KUBO クボ 二本の弦の秘密のレビュー・感想・評価
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日本へのラブレター‼️
この作品はなんと日本を舞台にした大妖怪ファンタジー‼️ゲゲゲの鬼太郎みたいな片目の少年・クボが不思議な三味線を片手に、緻密に作られた「和装魔界」で大冒険を繰り広げる‼️お供はメス猿と、戦国時代の鎧兜そっくりのクワガタムシ‼️クボの片目を奪ったのは「月のミカド」と呼ばれる悪玉で、これが「スター・ウォーズ」のモフ・ターキンことピーター・カッシングにそっくり‼️そんな「月のミカド」が「闇の姉妹」という女刺客コンビを送り込み、これがまるで子連れ狼なんですよね‼️そんなクボたちが繰り広げるハラハラドキドキの大冒険はまるで「スター・ウォーズ」だし、スタジオジブリのアニメーションみたい‼️ホントに躍動感たっぷりで娯楽性にあふれてる‼️そして我々日本人が忘れていた和の美‼️北斎の波のような海のうねり、美しい紅葉の山、精霊流しの幻想的な風景など、スタッフの方の気が遠くなるような膨大な作業に、ただただ敬服するのみです‼️昔は今作のような人形時代劇はたくさんあって、そういう意味で郷愁性に訴える作品でもありますね‼️美しい夕暮れに包まれるようなラストも、切なくて、優しくて、いつまでも心に残る‼️さすがトラヴィス・ナイト監督‼️「バンブルビー」は最悪フランチャイズ「トランスフォーマー」唯一のシネマでしたもんね‼️
僅かな違和感
NHKで放送してたので録画して見ました
映像が素晴らしくワクワクしながら見てましたが次第違和感が
何の情報もなく見てましたが「これもしかして外人が作った日本がモデルのアニメかな?」って段々思うように
見終わって調べて納得
音楽が微妙に中華っぽいんだよな、格闘シーンも香港のワイヤーアクションみたいだし、3つの武具を揃えても主人公が全然強くならないしw
父母が死に、叔母たちが襲ったとは言え命令した祖父を最後それでいいの?的な終り方
子供には難解だし大人には稚拙、前半が良かっただけに後半が残念
やはり違和感が・・
トラビス・ナイト監督は黒澤明や宮崎駿のファンで大の日本文化好きだというが、製作の発端はアニメーションスタジオ・ライカのデザイナーであるシャノン・ティンドルが「ストップモーションによる侍の叙事詩」という話をトラビス監督に持ち掛けたことかららしい、侍や忍者などチャンバラものもアメリカでは人気なのでしょう。
人形を使った駒撮りとCGを融合させたハイブリッドな3Dアニメは初めて観ました、よく出来ているとは思いますが大変な手間だったでしょう、アニメでも日本は先進国ですが負けたくない、独創的でありたいという製作陣の意地のようなものを感じます。
主人公がクボと言う名、ボクちゃんの逆さ読みなのか、子供の名としては馴染みがなくやや違和感、そして何よりの違和感はプロット設定、祖父が孫の片目をくり貫いたとか、母子を叔母が殺しに来るなんて骨肉の争いはまるでギリシャ神話、子供達への説明に窮します。
三味線片手に物語を語ったり魔法を使ったりというのは琵琶法師のもじりでしょうか、猿や甲虫のお供というのも桃太郎的だしスターウォーズのR2D2、C-3POのようでもある、もっともジョージルーカスによればロボットたちは黒澤の「隠し砦の三悪人」の太平と又七がモデルと言っていました。まあ、アメリカ人が創った日本風時代劇アニメという風変わりな作品でした。
『炭坑節』は明治の音楽のはず
ストップモーションアニメと称するが、ほぼCGによる3Dアニメションだ。
この画像をフルストップモーションで再現したら、とんでもない作品になる。人形と称する物体にグラデーションがかかっていたり、2つの物体にそれぞれの影が映り込む。これはストップモーションだけでは不可能な証拠。さて。
ストーリーは日本かぶれのアメリカ人が考えた話だ。ハリウッド型、桃太郎といった話。または、ドラゴンクエストとかウィザードリィ見たいなRPG見たいな話だ。
日本への愛が感じられる美しさ
評判通り、正に日本へのラブレターだなぁと思った。日本への愛を感じて胸が熱くなったし、日本文化、芸術の繊細さや美しさが見事に表現されていて、でもそれはたしかに日本人が作り出すものとも異なっていて、しかしそこに魅力がある!日本のお盆の、死者への想いとか死生観も大切にされていたし、物語を語り継ぐこと、着物やがしゃ髑髏など、日本人がいいなと元から思ってる部分に更にリスペクトや情景を込めて作られてるとかんじて、だからこんなにも琴線に触れるんだなと思った。二本の弦の意味も素敵。
粘土で折り紙で三味線
クボが父母と旅をして祖父を倒す話。
ストーリーはご都合主義。
折り紙が三味線の音色に合わせて舞う映像は素晴らしい。
でも、それだけ。
ストーリーが深いわけでも、キャラクターが魅力的な訳でもないので飽きてしまう。
これを映画館で観るのは辛い。
クボ自身が生意気なのか、純粋なのか、納得が早い。
いきなり猿が母でクワガタが父です!って言われて「母上!父上!」ってなる?!
まぁ、バレバレなキャラクター設定だけれども!
猿になって自我が戻るなら、母上、猿の方が使えるし。
ストップモーション作品久しぶりに見た
すごく進化していた、昔の養育番組のクレーアニメやナイトメアビフォアクリスマスをイメージしていると自然な動きにびっくり、全然かくかくしてねえ!
ストーリーは分かりやすく、転回も読めるが見せ方がいい、冒頭の船の難破で母親が頭を打って記憶が曖昧で心も病んでいるらしいこと、主人公のクボは母親がの面倒を見ながら大道芸で生活を支えていること、クボの語る物語は意識がはっきりしている時母親に語ってもらったもので不思議な力も母親譲りなことが、セリフで語らせずにクボの一日をさっと描写するだけで伝えていてごちゃごちゃしていなくていい、最近の映画は主人公がナレーションで語りかけて来すぎです
舞台が日本なので海外からみた日本のイメージから日本を再発見できる
ビジュアル面では甲冑や刀、折り紙の活用の仕方はむしろ海外の人の発想という感じ、オリガミ・ハンゾウ可愛い
情緒的な面も月の帝側の、家長のために子供はあるべき的な、「親不孝」という考え方も日本ぽい気がする、これはもともと儒教から来ているからか月人はちょっと中国風のビジュアル、そこまで考えて作ってるのならすごい
ラストも悪いヤツを成敗してめでたしめでたし、にしていないのも好きなところ
While My Guitar Gently Weeps
両親の仇である月の帝(レイフ・ファインズ)という復讐相手がいる日本とも非日本ともとれる不思議な世界。サルとクワガタが守護神のようにクボを守るが、過酷な旅が待ち構えていた。
さすがに大道芸を披露するところは独創的で日本の庶民生活も感じられるのだが、クワガタというサムライのおとぼけぶりが侍文化を感じさせない。クジラの中で束の間の生活を過ごすというのもピノキオ的で欧米ファンタジーを感じさせるのだ。
エンドロールで吉田兄弟による三味線をメインとした「While My Guitar Gently Weeps」が心地よく響いたため、もしかすると壮大なジュブナイル・ファンタジーよりも三味線の世界を描きたかったんじゃないかと感じた。二本弦の秘密という意味が最後までわからないのがツボでもあり、海が割れたり、敵を倒したり、折り紙を操るという謎めいた設定も納得いくストーリーだった。
Unfold your love
ラストの不可解な展開、流れるwhile my guitar gently weeps。グッと物語に深みを与える。この物語は頑なに生きざるを得なかった祖父の物語かもしれない。又、娘である母が父である祖父に命をかけて人の道に回帰させようとした物語でもある。もちろん、血脈を受け継ぐクボの父母愛の物語でもある。
アニメーションのクオリティーの高さとキャラクター描写の精緻さ。感嘆するばかり。
If you must blink, do it now. これスゴいよ!
正直スゴいモノを観たという感想です。これがストップモーションとかあり得ない。もうCGかと見間違うような画面の素晴らしさ。このヌルヌルした動きを手作業でやってるとか意味がわからん!製作者本気で頑張ってます。下記パンフレットから一部引用になりますが・・・
⚫一週間で制作される尺の平均 3.31秒
⚫クボの表情の数 4,800万通り
⚫1つのカットで使われた顔の最大個数 408個
⚫落ち葉の船に使われたカラーペーパーの数 250,000枚
⚫落ち葉の船のシーンの撮影期間 19カ月・・・等々
物凄い努力の結晶。うん、頭がおかしくなりそうなレベルです。ホントCG でやったが全然楽なのに、ストップモーションへのこだわりには狂気すら感じます。これメイキング見たいわ~。メイキングだけでもドキュメンタリー一本撮れそう。
内容も日本がベースのストーリーにしては、あまりヘンテコ日本になってなくって良かったです。トラヴィス・ナイト監督は幼少の頃から何度も日本を訪れてて大の日本好きのようで、これまたパンフレットからの引用なのですが、インタビューで「宮崎駿は自身が魅了されたヨーロッパ的な物を統合して、自身の映像作品の中に織り込んでいる。宮崎がヨーロッパに対して行った事を僕は日本に対してやってみたかったんだ。僕に取って本当に重要な場所と文化についての僕なりの解釈を表現したかったんだよ。」との事です。なんだかイチ日本人として、そんなに日本を気に入ってくれてありがとうと言いたい!!
ストーリーもクボの冒険と成長譚として、よくある主題ながらも上手く出来てたと思います。確かにキャラクターが日本的な外見の割りに性格は西洋な感じですが、でも考えてみれば宮崎作品だって他のアニメだって西洋人の外見で日本人的な性格のキャラクターってよくいますよね。クボとサルとクワガタのやり取りメッチャ好き。はしゃぐ子供と親父を眉間にシワを寄せながらも暖かく見守る母親って感じです。それぞれのキャラが立ってて、ちゃんと活躍してるんですよね。こういう話好きやわ~。最後はちょっとビターでしたがジンッと来ました。
そういえば声優もスゴい豪華俳優でしたね。クボの声はアート・パーキンソン。子供なのでそこまで有名ではないかも知れないですが、ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」のリコン・スタークです。サルは近年最強の女性と名高いシャーリーズ・セロン。「マッド・マックス」でフュリオサ演じて以来すっかり強い女性のイメージですね。クワガタにはマシュー・マコノヒー。あまりコミカルなイメージないんですが、コメディ・リリーフ的な役割バッチリでした。月の帝にレイフ・ファインズ(ハリポタのヴォルデモード!)、更に闇の姉妹はルーニー・マーラとキャラクター少ない割りにはやたら豪華です。
でも本作ってアメリカでの上映は2016年なんですよね。日本に来るまで一年以上かかってます。早々と作品の情報知って心待にしてたのですが、いつまで経っても日本に入って来ないので、日本を描いた作品なのに日本では公開されずDVDスルーになる・・・どころか輸入すらされないか!?と思ってドキドキしてましたよ。実際アメリカで公開されても日本に輸入されない作品は沢山ありますし、確かにたいしてヒットしてないんですよねぇ、残念ながら。無事に配給してくれたGAGAさん、ありがとうー!
これがCGじゃ無いなんて凄い!
ストップモーションとはとても思えない。すごくスムーズな映像で正に注目に値する。凄いのはそれだけでした。
日本へのオマージュが沢山あるんだけど、やっぱり西欧人の考える日本イメージなんだね。ストーリー的にはありきたりで、2匹のお供の正体もありきたりだと思う。スターウォーズのダスベーダ―もだけどホントこういう関係って好きなんだね。西欧人は。
敵役もおどろおどろしい登場の仕方で、怖そう強そうと思ったのに弱い。なんで別々い出てくるかなあ。服装は中国です。
そこそこ面白かったけど一回見て十分でした。
日本好きでしょ
日本好きなのが良くわかる。
もちろん、「ありえんだろ!!(笑)」みたいなところは多々あります。「こんなの日本じゃない」等などのツッコミ所は、「日本風ファンタジー」ってことで許容範囲なんではないでしょうか。不思議なパワー操ってる時点でファンタジーだし。
(でもぐらぐらに沸いたお湯に米入れて炊くのは…いいけども…。)
名前なのに苗字みたいな「クボ」もご愛敬ってことで。
「日本的な考え方」じゃないと成り立たないストーリー。
『kill bill』で求められたのが、舞台、見た目としての日本だったのなら、本作で求められたのは、骨格、根底に流れるものとしての日本だったのではないでしょうか。
※ネタバレ?
ストーリーの肝になる死生観は、日本のそれだと言えるのではないでしょうか。この死生観でなければ、物語は始まりも終わりもしない、寧ろこれを伝えたいのか?というぐらい、肝心要ではないでしょうか。
精霊流しとか、違う文化なのによく取り込めているなぁ。
それにしてもお連れ共の正体とその後が、ちょっと虚し過ぎるというか、寂しというか…。上げて落とすの止めてくれ…(涙)
月の姉さんたちめちゃくちゃ怖ぇぇ。
ちょっと期待はずれ
映像は綺麗ですが、
話がかなり粗く、敵になったり、逃げたり、伝説の秘宝を見つけたり、全てに「何で?」って感じでした。
会話がくどい、ジョークをかましすぎて日本設定のキャラとしてすごく不自然。
母が猿に変わったのに、性格全く別物になってる、のは何で?
クボ、という日本人名として不自然な名前のように、日本人なら不自然に感じるところが、思った以上に多かった。
墓石が現代みたいに墓地に狭い間隔で並んでたり、
鐘がカーンカーンと西洋のように時間に合わせて鳴ってたり、ファンタジー要素の部分に中国混ざってるのをさておいても、色々おかしかった。
しかも表情とかリアクション、喋り方、やっぱり西洋人でした。
侍が気付かずに剥き出しの刀を背中の下に敷いて寝てるとかありえない。ジョークにもならない。
そしてせっかくの驚異的クオリティのストップモーション、エンドロールの2Dアニメで価値をぶち壊したのでは?
あと音楽が普通のハリウッド的なものなので、ガチャガチャして繊細に見えない。
疑いの目で見てごめんなさい
「クボが超能力使えるしクボのお母さん本当に生きてるのか怪しい。クボの力であやつられてるだけかも」
というのから始まり
「クボのお母さん二重人格でラスボスかも」という疑いの目になり
話が進んでつじつまのあう真相が明かされて
お母さんお父さんいい人なのにひどい展開で涙目になり
最後にラスボス(目に見えるものを否定している仙人)との対決で武器では歯が立たずに、超能力勝負に賭けて、仙人の人への変換とたぶん村人の記憶も操作して老人を昔から知ってることにしたクボにおぉーと感心した。
冷血な敵がすこし怖いかもしれない。
結局敵のうち二人を死闘でたぶん正当防衛で倒していて、ハッピーエンドではないと個人的に思ったので、幼いこにはまだ早すぎると思いました。
カートゥーンジャパン!
まぁこの一言に尽きるかな
ニンジャタートルズやサムライ・ジャックの
「あれ?これ中国じゃね?やっぱ中国だ!」
ってなっちゃうあれそれがいい笑
アクションはコマ撮りとは思えないほど
迫力があってカートゥーンらしい台詞のやりとりにはクスクス笑ってしまういい映画だった
ただ最後の月の帝はなんだかなぁっていうのと
コマ撮りのレベル高すぎて
コマ撮りらしさが完全になくなっちゃってるのが残念かなぁ…
まあまあかな。
序盤の折り紙のアニメーションは見ごたえあり。もっと見ていたいと思ったほど。あのワクワク感は半端ない。
この折り紙のシーンだけかと思っていたら全てが(背景はどうかわからないけど)ストップモーションだと知ってびっくり、ずっとCGだと思ってた……
この作品のテーマを一言でいえば「家族愛」。
なので、ラスボスが生き残るのはまだいいんだけど(でも正直最初は困惑した)、両親が記憶を取り戻してから死亡するのが早すぎる。
タイトルの「二本の弦」に大きく関わるイベントだから、どのみちあの展開は避けられないんだろうけれどせめてラスボス戦まで生きていてくれてもよかったのになあ、と。
尺の関係もあるのだろうが、終盤駆け足感が否めないのが残念だ。
ちなみに猿とクワガタの正体は結構早い段階で予測できる。
人によってはベタに思うかもしれないけれど、自分は無駄に登場キャラクターを増やして要らない子を作るよりよほどいいと思う。
(それにしても何故にクワガタ。日本昔話風なのだから犬とかでもよかった気もするんだが。もしくは虫縛りなら蜘蛛とか(でも蜘蛛は日本内外でもあまりいいイメージがなさそうだから、その線はないか)。きっと制作陣のイメージがサムライっぽい生き物=クワガタだったんだろうなあ)
制作スタッフは「かぐや姫の物語」を観たんだろうか。母親の一族の設定でそう感じた。
一部の建物が中華風なのが気になるという意見があったが、自分はあまり気にならなかった。だって母方の一族は明らかに人間とは別の種族っぽいし、基本的な感性や文化が違っていても不思議じゃないから。
それはそうと「月の帝」は名前に帝と付くぐらいだから、支配する民草が多数いるのではないか。クライマックスで何故兵を差し向けるのではなく側近を付けることもなく自ら一人で赴いたんだろう。あくまで孫と戦うつもりはなく連れ帰るために出向いたのであって、逆らったからちょっとお仕置きするつもり程度だったのかもしれない。
そして最後月の帝がああなってしまって、残された民は相当混乱しているんじゃないかと気になって仕方がない。まあ多分これは気になる自分が悪いんだけれど。
なんだかんだ言っているけれど、自分は途中退屈で眠くなったりとかはなかったので、それなりに楽しめたのだと思う。
まあ良作かな。
瞬きするなら今のうち!鑑賞するなら劇場でやってる、今のうち!
すごく良かった。感動しました。
ここまで作り手の情熱と愛情が滲み出している映画はそうそうない。
暖かみのある、凄くいい映画でした。
言ってしまえばベタなストーリーも、変に考えずに観られるし、だからこそ映像の美しさや作り手側が伝えたかったメッセージ性がしっかりと浮き彫りにされている。
登場するキャラクター達も個性的で、想像を絶する超アクションシーンも最高。
闇の姉妹最高です。ほんと、ただの悪役なんだが印象強いわーと思ってたらラストで「ああなるほど、、、」と彼女達にも少し同情してしまう所が出たりして、、。
日本的な美しさ、しっかりとしたストーリーテリングとメッセージ性、そして何より、作り手側から日本文化やキャラクター達へ注ぎ込まれている愛情!好感しかないです。
日本文化の表現が云々って意見は本当に野暮です。
あんなに美しい精霊流しの画、日本映画でもなかなか見れませんよ?
もう一回、劇場で観たいな、、。
このポテンシャルは単なる文化の間違い探しで終わってしまうにはもったいない
この作品のテーマは未完成であった物語の決着をどうつけるか?(心に)空いた穴をどう塞ぐのか?にあると思う。
不完全であること、儚いこと、命には終わりがあること、監督はわびさびの心とインタビューで答えているが、亡くなった両親を二本の三味線の糸(本作では弦)に見立て、そこに自分という一本の糸を加えて音を奏でるという、監督ならではの捉え方に感銘を受けた。
人は人を思い出に変えることで力を得る。それが物語の、心の穴を塞ぐ。どんな武器よりも強いのだ。という心震えるクライマックスになっていた。今自分が見ているのはミニチュアだというのを忘れてしまうほど引き込まれた。
日本へのラブレターと(勝手に)言っているが、多分両親に対するラブレターだと思う。こんな作品を息子からプレゼントされたら涙腺崩壊必至である。
日本の宗教感にある様々なものに命があるというような考え方、例えば人形に命を吹き込むようなストップモーションアニメでの表現が作品のテーマと見事にマッチしていた。
両親ともに仏教徒であった監督ならではで、多くのキリスト教的なハリウッド映画とは一味違う作品になっていた。
(一味違い過ぎて興行収入的にはイマイチだったそうだ。残念。)
三味線はもともと日本完全オリジナルの楽器ではないし、服装や建築や言語など、文化自体も様々な国の文化が影響し合って出来ているものなので、「日本じゃない!!!」とヒステリックに叫ぶのもいいが、そんなことより絵としてカッコ良ければ娯楽作品としては合格でしょう。例えば闇の姉妹なんかすごく怖くてカッコいいし、葛飾北斎の高波、歌川国芳の「相馬の古内裏」オマージュの巨大骸骨なんて超興奮しましたよ。
(作り手が楽しそうに作ってる映像もEDでチラ見せしてましたね)
若干中盤の展開が退屈なところもあったが、全体的には大満足!
コララインは若干ティム・バートン色が拭えなかったが、本作でライカはピクサー、ドリームワークス、イルミネーション・エンターテイメントに並ぶアニメーションスタジオになったんじゃないかと個人的に思います。
特に今年はイルミネーションの「SING/シング」と本作ライカの「KUBO/クボ」という二代最高傑作が出てしまったのでラセターが休職中のピクサーがピンチ(笑)
とにかく万人にオススメの映画です。
ラストが圧倒的
ありがちって言えばありがちな話で、事情があって悪者に狙われるお姫様が、悪者やっつけるんだよね。そのために三つの武具が必要で、それを集めて回るっていう。
猿とクワガタに助けてもらって、「なんで猿とクワガタはいい感じなの?」と思ったら、最後になるほどねっていう事情バラシがあって。
なんか武具が簡単に集まるよねとかあって、「ん?」と思って観てるの。
でもラストが圧倒的なんだよね。そこでババーンとやられちゃうと、もう、細かなところはいいかって気になるよ。
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