映画 夜空はいつでも最高密度の青色だのレビュー・感想・評価
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石井裕也監督のファンだったため、期待を持って鑑賞。そして落胆。 ア...
石井裕也監督のファンだったため、期待を持って鑑賞。そして落胆。
アート映画を目指したのだろうが及ばず、エンタメ作品にもなり切れていない。中途半端な映画。
唐突に入るアニメーションも効果的とは思えない。
途中、4人の工事作業員が4分割画面で描かれるカットがあるが、「こんな事思いついちゃいました」感があり、観客として突き放された。
左目が見えないから右半分の画面が写される所も、ストーリーと相まっていない。おしい。
不自然なサブストーリーが時折立ち現れる。
ストリートミュージシャン、観葉植物、飛行船…
アート作品・雰囲気映画にするなら、もっと画にこだわってもよかったハズ。今のTVドラマの方が綺麗に撮ってたりもする。
取り立ててセンセーショナルな内容でもない。
性描写がない。自宅で男女2人になったらやる事やるでしょ。
現代の若者の虚無感を描きたいなら、あと10歩くらい踏み込んで欲しい。
今後の期待を込めて。。。
健康増進法違反
看護師の喫煙者が少なくないのは知っているが、病院敷地内は全面禁煙で裏口といえども喫煙は禁じられている。寝タバコはじめ、あんなマナーの悪い喫煙がはびこったら映画とはいえただでさえ肩身の狭いJTが血相を変えるだろう。低所得者イコール喫煙というのは安直ではないか。もう昭和ではない。煙草はとても高いものになっている。無害な煙草を使っているのかも知れないが撮影現場と俳優の健康が気になる。
慎二の視点を表現するのに四角く抜いた画面を見せていたが、右眼の視野は卵型をしているから境目は丸く広がっているはず。左右の境目が真っ直ぐ垂直に分かれるなら視交叉より中枢の障害、つまり目の障害ではなくて脳の異常のはず。それなら左眼でも右視野は見える。
些末なことはこれくらいにして、トレーラーの詩のナレーションで見ようと思った。お上りさん向け映画なこと必至。詩が原作の映画なんてどうなるか興味があった。
興行を意識していない作り、盛り上がるわけでもなくわかりやすいわけでもなく心地よいわけでもない。それはそれでよかったと思う。
ただ、何度もこれで終わりか、と思わせるシーンがあったが続きがあった。もっとコンパクトでもいいと思った。
美香は変わり者であることを表現しようとしてああなったのか、単に演技が下手なのか、セリフの読みが不自然だった。
なぜ東京にいるか。故郷に仕事がなくてやってきた。自活するために。それが精一杯なのか。親のように家族を持てない。それが幸せなのかわからない。恋愛することもそんなにいいことなのかわからない。美香のように傷つけられていなくても、私のまわりの現実の若者がそんな思いで生きている。そして答えを探しすらしない。年寄りとしては見ていてもどかしい。
予定調和を目指したストーリーではないようだが、工事現場のメンバーはみなそれぞれの道に進んでいく。路上の歌手も。ただ1人、アンドレスの隣の部屋の壁を叩く拳がどこに向かうのか気がかりだ。
言葉にできない人の話
新宿。渋谷。孤独。死。生。恋。
池松さん×石井監督ときたら観ないと。と試写会へ。
冒頭の詩の朗読感にうーん?と思っていたが、どんどん、深みを感じるお話。
言葉に出来ない、しない、わからない感情の絡み合いにじーんとくる。
感情を表に出せない、世の中なんて、って思ってる人には共感するシーンも多いはず。
池松壮亮の最後の告白?のところは、人がかわったようにかっこよくて、なんか、違和感。
あと、あえての演出なのはわかるけど路上ミュージシャンの歌がなかなか不快、、面白いけど。笑
詩を映画にするという石井監督の新境地。
もう一度じっくり、観たい。
新宿ピカデリーにて観賞
池松壮亮は優れた俳優だ。
石橋静河は大器を感じさせる。
この2人の並ぶ姿は非常に画になる。2人の演技も「孤独な底辺」に説得力がある。
でも、この作品の作り手は、2人から情念を引き出せなかった。ただの取り留めない話に終わってしまった。
後半は特に取り留めなく場面を重ねるだけだ。「がんばれ~」の歌の宣伝車と驚き目を合わせる2人のシーンで終わっておれば、どれだけ良かったか。
本作と似た『オーバーフェンス』では、孤独で底辺な2人が結ばれた先には歓喜があった。本作の2人には何も無い。成長も、変化も、熱も、何も。
監督はスマホや原発など社会批評を時々入れてくるが、2人の関係を描く上のでは、そんなものはノイズでしかない。
そんなものや綺麗な絵図らはどうでも良いから、お互いがどのように感じているかをもっと描いて欲しかった。
他にも騒音に悩むサラリーマン、アニメーション、仕事に頑張る元彼など無駄なものが多過ぎる。建設現場をネガティブに描きすぎなのも、見下した視点を感じなくもない。
田中哲司のダメ感は良いが、チャックネタがくどい。
よかった
都会で孤独を抱えて生きて行く若者のお話で、貧しく辛そうだった。主役の男女が個性がそっくりで自問自答しているようであった。
最近オレもギックリ腰をやってしまったので、土方の同僚のおじさんに一番親近感を抱いた。現場で働くにしてもせめて重機の資格を取って、パワーショベルやブルドーザーを運転できる立場になりたい。
アパートの隣のおじいさんに本を借りるところがとてもよかった。
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