劇場公開日 2016年12月16日

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「ミニマムな舞台で繰り広げるハンティング」ドント・ブリーズ 白波さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5ミニマムな舞台で繰り広げるハンティング

2021年9月26日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

プロデューサーにサムライミ、加えてトレーラーのあのカットですっごい気になっていた作品。
しかしかなり狭い公開時期もあって劇場には足を運べませんでした。
すると続編公開にあわせたようにプライムに登場。これはと視聴です。
まず、スティーブンラングの肉体に張りがあって怖い。
退役軍人とはいえ、盲目で保ち過ぎでは?
一軒家という、とてもミニマムな舞台で繰り広げるハンティングサスペンスは中々の緊張感があります。
その闇の中では細かいアイディアが色々あり、思いの外楽しめました。
特に終盤に仕込まれたサイコパスな演出は、同じ展開に飽きていた頃に絶妙なタイミングで出してくるのが素晴らしかったです。
反面、設定に荒い部分が多数あるのが、同じ音出し禁止の「クワイエット・プレイス」同様少し惜しいところ。
それでもそれらを覆すスティーブンラングの凄みは説得力があり、最後まで楽しめた作品でした。

白波