ブレードランナー 2049のレビュー・感想・評価
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BRのある世界
フリークではないけれど、世代としては見届けねばならぬ2049。
imdb は 8.5のハイスコアをヒットしているものの、興行的には振るわないと言う。
興行成績ってのは、対制作費で語られるわけで、オリジナル関連のインタビュー番組でも、うるさく言われたってたっぷり出てきてた。
それもあってか、劇場入口でのっけからのリピ煽り、ちょっと引くw
さて、ビルヌーヴ。
緻密なオマージュ作品でありながら、全く別世界ーーというかビルヌーヴ作品であった。
映像技術の違いもあるんだろうけれど、画面が滑らかで 統一された上品なトーン。
美しい。
エレガントと言ってもいいくらい。
この美しさが 抑えた台詞と相まって 164分といういささか長すぎる時間を難なく乗り越えさせてくれる。
話も、よく練られている。
手堅いといえば手堅い。
Rachel という名前は最初からその意であったのか?と思うくらい。 映像とともに、前作の突飛さというか猥雑さと言ったものは感じられない。
むしろ既視感の連続。
聖書との関連も描かれているし、昨今の日本の小説も思い出させる。
高野和明の ジェノサイド とか
万城目学の とっぴんぱらりの風太郎 とか....
人は 自分ではないだれか他の人のために生きることに人としての存在価値を見出す、という普遍のテーマが中心に座る。
出産というモチーフの使い方も効果的だ。
ひとつの身体から別の命が出でるという体験の確かさは、レプリカントを意のままにし神となろうという意思を一蹴する強さがある。
そういう人間的な何もかもから切り離されて存在するKのはかなさ、寂しさ、終始そういう気配を漂わせるゴズリングは圧巻。
いい俳優さんですね〜〜
老いたフォードは逆に、人間性をそぎ落とすようにして暮らしているけれど、前作よりもはるかに人間的に見える。
相変わらず強いけど(笑)
あと人間として登場するのは、ジャレッド・レトとロビン・ライトだが、レトは盲いた目を補うテクノロジーを多用してアンドロイドを側近に使っているせいか、あまり人っぽくはない。
ライトはゴズリングの上役としてぴったり。
シャープで強靭だが、この世に希望を持っているようには見えない。
我欲も薄そうなところは House of Cards のクレアとは違うかな。
それにしても、2049年かぁ .......
あっという間に来そうだなぁ
がっかり
雰囲気に浸る映画
あのアウターが欲しい
前作の記憶はおぼろげで、今作の前日譚に当たるショートムービーはアニメだけ観ての、今回の鑑賞。
前作のように、始終、しずかに物語が展開していくのには、前作への敬意を感じさせられた。SF要素を盛りに盛ったという世界観には、未来への畏怖や、人間の存在価値などを問われたように思えた。
メインの展開に関しては、やや俗っぽい、大衆向けな印象を受けた。
前作が最高だと思う人からしたら物足りないのかもしれないし、普通の映画ファンからしたら小難しく派手さがないので、やはり物足りなく感じるのかも。
賛否が分かれるのも、納得できる。
ただ、ひとつ、確かなことがある。
この映画を観ただれもが共感してくれるに違いない。
それは、
何を隠そう、
主人公の着ていたアウターが、かっこいいという点である。
4DX
表現不可能、なかなかクールな作品😊
例のごとく淡々と展開されるクールな光景と音響の連続✨こういった人間の本質を問うようなレベルの高い作品は眠たくなりそうでありながらまったく目が離せない😆✨
何が本物かわからなくなって創造が迷宮の如く絡まったエッジなワールド✨
なぜか一休さんの和歌を思い出す。
闇の夜に 鳴く烏の声聞けば 産まれぬ先の
親ぞ恋しき✨❤️
創造の果てにたどり着いた創造物が求めてやまない回帰して行くべき先は、、人の心、感触、人のぬくもり、命、そして自然🍀✨
ネタバレになるのでこのくらいで😓
話は変わるがハリソンフォード老けたな(^_^;)
高校1年生の時に名画座の自由が丘推理劇場でアメリカングラフィティを観た。チキンレースで負けるカウボーイ野郎、それは端役として登場した若きハリソンだった。
それがスターウォーズで大スターにのしあがり✨
そして1982年?の初代ブレードランナー、、、その後もいろいろな作品で活躍し、、久しぶりに見たハリソンフォードはかなりお年寄りになっていたけど、、名演技は変わらず✨😊
2049年に存続している企業は?(笑)
『ニューロマンサー』もビルヌーブ監督で!
我思う、ゆえに我あり
2017/10/29
酸性雨の下の雑多でぎらついたディストピアという世界観を損なわずに、液晶モニターやモバイル電子機器、AIといった「ブレードランナー」以後の未来を取り入れてアップデート。ヴィルヌーヴ×ブレードランナーってことでかなり不安だったけど、以外にもちゃんと伏線を気持ちよく回収。持ち越した謎は前作からの「デッカードはレプリカントか否か」くらいか。
「我思う、ゆえに我あり」というテーマは前作からそのまま引き継ぎ、自我を持ちながらも、作られた存在であるがゆえに蔑視され虐げられ利用されるレプリカントたちの哀しさや怒りに焦点が当てられていてよかった。
「Her」にも通じるAIとの情愛。レプリカントとAIが愛を交わすために他のレプリカントを利用して交わるシーンの入り組んだ哀しみ。
タルコフスキ?
これぞ映画
映像が凄い!
未来を見ているような
面白かった!
実存的不安に駆られて苦悩する男の話
レプリカント云々じゃなくて、誰かに
愛されたい、好かれたい、必要とされたい
って渇望して苦悩する ヒトの話だった
そのために、最初は、ヴァーチャルカノジョのジョイちゃんに心身を委ねて、
次に自分のルーツを求めて、
最後には 誰かの役に立ちたいという帰結へ
この結び方には納得できた!
けれども、もうちょっと、Kの苦悩を生々しく描写してほしかった、自宅にいてもクールすぎた気がする
屈折した悲哀や苦悩、恨みとかをもっと赤裸々に深く、
中上健次の「十九歳の地図」くらいに剥き出しにするともっと共感できたかもしれない
前作のプリスやロイ・バッティにはそれがあって デッカード以上に彼らに共感できたし
どうでもいいことかもしれないけど、
Kが操る警察車両がプジョー製だったり、
ジュークボックスがsony製だったのが 目をひかれた
やっぱりプロダクトプレイスメントはやっぱり効くのね
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