「どんな謎が解けたのか?」本能寺ホテル しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
どんな謎が解けたのか?
"土曜プレミアム" で2回目の鑑賞。
まずは、初鑑賞時に抱いた感想を。「万城目学的な世界観だなぁ…」と予告編を観た時に思いましたが、原作者や脚本家としてクレジットされておらず、首を傾げました(後にアイデアを盗用されたと当の本人が発言。真偽や如何に?)。
本能寺の変の真相に迫ると云う触れ込みに大きな期待を抱いたものの、忙しくて映画館に行けなかったのでDVDを発売した途端に購入して初鑑賞。いちばん気になっていた謎は織田信長の死体が見つからなかったのは何故か、と云うところ。
が、観てびっくり。恐るべき肩透かしでした。
どのような新解釈で独自の真相を導き出しているのかと思えば、特に何も無しと云う情けなさ。現代から本能寺の変の前日にタイムスリップした繭子から明智光秀が攻めて来ることを聞いた織田信長でしたが、何もしないで運命を受け入れ、逃げも隠れもしない道を選びました。って、これが真相?
予告編であれだけ大々的に謎が解けると言っていたのにも関わらず結局何も分かっていない。これって誇大広告じゃないのか。それでも、秀吉の中国大返しが可能となった理由づけは面白いと思いましたが、本当にそこだけ。なんたることか…
本能寺ホテルのエレベーターが何故本能寺の変の前日に繋がっているのかはファンタジック要素としてぼかされたまま。タイムスリップの条件を満たしたら誰でも本能寺の変の前日に行くことが出来るのだとしたら、誰かが本気で歴史を改変しようと画策してタイムスリップし、上手く信長たちの周りで立ち回れば、容易く改変出来るかもしれないじゃないか。
とにもかくにも、万城目学がそのまま脚本に参加してくれていたとしたら、奇想天外でアッと驚く謎解きをかましてくれたのではないかなぁ、と夢想する今日この頃です。
初鑑賞の感想を書き連ねましたが、今回の地上波初放送を機会に観直してみようと思い立ちました。もうちょっと冷静になって、先入観を捨て去って観ようと考えたからです。
で、2回目の鑑賞を終えて…
信長の死に関してもっと奇想な味つけが欲しかった。しかしながら、綾瀬はるかをはじめとしたキャスト陣が好演し、SF要素が絡み合ってまぁまぁ面白いと思いました。
[余談]
綾瀬はるかが劇中で着ていた衣装は全て、胸の大きさと揺れを強調することが考慮されていたのかもしれないなぁ…
※修正(2023/08/25)
お恥ずかしい限りです。やはり男の子なものでそこへ目を向けずにはおれませんでした(笑)。
信長が死ななければ日本はどうなっていたのかは非常に気になるところです。スペインやポルトガルに負けない国家づくりを目指していた信長なので、中央集権的な軍事国家を樹立していたかもしれません。が、やはりやり方が横暴過ぎるので結局は暗殺される運命だったかもしれませんが…
余談、そこに目が行きますか?
しゅうへいさんも男だなぁ。
他のレビューでは品がいいのに。
書いてくださったまま。
前日に知らされるも何もせず、
そんな謎解き?があったのを本レビューで知った次第。
金平糖を食べてエレベーターに乗ると、でも、今更、本能寺の変を変えたろ❗️と思う人、いるかなぁ。