劇場公開日 2017年8月26日

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「日本語字幕版を見るべきだった。」関ヶ原 獅子さんの映画レビュー(感想・評価)

2.5日本語字幕版を見るべきだった。

2017年9月10日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

知的

難しい

私が生まれて初めて文庫本を購入した1976年(昭和51年)のことで、あれこれ41年が経った。その初めて買った文庫本が新潮文庫から出ていた司馬遼太郎の関ヶ原だった。
子供の頃に読んだ関ヶ原を40年以上経って映画化されて期待して行ってきた。

感想を一言で言うと、早口、且つ展開が早い。
日本語字幕版を見るべきだった。

まず他の方がレビューで書いている滑舌の悪さは、終盤の一部分以外気にならなかった。
また方言も薩摩の島津のところ以外は聞き取れた。

問題は、早口で展開が早い。そしてイラストや図がほとんどなく、戦国史、関ヶ原の合戦の本をよく読んでいるからこそなんとか理解できたが、文章で読めばさっさと理解できるものが、口頭で次々と言われ、言葉を咀嚼して理解する前に次へ次へと進んでいく。
4時間ぐらいの尺を取ってやればよかったかと思う。
静寂から勢いのある場面へ流れる「エネルギーを溜める」場所がない。次から次へ口頭で早口で進めていくだけ。
ちょっとぼっとしたら、「今、何を言ってたのだろうか」聴き逃してしまう。
日本語字幕版を見たほうがよかった。

映像面では、合戦の時、馬が左右に動くのがぼやけて見えるのが駄目。
また昔の映画(1959年ベン・ハーや戦国自衛隊など)に比べたら人が少ない。

関ヶ原の合戦などの詳しい知識がない人が見たら苦痛でしょうな。

獅子