あゝ、荒野 前篇のレビュー・感想・評価
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伝わる熱量
ヤンイクチュンの顔を見るたびに涙がでそうになる。菅田将暉が人気あるのがこの作品で初めてわかった。このコンビが本当に素晴らしく、その佇まいの存在感だけで画面に引き込まれる。例えば愛についてのセリフも陳腐に聞こえそうなものだが、意外に真摯に切実に聞こえて、胸がいっぱいになった。彼らの純粋さがヒリヒリ痛い。試合のシーンよりトレーニングのシーンがよかった。でんでんがユースケサンタマリアに、こんな老いぼれに居場所をくれてありがとうと例を言う姿、高橋和也の数々の変態ぶりの描写、その他、かろうじて生き抜いてきている大人たちの姿に、生きてくってタイヘン、それでもなんとか頑張って生きてくしかないんだとおもった。菅田将暉の相手役の子はスタイルがよく身体がすごく綺麗。顔はすごく特徴があり、劇画みたいだと思った。
と言う風に感想を書き連ねてきて、自殺防止フェスのくだりはまったく心に残っていないことに気づいた。157分は長くて途中トイレいってしまった。あのくだりはいらないので、120分くらいにしてほしい。
はやく後篇が見たい。
むき出しの感情、暴れ狂う情熱。すごい、エンドロールを眺めながら、軽く笑っている顔をしながら泣いてしまった。 とにもかくにも、菅田将暉がよすぎるよ。いや健二役も実にいい。ユースケだって負けちゃいないし。結局、他も含めて役者が皆はまっている。ベストキャスティングだ。ケチをつけるなら、二人の母ちゃんが若いんじゃないか?ってことくらい。 難点は、自殺フェスがらみのあれこれと、その映像。たぶん、それは意図的なものなのだろうけど。 何の関係もないと思っていた人間たちが、後篇で、もつれる様に絡み合っていくんだろうなと思わせる次回予告。そう、おそらくずいぶんと深い人間関係であったとこが見えてくるのだろう。そして、健二の決意にも注目。まあ内容についての感想は、次回を待ってということで。 とにかく、はやく後篇が見たい。ただそれだけだ。
テレフォン・パンチ
特別な美しさや迫力のある画面では無いが、ロケーションや小道具がベタながらも生々しく、そこに役者のマイペースな演技が溶け込み、世界を構築している。 だが、画面や人間模様からは一昔前の匂いしかしない為、東日本大地震やドローンが浮いて見えた。 また、自殺防止フェスの件で幾らショッキングな展開を映そうが、キャラクターの掘り下げが出来ておらず、キャスティングや画面の熱量差も感じる為、ファイトシーンに冷や水を浴びせただけに思えた。 後半に期待する。
あなたに~逢いたくて
剥き出しの気持ちの
ぶつかりあいが
上映中ずっと続きます。
一期一会を意識していなくても、
自分の心をさらけだせば
寄り添ってくれる人は見つかる。
最低な生活から
出直そうとする新次が
内気な兄貴や、やさぐれた芳子に
自分をぶつけて親しくなっていく
シーンに惹かれます。
あぁそうだ、仲間ってこうやって
つながるんだったって。
カラオケ以外で歌ったのは
いつだっけかななんて、
思いながら。
自分を守るためにまとった鎧を
脱ぐのは、
男でも女でも
こいつなら、壊されてもいいと
ふと思った時かな。
孤独の中で暮らしていれば
好きな歌や生い立ちを、語って
自分を知ってもらう過程は
なにものにも代えがたい
喜びなんだと思います。
本作がこれだけ支持されるのは、
とにかく、
躍動感がすごいので
映像を通してどんどん進む
人との深い繋がりや、
過去の人間関係決別の為の復讐の
達成感が共有できるところでしょうか。
いきてるぞー
という感じが
沸きます。
sexでもボクシングシーンでも。
最後のファイテイングなんて
みんな手が👊になってました。
後半が楽しみ。
最近枯れてるなぁと
思う人に。
おすすめ。
昭和の匂い
設定では5年後の新宿が舞台だが、そこに出てくる風景は昭和の景色。 映画も雰囲気や、熱さがかつてのATGを思い起こさせる。 3人の主役は、エネルギーがほとばしり、グイグイと引き込まれた。このまま後編まで、突っ走って欲しい。
面白いと言わざるを得ない
新次、バリカン、芳子と強烈なキャラクターが順番に登場して、それが絡み合っていって、そこに劣らず強烈なキャラクターが足されてくの。
うわ面白えって、観ちゃうんだよね。菅田くんやっぱり演技うまいし、木下あかり綺麗な体してんなあとか、ボクシングシーンは迫力あるし。
リングネーム発表のところで笑い取るんだけど、面白いんだけど、なんか違和感あったんだよね。俳優としてのユースケ・サンタマリアが好きじゃないからかな。
脚本もすげえなあと思った。木村多江が自分で持ってきた弁当食べるとこは「こんなの思い付かねえなあ」と思った。
でもその脚本、真剣に熱く語るところが今ひとつなんだよね。芳子の部屋で、新次が愛を語るところと、自殺研究会でモロ師岡が命の重さを語るところ。ここで重量級のシーンきたら痺れたあってなると思うんだけど、ありきたりな台詞になっちゃってるの。もちろん普通以上のいいシーンだと思うんだけど、他が良いから目立っちゃうんだね。
あと山田裕貴を期待してみてたんだけど、菅田くんと一対一でやり合うと、食われちゃうね。役柄もあるんだろうけど、ちょっと菅田くんの勢いすごいわ。
エンドロールの後には後篇の予告で「え、こいつら、泣くの!?」って登場人物が泣いてるから、どうなってんのか楽しみ。かなりのことがないとただ泣いてるだけになりそうだけど、ちゃんと作ってあるんだろうな。
新宿で観れば良かった、そして前後編一気に観たい
東京オリンピックが終わった2021年の新宿が舞台。 底辺に生きる主演2人がボクシングというより拳闘にのめりこむ。 憎しみ 怒り 負の感情が爆発されるなかでオーシャン拳闘ジムの3人でいる時だけは家族のように暖かなのが印象的。 裕二と新次がロードワーク中に気持ちをぶつけて前篇終わり。
テレビドラマみたい
スゴい良かったんだけど、本当に良かったんだけど、なんかこう、全体的にテレビドラマっぽい。シーンが展開するたんびにブラックアウトするのは原作の昭和感に対するオマージュなのか?と。 自分的にはユースケ・サンタマリアとでんでんが非常に良かった
新宿
勢いで前編後編一気に前売り買ってしまったが、 つまらなかったらどうしようって、一瞬不安がよぎりましたが、、、よかった。 すごくよかった。 劇中で、渋谷でも池袋でもない新宿なんだーって言ってたけど、ほんと新宿だわ。 この街はなんでもありのおもちゃ箱。 新宿でこの映画が観れたことは、幸せ。 連れでもいれば、ゴールデン街で飲みたい気分。 今から後編もわくわくです。
血液、沸騰する!!!
匂ってきそうな映画です。 生々しくてみんな荒野で蠢きまくってる。 主演の菅田さんの存在感は凄いです。 あの若さで、、、、。末恐ろしい、、、。 キーパーソンがたくさん出てくる中でしっかり主人公の菅田を見詰めてぶれない演出はこの映画をぼやけさせてないですね。 早く後編が観たいな!! 今年度映画館で観た中では最高です。
コレ絶対、映画館で見ないともったいない
昭和のマルチクリエイター、寺山修司の唯一の長編小説(1966)の映画化である。寺山修司の愛したボクシングをテーマにしていて、映画には競馬のエピソードも出てきたりもする。
コレ絶対、映画館で見ないともったいない。プロボクサー役の新次を演じる、菅田将暉のホンキが見られる佳作。まだ、前編だけしか見ていないが、たくさんある菅田将暉の出演作の中で、シリアス系の代表作になると思う(彼はコメディの実力も一流だから)。
しかも共演が、ヤン・イクチュンときたもんだ。代表作の「息もできない」(2010)は、監督デビュー作でありながら、主演・脚本もこなし、各国の映画祭でグランプリを受賞した名作である。ヤンは日本人と韓国人のハーフの二木健二を演じる。
新次と同じくプロボクサーをめざす健二は吃音症で、会話がままならない。それで、ヤンがキャスティングされたのかと思いきや、実際には普通に日本語のセリフを発声するより、むしろ難しいことが分かる。やはり「息もできない」の世界観イメージを期待されてのことだろう。
本作は、前・後編で157分+147分(5時間)という大作でありながら、公開館が異常に少ない。
それもそのはず。劇場公開前の9月29日からU-NEXTで先行配信が始まり、本編を6回に分けて配信、さらに11月1日にはBlu-ray発売されてしまう。これは"映画"なのか?
映画は興行であり、カネ儲けの構造が変われば業界も変容する。現在の主たる興行ウインドウ(公開形式)は、"劇場→レンタル→放送(配信)"であるが、トレンドは米amazonやNetflixを始め、世界的なネット配信事業会社がオリジナル映画を作る時代になりつつある。
さて、本作の舞台は"昭和の新宿"(原作)から、"近未来の新宿"にアレンジされている。具体的には"東京オリンピック後(2021年)"である。わずか4年後の話なので、きっと街並みも変わらないだろうし、なぜ、この設定なのか。
おそらく、新次(菅田将暉)の彼女・曽根芳子を東日本大震災の被災者に設定するためではないだろうか。原作でも、芳子は母と共に地震の被害に遭ったことになっており、震災(2011年)から10年後とすることで、平行して描かれる事象の背景も整理しやすくなる。
とくに近未来に意味はないだろうが、"東京オリンピック"という国を挙げての一大イベント後に予想される経済反動や、遅々として進まない震災復興、社会の閉塞感は変わらない、という"やるせなさ"を表現しようとしている。
もうひとつ。本作は始まったとたん、ギョッとする。上映アスペクトがヨーロッパビスタ(1.66:1)なのである。ヨーロッパビスタは、スタンリー・キューブリック監督がこだわったアスペクトとしても有名で、サイズ的には通常のアメリカビスタとほとんど違わないはずなのに、全画面が視野内にしっくり収まる。
横幅が狭く感じるので縦方向の広がりが強調される。これらによってリング上でのクローズアップになる試合の迫力が違う。明らかにヨーロッパビスタは意図した効果をあげている。
映像の高さ感を目一杯、味わうためには、見上げるような大スクリーンで観たほうがよく、U-NEXT配信を家庭用テレビで観てしまうと、この感動は矮小化されてしまうだろう。また劇場を選ぶにしても、ミニシアターは避けるべき。首都圏在住ならばピカデリー系をお薦めする。
(2017/10/9 /丸の内ピカデリー2/ヨーロッパビスタ)
新宿の猥雑さが減ってしまったが
寺山修司の原作は未読。 1966年の作品を2021年の新宿にスライド。 東日本大震災も絡めながら、近未来を描くも昭和の薫りたっぷり。 少年院あがりの新次(菅田将暉)と韓国人ハーフの健二(ヤン・イクチュン)。 共に欠けた所のある2人がボクシングジムに入り、プロボクサーになる。 家庭に恵まれない2人の深い孤独感が全編を覆っている。 拠り所を渇望し、過酷なトレーニングに打ち込んでいく。 描写のひとつひとつに時間をたっぷりかけて、心の動きを丁寧に表現している。 新次と身体を重ねる芳子(木下あかり)は、オーディションで選ばれたようだが、胸の形が美しい。 ボクシングジムの片目(ユースケ・サンタマリア)の引退したボクサーが、新次達に期待を込めて受け止める抑えた姿が素晴らしい。 同時に進行する(早稲田大学風の)自殺防止抑制研究会のエピソード。 公開自殺は、三島由紀夫の割腹自殺のオマージュかなと思ったり。 ただ、寺山修司の時代の新宿歌舞伎町とは、猥雑で薄暗く、訳ありの人達が流れ着く場所であった。 かなり綺麗になってしまった今の昼間の新宿では、不健康さが出せないのが残念。かなり撮影場所は工夫していると思う。 ボクシングやセックスは丹念に描写しながら、新次と母の再会は案外サラッと流してしまう不自然さもある。 俳優も撮影もロケハンもとても良いので後編に期待。 前編終了後、後編の予告が流れるが、人間関係が狭いと思ってしまった。 誰でも新宿にやって来る違和感。良くも悪くも演劇的。 圧縮しようと思えば出来そうだが、敢えてこの長さ。気にならないぐらい見せ場はあるので、是非観て欲しい作品。
菅田くんありき、以外とメロドラマな展開。
骨太な映画を想像していましたが、若干肩透かしな感じでした。
後編で繋がるであろう、二つの要素から構成されており、『ボクサー』パートはもろ〝あしたのジョー〟的でステレオタイプな昭和感。そこに親子の人情物的な内容も含み… 最終的には偶然皆んな繋がってしまいそうなメロドラマの様な人間関係。
もう一方の『自殺防止クラブ』パートは、福島の原発問題などを絡め、人の命の重さについて語るわりには、薄っぺらな感じ…
尺が前編、後編と長いと言う事もあり、この二つのストーリーがどう繋がってゆくのかを、見届けたくなるTVドラマの様な魅力はありましたが…
ただそれも、今人気の菅田将暉くんの演技力があるからこそで、映画としては1本で十分な内容。後編はDVDで。
魂の叫びをきけ!!
ぐわあ!!なんだろうこの心揺さぶられる思いは・・・
あの2人の気持ちに自分が入り もう苦しくて切なくて
感激して
内容は全く知らずに菅田君が出ると言うので観にいったのですが
最初からもう驚きのストーリー展開でビックリでした
菅田演じる新次は幼き頃父が自殺し母に捨てられ
詐欺でジジばばを騙して金を稼ぐ暮らしだったが
仲間に裏切られ務所に入って・・・など
もう 悲惨な人生を送る青年だし
同じく健二演じるヤン・イクチュンも飲んだくれの父親と
暮らし父の暴力を受け辛い暮らしを続けしまいには家を飛び出す
そして
2人がボクシングと出会い自分の人生を切り開いていく
今までの暗い人生からはいあがろうとする2人に
何か心が魂が揺さぶられ2人に元気をもらい
ほんとに良い作品です
ラブシーンもおっぱいNGとかの これが濡れ場かいと
言うものばかりの作品の中
しっかりと描いているのには良かったと思う!!
菅田 木下の2人のラブシーンにはもう感動しました
木下さんは若いのに女優魂を見させていただき感激です
私は山田裕貴のファンでもあり
彼は「ゴーカイジャー」でのゴーカイブルー役を演じていて
この時の彼がかっこよくて 今でもファンなのですが
映画の色んな作品に最近ちょこちょこ顔を出していて
とても嬉しく なんと今回は菅田のかたき役で登場していて
またまた嬉しい
他に 出演者の演技が素晴らしい!!
菅田君のボクシングする姿が様になっていてかっこいい!!
這い上がろうとする2人とは対象に人生に絶望し死にゆく人々も
描いていたり
まさしく世の中はあゝ荒野!それでも2人は生きていくのだ!!
早く後編が観たい!!
映画好きは絶対観るべし!
一人一人の演技の力の入れようが半端なく、三時間近くがあっという間に過ぎてしまう。 後編の予告を見て思わず泣いてしまいました。 後編を観に行く時は、ハンカチを持って行かなくては。
引き込まれました❗
時代設定とストーリーに多少のギャップはあるもののキャストの皆さんの好演で見入ってしまいました。 すべての登場人物が絡み合う展開に目が離せない。 前篇・後篇の作品でこんなに後篇への期待が高まる作品は久しぶりです❗ 是非映画館で❗
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