッとしてる、緊迫感と緊張感が伝わって来る。また、その老人は、愛娘を事故で亡くして悲嘆にくれ、おまけに強盗団にまでは入られた哀れな老人と言う設定かと思いきや…、その家の地下室に隠された、とんでもない秘密が明らかになった時、大どんでん返しのシチュエーションが待ち受けている。
ストリート・ギャング仲間のロッキー、アレックスは、破天荒なマニーの提案で、交通事故で亡くなった子供の賠償金を、たんまりと受け取ったとされている、一人暮らしの盲目の老人の家に、その金を盗む為に強盗に入る。しかし、なかなか金の在りかが見つからず、その間に、盲目の老人に気づかれて、マニーは、老人の最初の犠牲者となって殺されてしまう。老人の反撃をかわしたロッキーとアレックスは、なんとか地下室に逃げこむ。しかし、そこには、哀れな老人とは真逆な、悪魔の本性を剥き出しにした異様な光景が受けており、老人の娘への執念とその所業に衝撃が走る。こうなると強盗団も老人も、罪人と言う点では、どっちもどっちと言う立場に様変わりをするが、むしろ、ロッキー達への同情が強くなる。
出演者の盲目の老人には、『アバター』で悪役を務めたスティーブン・ラングが、威圧的な怖さと存在感ある老人を演じている。また、主人公役の強盗団の女には、あまり馴染みは無いジェーン・レビが演じ、何度も迫り来る恐怖に、最後まで必死に抗う、若い女を演じていた。
これは凄い!
びっくりさせるだけではない、ちゃんと面白いホラー!
↑正しくはサイコスリラー
演出やカメラワークが秀逸!バイオハザードやってるみたいな感じ!
88分と短い尺ながら、お腹いっぱいになれる良作!家に入るまでの場面説明が簡潔で分かりやすかったのでダレる隙がなかった!
途中までホラー映画王道の展開をいってたから、地下室の光景が予想外過ぎて「うおー!!」っと驚いた!いやあのアイデア最高!
ただびっくりさせて怖がらせる映画ではなくて、得体の知れない人から逃れたいという芯からの恐怖心を与えてくれた!
びっくりする系の映画は苦手なのでその辺安心して観れるのがよかった!
おじいちゃんの最強っぷりとサイコっぷりが好きすぎて、私は最初から最後まで「おじいちゃんいけ!やったれ!」と言い続けてた笑
劇場に行って良かった!
こんなに誰も応援できない映画もそうない。
主人公はどう理屈を並べようが自分本意な理由で目の見えないお年寄りのお家に仲間と共に泥棒に入る。
この時点で「痛い目に遭えば良い」と思わずにいられない。
けど楽勝と思われた住人の爺さんの戦闘能力が桁違い。痛い目に遭う。
ただただ「ざまぁみろ。」と思う。
ところがこの爺さんもどう理屈を並べようが
自分本意な理由でしてる事がある。
それはいくら何でもダメだよ爺さん…もはや同情はできないよ。
それに主人公が立ち向かうけど元々が
盲目の老人の家の金品を強奪するために来た
最低人間のくせに…と冷ややかな目線になってしまう。
爺さんも爺さんで…
こんなに誰にも感情移入出来ない映画も
そう無いな。と思った。
つまらなくは無い。爺さんの戦闘能力は
大いに楽しめる。
歯がゆい
設定はよかったけど、後半があまり…
超人的な聴覚を持つ老人の家に入った強盗が、追い詰められる…という設定は面白いと思ったのですが、
退役軍人といえど老人めっちゃマッチョで強すぎ、後半は老人の異常な思考についていけない。
まさかそういう展開と思っていなかったので、後半の展開を見て不快に思い、評価が下がる人もいるのでは。
私は下がりました。
ただのグロ映画になってしまった。
サスペンス、サイコスリラー…物語も度をいきすぎたりしたらいけないということと、さじ加減て難しいんだなと思いました。
性的描写で不快なシーンもあったけど、最後に面白かったと思える「時計じかけのオレンジ」ってすごいなとも思います。
最初の設定のよさと、最後の終わり方は好きでした。
若い強盗達は、静かに追い詰められていく。
若く無謀な強盗達が侵入した家で、盲目の退役軍人に追い詰められ、命がけのサバイバルゲームが展開していく。
こんな展開に期待して、劇場に運びましたが、中盤以降の驚愕の展開についていけず、個人的にはもうひとつ楽しめませんでした。
就業率が低く、活気が失われたデトロイトでくすぶっている若者たち。ケチな空き巣を繰り返し、その日暮らしを続けている彼らが、一獲千金を夢見て、一人暮らしの退役軍人から、大金を盗み取るという、ヘビーなテーマのストーリー。
犬を飼っているが独り暮らし、周囲はすべて空き家という、泥棒にとって好条件が重なり、わずかな罪悪感すら抱かない若者たちはたやすく彼の家に侵入することに成功する。
ところが、わずかな気配にも敏感な盲人は、鋭利な感覚を効かせて泥棒の侵入を察知し、彼らを撃退しようと抵抗する。
すぐに仲間を殺され、独居盲老人と、若い泥棒チームの立場は逆転する。
必死で逃げ出そうとする彼女たちを、家に閉じ込め、おそらく殺してしまおうと静かに追い詰めていく老人。ほとんどセリフもなく、音楽も最小限に抑えられた演出が、張り詰めた緊迫感をこれでもかと盛り上げる。ケータイのバイブ音にびっくりしてしまうほどの息を殺した(ドント・ブリーズ)展開は見事なものでした。
老人の抱えた、「闇」と「秘密」が明かされた時に、アメリカの社会が抱える矛盾と、彼らが主張する「正義」の根拠が恐ろしくわがままなモノに見えてしまい、ありきたりなスリラーよりはよっぽど考えさせられる映画でした。
ラストで、明らかに続編をにおわせる展開は、低予算のホラー映画にありがちなものでした。
やっぱり、感情移入できる主人公が不在で、登場人物がみんな悪人で、それなりに同情すべき背景を持つという、複雑な設定がストーリーから爽快感を失ってしまった元凶だと思います。
2020.9.4
自業自得か
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