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映画レビュー
BBCが制作した映画ということもあり,核兵器が落とされた後の時系列...
BBCが制作した映画ということもあり,核兵器が落とされた後の時系列準での人々の様子が詳細に描かれていたが,小学校の図書館ではだしのゲンを見てトラウマを植え付けられた身からすると,そこにおどろおどろしさを感じることは難しい.面白かったのは,戦争が始まってから逃げ惑う人々と,それでも混乱を起こすまいとして平時の生活を送るように促す政府との差異だった.ちょうどウクライナ機器の時にみてきたキーウから逃れる渋滞の映像や,人々のデモの様子と重なり,そちらのほうが面白さを感じてしまったのは仕方ないのかもしれない.
ウクライナ危機のいま、観ておくべきシミュレーション映画
冷戦真っ只中、米ロが対立し核戦争にエスカレートしたら。。。 核戦争後、社会はどのようになってしまうのか、一般市民の視線で描かれる。英国BBCが制作したシミュレーション映画ではあるが、結婚を決めた一組の男女とその家族を中心にストーリーがすすむ。 本作は、政治的思想を出来るだけ排している。これをみて、核戦争はダメだロシアや中国の言いなりになろうと考えるの人もいるだろうし、この世界から核を持つ独裁国家を全て排除しないと悲劇はなくならないと考える人もいるだろう。 重要なのは、出来るだけ知識を得て、そのうえで自分で考えることだ。
生き残るも地獄・・
第三次大戦勃発、主に北イングランドのシェフィールド市で被爆したルース(カレン・ミーガー)とジミー(リース・ディンズデール)の家族を描きます、ただ、主人公を設けたのはドラマタイズするためで平凡な一市民代表的なフォーカスです、リアリズムの為に無名の俳優をオーディションで選んでいます。もし都市が核攻撃を受けたらと言う想定で一流の科学者、心理学者、医師、防衛専門家、戦略専門家など50人以上から助言を受けているそうです。
だからでしょうか、その描写やエピソードは真に迫って地獄絵図さながらです。
昔観た、東宝の「世界大戦争(1961)」で東京に核ミサイルが撃ち込まれる怖い映画を思い出しました。こちらも市井の人々の視点でしたし、高熱で国会議事堂の花崗岩が溶ける映像は今でも目に焼き付いています。ただ、核戦争の映画でも爆撃直後の様子を描くのがせいぜいで本作のように12年後まで追った映画は観たことがありません。運よく即死を免れたとしてもさらに過酷な生存競争が待っているとは・・。
冷戦時代の核ミサイルの恐怖は真実味を帯びていましたのでベルリンの壁崩壊で冷戦終結に光明が見えたときは心底ほっとしたのですが、昨今のプーチンの言動を聞くにつけ、恐怖が蘇った感があります。いやはや、怖い映画を観てしまった・・。
ジョニー・B.グッド
ロシアによるウクライナ侵攻が気になってしょうがないこの時期にアマプラで初めて見ました(もうすぐ配信終了)。戦争の予兆となる緊迫感あるニュースと、いつしかイギリス本土にまで核爆弾が落ちた様子。そして、その後の様子をシミュレーション映画としてドラマ化した作品。 全世界に3000メガトン、そのうちイギリス本土にも200メガトン。イギリスだけでも広島原爆の1万倍以上の被害を受けたはず。24時間後、3日後、6週間後等々を描写して、時系列通りに被害状況や低温化、伝染病の蔓延など、計り知れない被害をもたらす核戦争を描く。 ズシリとくる重さ。ちょっと鬱になりそうな作品でしたが、これをバネに反戦、反核の意識が高まりました。反核を訴えるデモのアジテーターが「ロシアの犬め!」などと野次られていましたが、根本的なものを理解してない人ですね。もっと科学的に、人道的に考えましょうよ。 無音になる箇所が壮絶さを物語っていましたけど、随所で聴かれる「ジョニー・B.グッド」がなぜかイカしていた♪