「ある意味、期待を裏切られた」BLEACH 1799さんの映画レビュー(感想・評価)
ある意味、期待を裏切られた
鑑賞後の素直な感想は、爆死決定のクソ映画。
よくこれでいこうと思ったなと感心した。自分自身は猛烈な原作ファンなので、映画を見て非常に後悔。冒頭のシーンから「あ、これ違うな」と思ってしまった。
<気になった点>
・なぜ、原作1話のユウレイの女の子が男の子に変更されたのかが謎。シーンの流れを原作になぞるのなら、性別もそのままでよかったのでは?
・初っ端にチャドが出てくるが、その後はわりと空気。原作でもしょっちゅう霊圧が消えるのだから、映画でも無理に登場させる意味がない気がした。
・たつきちゃんがぶすきちゃんだった。
・杉咲花演じるルキアが幼すぎる。威厳がない。ルキア独特の古めかしい言い回しがしっくりこない。声の高さやトーンが可愛らしすぎる。
・江口洋介は眉毛と髭を濃くしただけ?
・恥じらいがあったのか、まさきの遺影の大きさが中途半端。あんな中途半端なら普通のサイズでよかったじゃん。
・浅野はいて水色がいない不思議。教室で1人で弁当を食べる黒崎一護は見たくない。
・石田雨竜も1人でハンバーガーショップに行くキャラじゃなくね?あいつ1人でそんな店へ行って一体何していたのか気になる。
・恋次は体格が小さい。白哉は鼻の穴が大きい。
・キャストが気になりすぎて話の内容が入ってこなかったが、「ルキアが一護を守ろうとする」「一護がルキアを救おうとする」理由が薄っぺらい。
・ルキアに対して恋次や白哉が「なんで人間みてーな顔してんだ」と何度も言っていたが、そもそも人間界に馴染むほどの関係性を構築できていない。
・ゆずとかりんはロリ。あんな幼いもんなのか…?
・和の雰囲気が散りばめられていたが(ホロウの表示名が漢字など)、ジャパニーズホラーの要素はいらない。ただでさえややこしい世界観が余計にこじれる。
・無理に現代感を装うから、コスプレ感が強まっている。
・撒き餌のあとは放置?あんなスッと終わるなら餌撒く必要あった?
・「人間に死神の力を分け与えるのは重罪で通す予定!」と言わんばかりに「掟」が連呼されていたが、果たしてそれだけで初見の人は納得できるのか。
・白哉が笑うってありえなくない?あんな感情豊かな白哉は兄様ではありません。
・始解した蛇尾丸の能力がもはや13kmや。
・いきなり説明口調のセリフがあったり、と思えば全く説明がなかったり、原作を知らない人は展開についていけなさそう。
・死神の戦い方には2種類あるのに、石田雨竜が思いっきり手を出していたおかげで、「母親の仇」「黒崎一護の成長」という描写が見事に薄まっていた。
・むしろいつの間に黒崎一護と石田雨竜が共闘する仲になったのか教えてほしい。
・福士蒼汰と吉沢亮がドアップになることでばれるおヒゲの存在感。あんな頑張ってCGでホロウを作るのなら、CGの力を使っておヒゲが目立たないように肌補正してあげればよかったのに。
・ルキアが死神の力を一護に譲渡したあと「なんだこの霊圧の高さは…?!」って言ってたのに、今度は「一護の霊圧が低すぎて元に戻れない」ってなんぞ…?まあ原作も矛盾だらけなんですが、ここまでではない気がする。
・「アクションシーンがすごかった」という感想が多いけど、逆に言えば見所はそこだけかも。とはいっても、邦画の中では…ってだけ。ワイヤーアクションのシーンで明らかに恋次が空中をバタバタ泳いでいるのは声出して笑った。
・死神代行編とか銘打ってるのに、全然代行していなかったから、内容が薄っぺらく感じたのだと思う。
<よかった点>
・出演者の方々が一生懸命に演技されていた。
キャスト自体ではなく、ストーリーや設定を決めた責任者に責任がある。