劇場公開日 2017年10月7日

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「反社会的な教師と賢すぎる女子高生」ナラタージュ 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0反社会的な教師と賢すぎる女子高生

2024年10月28日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

2006年の島本理生の「ナラタージュ」が原作だと言う。
20年近く前の作品なので、(映画は2017年公開)
今や18歳以下の教え子との恋愛は犯罪と見做される時代なので。
違和感は半端なかったです。
そう言う私も、6年前に映画を観た時は、そんなに反社会的なことだと、
「先生と教え子」の恋愛を特殊には思いませんでした。
(私が高校生の時、体育教師が教え子との結婚した先生・・・と
・・・噂されていた時代です)

いかにもひ弱で気弱で大人しく優しい葉山先生(松本潤)
しっかり者の高校生の泉(有村架純)
親友が転校して居場所を無くして不安定な泉に葉山先生は、
「演劇部に入らないか?」と助け舟を出してくれる。
ことの他、それが嬉しく、部室に入り浸る泉。
やがて2人は「名画座」で古い映画を仲良く観る恋人同士になっていく。

普通、生徒間の噂になり、それが校長や教頭の耳に入る。
当然、葉山は注意を受ける筈です。その辺を全くスルーして話しは
進んでいきます。

葉山の妻は精神を病んで自宅に放火して刑務時に入ったと言う告白を
泉は葉山から聞く。
刑務署に入る・・・・と言うことは、誰かが重傷を負うとか、死ぬとか、
過失障害に問われていると思われます。
犯罪なのですから。
この辺も、やはりぼやかしている。
多分、妻がそんな放火をするまで追い詰められたのは、
葉山が以前にも女子生徒と不適切な関係をしていて、知った妻は
精神を病んだ。
多分どんな状況なのでしょう。
葉山を人畜無害な良い人・・・・そう見えるのは作家の都合の良い
創作だと思います。
(2人は性的な関係も持つのですから、)

しかし泉はしっかりと勉強をして大学に進学して、好きな映画関係の
志望した「映画配給会社」に就職して働いているのです。
本当に有能で頭が良く精神が強い。
葉山先生は弱くて情けないから、泉にもたれかかっている。
大人の男なのに、泉の母性に甘えている。
かなり社会性の欠落したシチュエーション乃映画。
島本理生の「RED」も叩かれていた。
こちらは主人公の女性が夫と娘を捨てて昔の恋人に走る。
母性より「女」を優先してたから?
まぁ、道徳的な小説や映画しか許されない、
そんなことになったら、そちらの方が大問題だけれど。
今観直すと、「教師としてどうなの?」

そう言う母親目線で観てしまう映画でした。

琥珀糖
NOBUさんのコメント
2024年10月28日

こんにちは😃
拝読しました。有難うございます。では。ナラタージュ、鑑賞後、何だかモヤモヤしましたよ、私は。

NOBU