幸せなひとりぼっちのレビュー・感想・評価
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人間は変わることができる
え、これコメディと最初に思った。花束をまけろや、犬や猫にまで暴言をはくし。。。憎まれっ子世に憚る。59歳ですでに前葉頭に問題があるのか?長年勤めていた会社を首になる。そして、首吊り自殺を試みるが、、、、窓から見える動きが気になる始末。こういうタイプの人は自殺なんてしないよ。だって、この世のことが気になりすぎるんだもの。。。なんて思いながらこの映画を観ていたが。
最愛の伴侶ソーニャを失ってしまったから、自分だけで生きていく気力をうしなってしまったんだなあと。でも、完璧主義かなんか知らないけど、持ち前の性格が曲がったことを許さないし、この地域の管理人(?)だったこともあるので、近所のことが一つ一つ気になったり、声をかけられたりして、最期のチャンスを失っている。彼は、必要とされている存在なんだよね。だから神に生かされているんだよね。
結婚する前からも、人とのコミュケーションが下手だったようにみえる。でも、一途で、人をどこかでいつも助けている。火事の時だって、線路に人が落ちた時だって、誰もが助けたくないときや、無視をしている時、スーパーマンのように彼が現れる。手先が器用でなので、口でああだこうだいうより、行動に移した方がはやいと思っているのか。
隣に引っ越して来たイランからの女性パルヴァネは、近所の人々とは違った目を持っていて、強引にオーヴェの心に入っていったり、頼んだりする。また、かれもパルヴァネに真実で強烈な言葉を浴びせかける。これによって、オーヴェの心は徐々に開いていった。
今まではオーヴェが独り言のように過去の話をしていたが、最後はパルヴァネに過去のことを話し出し、共有した。
オーヴェのソーニャ に対する愛について、たくさんの人がレビューを書いている。わたしも同意するので改めて書かない。
本当に嫌な奴なんていない
逐一いろんな人の行動に難癖をつける気難しい孤独な老人、オーヴェ。ルールを守らなければ怒鳴る、口も悪くていちいち人をイライラさせる。自暴自棄になり、何度も自殺に挑戦するが、毎回邪魔が入って失敗する。
でも、そんなオーヴェが半年前まで一緒にいた愛する妻、ソーニャとどんな人生を送ったのか。それを見ると彼がなぜこうなってしまったのかが見えて来る。
生真面目で頑固だったところは昔から変わらないが、愛する妻のために家や学校の家具類を作り直したり、一生懸命、素晴らしく生きていた過去があったのだ。
妻の死後は隣人に厳しかったオーヴェも、結局心を開いて、やっぱり良いおじいさんに戻っていく。なぜか子供達だけは、最初からオーヴェに懐いていたのを見ると、子供って純粋だから、悪い人じゃないことを直感的にわかっていたのかなー?
結局いろんな人のお世話をして、愛されて、最後はみんなに見送られて亡くなる、心温まるストーリー。
私たちは結局、お互いの一面しか知らない。でも、こうやって知っていくと、本当に嫌な人なんてなかなかいないだろうな、って思ってしまった。
孤独な老人の再生物語
頑固なジイさん、オーベ。
妻に先立たれ、悲しみに暮れる。仕事もクビになり、住民はルールを守らないし、気に食わないことだらけで不機嫌になり、自殺を試みる。そんなある日、隣に越してきたイラン人のパルバネを含む一家との交流を通し、次第に心を開いていく。
なんとなく、観てて設定がグラントリノを思い浮かべた。
今作のジジイはイーストウッドと比べるとカッコよくないけど、不機嫌な時と笑顔とのギャップがすごく印象的に感じた。
厄介ごとに巻き込まれ嫌々ながらも手助けする、なんだかんだでいい爺さん。観ていると分かるが、亡くなった奥さんの、誰かの為に行動し、今を必死に生きる姿に影響されていたのかな。奥さんの後を追うつもりが、奥さんのために今を生きようと変われることができて良かったなと思った。
偏屈じいさんの過去
主人公は、妻に先立たれた偏屈じいさん。子供はいない。
最初のホームセンターの場面で、「日本にもこういう人、いるよね」と思って見ていましたが、物語が進むにつれ、少し見方が変わりました。
偏屈じいさんには違いないんだけど、それまでにいろいろあったんですよね。
隣の奥さんが良い人で良かった。
日本と違うなと思ったところ2点。
病気の友人を、家族は家で診たいと言っていて、行政は施設に入れろと言っているところ。
日本は施設に入れたいけど入れない人が多いんじゃないかな。
心臓が肥大する病気、おそらく拡張型心筋症を「命に別状はありません」と言って治療しないところ。
年齢を考えるとそれが正しいのかもしれません。
最後はある意味ハッピーエンドかな。
感動〜!泣きじゃくりました!
老害だと思ってたおじいさんが自分のおじいちゃんだったら良かったなあと思うような話
奥さんに先立たれた男は哀れで弱い、遠くの身内より近くの他人。 感情...
すごく良かった。 偏屈ジジイでも、中身を知れば…という感じ。 よく...
ジワっとくる良作
ええエーガや
近所の人が素晴らしい
もっと色んな人に見て欲しいです
打たれても負けない
スウェーデンの映画は記憶にあるかぎり、優しいようで冷酷で、冷酷そうで優しいというなんとも人生の苦味甘味を写していて、単純にあー面白かったにはならいところが複雑な面白さ。
ものを大切にするのと同じように、人との繋がりも簡単には切り捨てない愛情があるのが素晴らしいなと思う。一方で、移民国家でもあるスウェーデンは、この映画に出てくるように、他文化からの優しさやお節介が混じって、うまいこといい文化が育まれているところもあるのだろう、し、育もうと努力しているのだろうな。人に優しくしようと思っても、この映画のイラン人の女性のように打たれても打たれても食いついていくガッツって日本の文化ではお節介といわれそうでできないことが多
いけど、頑張りたいなと思った。
それにしてももうちょい幸せな余韻に最後は浸らせて欲しかった。
子供は宝
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