サバイバルファミリーのレビュー・感想・評価
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非常事態にはデマがつきもの
最初は関東一円の大停電かと思われたが、テレビ、ラジオも全て喪失してしまう事態。おまけに都市ガス、水道も使えない状態となってしまい、大パニックとなる様子を打ち出していた。最後に原因は太陽フレアによるものか隕石によるものかと発表されていたが、最大規模の太陽フレアができると現実に起こりえる事態だ。たしか100万年に1度とか・・・
大地震によるパニックは本当に痛ましいことだが、情報が全く入らないのも恐ろしいこと。大阪以西では電気が来ているなどというデマも流れ、家族は自転車でまず羽田まで向かうが、飛行機も飛んでいない。電気を使うものが全て使えないのだ。
水と食料の確保。そして車も全て止まっている高速道路に乗って鹿児島を目指す鈴木一家。大勢の人々が高速道路にも溢れかえっていた。兵庫県あたりで養豚場をやっていた田中さん(大地康夫)に助けられたときには、そこでずっと暮らすのも手だったが、祖父(柄本明)も心配だったため、田中家を後にする。川を渡ったとき、父親(小日向)が溺れ死んだと思われたが、後に蒸気機関車に乗っていた家族に助けられる。
災害シミュレーションとしても面白いし、地震や戦争とも違って、人がそんなに死んではいないところが楽しめる。やはりこんな状況だと田舎暮らしが強いんだなぁ。
面白かった。また、他人事じゃなかった。
自分がこうなったらどうしよう?
[感想]現在のエネルギー大量生産の時代を揶揄したかったのでは?
インフラが止まってもなんとか行きにく家族をコミカルに描いた映画。
主な感想は下記3点。
①エネルギー大量消費の時代を揶揄
現在のエネルギーを大量消費する時代を揶揄したものに思えた。今後、化石燃料を使い続けると今の生活は出来なくなり、少なからずこのような生活を強いられる時が来ると思う。(100年後、200年後か分からないが)
②環境適応能力の重要性
今のコロナの問題でもそうだが、現状をみて適切な行動を取れることが大事。過去の経験に頼らず、自分の頭で何をするべきか大事。考えるだけでなく、実際に行動に移せることが大事(いち早く東京を離れた上司は全体像が見えている)※コロナ中国流行初期、日本での水際対策をみて絶対に日本でも流行ると考えながらも、50枚ほどしか追加で用意しなかった自分を反省。
過去こんなことが無かったからという考えが邪魔をした。先を見通す力、見通したことに対応する実行力が大事。
③人間の悪いところは隠されていること
実際にこのような事態になったら、強奪、殺人などより汚いところが見えていたと思う。そこはコミカルに描くために隠されていたのでは。
色々ツッコミどころはありますが考えさせられます
小日向文世よかった
矢口史靖監督は毎回様々な独自な視点のオリジナル脚本でコンスタンスに映画を撮っていて、しかもヒットさせている。こんな才能の持ち主はそうはいない。国宝級の人材。その上に常に「コメディ」なのである。こんな作家性の強い監督はそうはいませんよ。
今作は社会性の強いシチュエーションであるがやはりコメディ。超シリアスに描くこともできたハズだがそうは撮らない。作家性の強い人なのだ。
時にパニック映画のようでもあり、ディストピアSF、またはゾンビ映画で見る風景であったり。やっぱ脚本が上手いねえ。肉に齧り付いて泣くシーンにおもわずもらい泣き。「わかんない!」
終盤にかけての畳み掛けと長すぎないエピローグも見事。エンタメとメッセージ性のバランス感覚は天性のものですかね。傑作です!
この映画にかなり影響受けた! mont-bellの会員になって、日...
テーマが面白い
私はきっと生き残れない・・・(笑)
仕事に生きる夫、肩身の狭い専業主婦、反抗期の娘、息子、
というごく一般的な家庭が主役となっている。
仕事に家事に連絡手段・・・もはや全ては電気がないと生きていけなくなってしまった現代。
突然電気が使えなくなってしまったら・・・
まさにこの映画に描かれていることがそのまんま起きるだろう。
実際はもっと死人が出て、ひどい有様になりそうだが。
一種のパラレルワールド映画として十分に楽しめた。
人間って脆いなあ・・・。(笑)
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