KUBO クボ 二本の弦の秘密のレビュー・感想・評価
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ストップモーションアニメを見るだけでも価値あり。
やっぱりこの技術はすごい。滑らかな動きに豊かな表情。気の遠くなる作業らしいけどそれを感じさせない完成度。
今回はお話も日本が舞台とあってなんか馴染み深い。ジュサブローの八犬伝に夢中になった世代には見逃せないワクワク感。
ラストがちょっと腑に落ちない締めくくりだけどとにかく映像が必見。
美しく心温まります
映像、音楽が素晴らしく、ストーリーはシンプルながらも日本の寓話や神話を取り入れている所が独特のスパイスになってて、飽きずに見れました。
ストップモーションアニメとしてはもう素晴らしいとしか言いようがなく、時代考証はともかく、村の暮らし、苔むす祭祀、松や杉の森の奥深く、竹林、湖畔の風景など日本へのオマージュは温かく美しく描かれます。冒険に伴う動きのある映像は迫力満点です。特に白い顔のおねーさんと猿の戦闘シーンは圧巻でした。
結末はちょっと予想外で、伝えたいことが最後に全部わかって、ああ、映画ってやっぱりいいなぁ、と思わせてくれました。
クエスト絵巻
アメリカでの公開からだいぶ遅れての日本での公開
最初は日本を舞台にしたストップモーションアニメでアカデミー賞にも食い込んでいたなぁ というぐらいの印象しかなかったけど予告でただならぬクオリティの高さを予感し鑑賞
宣伝でも全面に押し出されているように、まずはとにかくストップモーションアニメとしての技術力の高さにただひたすら関心 繊細にキャラクターの心情を描写する微細な動きから、スペクタクルなアクションシーンまでとにかく 人形でここまでできるのか… と驚きの連続 もちろんCG的処理もふんだんに使ってはいるんだけど、あくまで映画全体を貫いていたのは 人形劇 としての手触りになっててとても良かった
世界観については主人公の下の名前が思いっきり苗字っぽい クボ だったりすることもあり、海外映画にありがちな勘違いジャパン的なものかと思ったけど、いざ見てみると気になるところはほぼ無し 日本を正確に描写する というより この映画に適した世界 を作り込むのに余念がなかった印象で、キャラクターが居心地悪そうにしてる場面は皆無だった 正確かどうかよりもまずはそこが一番第一だと思うのでこの点も文句なし
ストーリーは 絶対 と言っても良いぐらい間違いなく高畑勲の かぐや姫の物語 からの影響がある内容で、生きることの厳しさや不安とクボが向き合いながらも、これからも自分の物語を続けることを宣言するラストはスッキリと気持ちよかった
不満点としては、個人的には少し 世界の広さ が伝え切れてなかったような印象があった 景色はたくさん変わるんだけど、人物相関図が結局全て半径5m以内で済んでしまってるような話だったので、大変かもしれないけど旅先で出会う人々とかのキャラがたくさんいても良かった気がする
とにかく ストップモーションアニメの中でも間違いなく早々お目にかかれないレベルのスペクタクルが詰め込まれた映画であるのは間違いない
とても大満足
美しい映像と残った謎
映像がとにかく美しかった。非常に深く日本のことを研究していて、細かいところまで当時の生活が再現されていた。また、海や森などの自然風景も、CGかと思うほど緻密で繊細に表現されており、これをストップモーションでやっているというのだから、脱帽だ。日本でないところからこんなに日本ぽいものが出てきてしまったことが少し悔しい。
敵キャラは少し気味悪く、小さい子が見たらちょっと怖いかも知れない。ティム・バートン監督作品が観られるなら、大丈夫だと思う。親子の絆を感じられる作品なので、家族で観たら、より楽しめそうだ。
「月の帝」や「双子の姉妹」などの月のひとは、竹取物語の設定がもとになっているのかな?と思った。劇中に有名な浮世絵に似たシーンもいくつかあった。日本人として、観ていて嬉しくなってしまう。
映画のチラシを見た感想としては、荒波を背景にクボが立っている絵は、うまく表現できないが、ぱっと見ると少し重く暗い内容に感じるので、個人的にはもっと明るいものにしてほしかった。そうすればもっと多くのひとに目に止めてもらえるのではと思う。
また、お母さんが「かつて犯した悲しい罪」との説明があったが、罪と言うべきではないと思った。月のひとたちにとっては罪でも、クボやお父さんにとっては、違うから。
そして重箱の隅をつつくようだが、村人たちの顔立ちと、城のデザインが多少チャイナ風だったのも気になった。ラスボスも火を吹くコケコッコーだと思っていたが違った(笑)。
全体のストーリーを考えると、色々な伏線を散りばめすぎて、それを回収しきれず終わった印象が強かった。自分でも細かいことは気にせず楽しめばよいのではとも思うが、大人になってしまったからだろうか…。いくつか気になる点が残ってしまった。
まず、「月の帝」と「双子の姉妹」たちは何故月に住むことになったのか?描写がなく、気になった。もともと、普通の人間とは異なる存在として月に住んでいたのだろうか。クボのお母さんも折り紙を操る力があったので、月のひとは皆そうなのかも知れない。月に住むと永遠の命を得られるようだが、この映画のテーマが「わびさび」ということらしいので、それと対比して表現したのだろうか。
そして、なぜ「月の帝」はクボの目がほしかったのか?クボの目に何か特別な力があるのかと思ったが、そこは最後まで明かされなかった。気になったのは、最初「月の帝」の目は両方白かったのに、最後普通の人間になったときは片目が黒かった…。それってもしかして昔クボから奪った片目…?「双子の姉妹」たちも、「月の帝」がクボの目を必要としてると言っていたし、何かに使おうとしていたのでは?…気になる。
それから、お父さんお母さんの最期があまりにもあっけなかった。家族感動の再会シーン直後だったので、せめてもうちょっと引き延ばしてほしかった…。
「双子の姉妹」たちが過去にお父さんを殺さなかったのは何故だったのだろう。本当は既に死んでいて、クワガタはお母さんが猿と同時に生み出した幻だったのかと思ったが、「双子の姉妹」たちがいきさつを丁寧に説明していたので違うようだ。
クワガタのとんちんかんな言動は、月のひとの妖術が原因なのだろうか。お母さんも、最初の荒波シーンで月のひとから攻撃を受けてから、記憶が途切れて頭がおかしくなってしまっていた。月のひとにはそういう能力があると思われる。
最後に、クボは三種の神器みたいなものを集めるようお母さんに言われて、死に物狂いでそれらを集めたけど、結局最後には全部脱いで、三味線だけで「月の帝」に対抗した。何のために集めたんだ…。別に集めないで最初から三味線ジャーンすればよかったのでは。何か特別な状況でないと使えない技だったのだろうか。
色々気になるので、もう一回観たい。しかし、こうして気になりまくってしまうのも、没入して観入ってしまっていたからこそ。DVDにメイキング映像がついているなら、それも観たい。
3秒に、一週間…!!
新宿バルト9にての、日本語吹替版での完成披露試写会で鑑賞。
映画館ロビーには人形の展示や、撮影中の様子のパネル展示もあった♪
人形をストップモーション撮影。
3秒の長さの撮影に、一週間を要したとの事…なんという根気!!
けれど、表情は豊かで、動きはダイナミック!!
J・ハリスン(ビートルズ)の曲の三味線でのカバーも、渋い♪
『瞬きすら、してはならぬ!!』劇中のクボが、観客にもそれを促す…♪
ギターではなく三味線な訳
『パラノーマン』が好き過ぎて、ライカの次回作も心待ちにしておりました!!
『The Boxtrolls』かと思って待ちくたびれていただけに『KUBO』の公開を知ったときは、本当に嬉しかったです。
ただ、日本が舞台と聞いて、正直、観る前に一抹の不安が。
だって…。三味線の音色で折り紙が動くって…(^-^;
でも、観終わって納得。
これは単に日本が舞台の映画なのではなく、
日本が舞台でないと成り立たない映画なのでした!
「人間らしさ・日本人らしさ」の素敵な部分を改めて教えてくれる作品で、
景色を見て美しいと思う気持ち。
人を愛する気持ち。
亡くなった人を偲んで、その人との思い出を大切にする気持ち。など
永遠の命を生きる月の帝には見えない、理解出来ない人間世界の心の豊かさが描かれていました。
そして、親から子供へ“物語”として語り継がれることで、命は亡くなってもずっと生き続けるということも。
なるほど!だから、ギターではなく三味線だったのか!!
輪廻転成など、仏教的な要素もあったし。
お盆に先祖の霊を迎える風習を持つ国だから、この物語のメッセージを伝える舞台は、日本でなくてはならなかったのですね。
それに加えて “日本の好きなところを全部ぶっ込みました” と言わんばかりのアイテムが多く、微笑ましく嬉しいです。
侍、刀、鎧兜、精霊流しに盆踊り(阿波踊り)。なんと北斎や国芳の浮世絵もモチーフに!
日本人としても、海外の目から見た日本の良さを再確認出来る作品だと思いました。
そして、映像の美しいこと!!!
クレイアニメで風景の美しさを感じる時代が来たことに驚きました。
ライカならではのキャラクターの動きの繊細さはそのままに、大自然の迫力がすごい!
荒れ狂う大海原、どこまでも続く雪原、天高く飛ぶ鳥の群れ。
クレイアニメでこのスケール感が出せるとは!!
また、木漏れ日の雑木林や竹林を歩くシーンでは、少し湿ってヒンヤリとした空気まで届くようでした。
折り紙はトランスフォーマーさながらのスピードで、動きながら何度も形を変えるし、
妹達の流れるようなアクションシーンも美しかったです。
前の人の頭で一部字幕が読めなかったので、日本語吹き替え版も観に行くつもりですが、それより早くもDVD(Blu-ray)の発売が待ち遠しかったりしてww
『パラノーマン』みたいにメイキング特典映像をたっぷり入れて〜!!
辻村ジュサブローに捧ぐ
日本の文化に惹かれ憧れ来日する外国人に付き添いレポートする「YOUは何しに日本へ!」や、日本の伝統文化を独学で学び日本人以上に日本人らしい外国人を招待し来日をサポートする「世界!ニッポン行きたい人応援団」を見たことがある人にはわかると思いますが、本作はそんな人たちと同じマインドを持った人々により制作された日本映画といっても過言じゃない。人形を1コマずつ動かして作りあげた繊細かつ大胆な映像美は芸術的で感動さえ覚える。初めて本作の予告編を見た時は邦画だと信じて疑わずハリウッドを超えた!と思ったほどだ。後で米国産と知りガッカリしたが、その出来栄えに脱帽し納得してしまった。日本人の心を持った制作人に感謝と敬意を払いたい。この秋一番の芸術作品です。
これ以上ないほど日本愛あふれる作品
これほどまでに日本愛にあふれた作品があったろうか、という位日本の風習や文化、四季折々を丁寧に描いている。
副題の「二本の弦」が意味するものは?弦が一本足りない理由は何か?全ての謎が分かるラストもよくできてる。
主題曲のホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープスも作品のテーマにピッタリ。個人的にこの曲は涙腺を刺激されるので、三味線ともども泣いてしまいそう。
違和感のない日本とRPG的ストーリー
キャラクターの演技は完全にアメリカナイズされているけど、全体的に日本をきちんと理解して描けている。
ストーリーは王道のファンタジーで、ゲーム好きな方には馴染みがあるんではないでしょうか。
それでいてライカらしい暖かな落とし所に持っていけているので多くの人にオススメしたい作品です。
日本の素晴らしさを教えられる
東京国際映画祭で観た。
1秒間に24コマ撮影して作られた長編ストップモーションアニメ。
これ、素晴らしい作品だった。
絵の美しさに泣き、物語の素晴らしさに涙が溢れて止まらない (T_T)
これまで、「ティム・バートンのコープスブライド」などを製作したストップモーションアニメ製作会社のライカが日本の文化をテーマに製作した作品。
お盆、盆踊り、精霊流し、折り紙、三味線といった私たちぬ馴染みの深い文化を、見事に織り交ぜてファンタジーアドベンチャーに仕上げ、
私たちすらも忘れかけている、日本人がこれまで大切にしてきた先祖を敬う気持ちや、両親の子を思う気持ち、ご近所づきあいの大切さを改めて思い知らせてくれる。
声優陣もとても豪華で、シャーリーズ・セロン、マシュー・マコノヒー、レイフ・ファインズ、ルーニー・マーラなどなど。
シャーリーズ姐さんは、またしても、大暴れしてくれてて最高!
昨年から観たくて観たくて、やっと出会えた「KUBO クボ」ほんっとにオススメ
日本人にこそ見て欲しい映画
旅行先にて鑑賞。
アカデミー賞にノミネートされ高い評価を得ているにもかかわらず海外での興収が奮わなかったのは、日本人にこそ訴えてくるものがあるからだと思う。
まず、ストップモーションは素晴らしかった。制作過程をドキュメンタリーとして特集組んで放送して欲しいくらいに。
緻密だし、表情も精巧で、風景も美しい。彼らの本気度がうかがえる。
そして、スタジオのライカは完全に外資であるからこそ、外国人に映る日本文化とは、を垣間見ることができるという所にこの映画の価値があるのだと私は思う。
彼らがどのように日本文化を捉え、尊重し、描き、表現するのか...
これは、日本という国への誇りを想起させるための映画である。
ある程度日本文化の価値を理解している人々にこそ、その誇りを再認識して欲しい。
そして、見事に描き出したライカに賞賛を送りたい。
私の個人的なプロモーションとして折り紙で出来たイヤリングをしている。見かけたらこの映画のことを思い出してください。
まばたきすらしてはならぬ!
「ストップモーションアニメでアクションやったる!」という心意気には敬意しかない。まさに「まばたきすらしてはならぬ」高速のアクション映画に仕上がっている。エンドロールでその尋常ならざる作業の一端が見られるがとにかく半端じゃない
主人公クボが弾くのは「三味線」なのになぜ"Two Strings"なのか?その意味が分かる時の描写がアツい!舞台のモデルは明らかに日本だからいかにも日本的な(例えば『桃太郎』のような)貴種流離譚だろうと思っていたらいい意味で裏切られた。これは家族の物語だった!
アメリカナイズされた日本
メキシコの映画館で視聴。
正直言って、アメリカが描いている日本像がよくわかり、ものすごく違和感を感じた。
大前提として、おそらく貴族の一家が、家なしになり、路上で劇を見せる時点で、何これと言った感じだったのだが。
多分、日本人が見ると、総ツッコミが来るので、日本では上映されないのだと思います。
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