「抗う者」ブレードランナー 2049 U-3153さんの映画レビュー(感想・評価)
抗う者
ドSF
のっけから観たこともないような景色が映し出される。とんでもない世界に引きずり込まれたって印象だ。
全体的には重厚な展開で重い。
生存自体がテーマのようなのでそれはしょうがないように思える。
「操り人形は、その糸を切れるのか?」みたいな事をラストの雪景色を見ながら考えてた。彼は老いた前任者の為に奮闘したのではなく、自分への問いかけをずっと繰り返していたように見えた。
そんな感想を確かめるべく、もう一度見たい。なぜなら、寝入ってしまったからだ。
つまらない訳じゃない。
俺のコンディションが悪かった。
この作品を観るには体力が必要だ!
この続編は、ある意味前作へのアンサーのようにも受け止められるので、その辺を確認すべき、次回、日を改めたい。
2回目鑑賞。
また寝た。よく寝れた。
…序盤に無音のシーンもパラパラとありそのせいか?
1/5 追記
やっとの想いで全編鑑賞。
俺が寝入ってしまった理由がとても良く分かった。絵が静かなのと、ディテールが細かすぎる…。
まるで、ディレクターズカット並み。
斬新な映像表現やロケーションに目を奪われるものの、独自の用語も多く本筋から逸れ気味のエピソードも多く思えた。
ブレードランナー初心者の俺からすると映像の迷宮に放り込まれた気分でもあった。
故に…脳が諦めた→寝入る。
おそらく…SF専門的な観客にはすこぶるウケがいいのではないだろうか?
主人公的には、自分の境遇に気が狂いそうな程のストレスを感じていて、自分の出生に希望を抱く。生産されたのではなく、望んで生まれてきたのだと。
奴隷として作られたのではなく、無垢な生命としてこの世に生誕した。
だが、それは自分の事ではなかった。
彼が次に選んだのは「意義のある死」だった。それこそが人の人たる所以だと信じた。
ラストはやはり操り人形の糸を自ら切ったのだろう。
そのラストは美しくも儚くあり、自由である事の脆さを表現もしているようだった。
尊厳ある死であったとしても、それも本人がどお捉えるか。そんな事だったのかもしれない。
かくしてデッカードは奇跡によって生を得た娘と対面するわけだが…ラストカットがハリソン・フォードってのには、どおも納得いかない…。