ジャック・リーチャー NEVER GO BACKのレビュー・感想・評価
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こんなリーチャー羨ましくない
鈴木雅之でなくとも「違う、そうじゃない」と言いたくなる一作。前作でリーチャーは言った。「窓の外の人々を見てみろ!みんな世俗に囚われない一匹狼の俺が羨ましいはずだ!(意訳)」と。その彼に疑似家族を形成させる脚本のセンスの無さよ…
前作は最近観返したらマジで傑作だったんよな。冒頭の『ダーティハリー』を思わせる緊張感のある狙撃シーンから始まりどこか可笑しいサスペンスとアクションが艶かしい夜撮影と共に展開される。続編ではそれらが全て無くなってしまった。ひとえにクリストファー・マッカリーの不在が主因だろうと思う
特にネットカフェに行くシーンとかマジでなんだったんだ…うーん駄作とまではいかんが普通のアクション映画になっちゃったね。前作は意識的にそれらを相対化した作品だっただけに余計残念
お手本のようなシナリオ
誰かが《シナリオの書き方》という本を見ながら書いたんじゃないかというぐらい、お手本通りの脚本だったよ。
『冒頭でどんな主人公か観客に解るようにしましょう』という感じで、「90秒間に二つのことが起こる」からのシーンでリーチャーがどんな人か解んの。
それで女性少佐といい感じになって、「娘じゃないの?」って子が出てきて、疑似家族になって、難しい父娘関係も描かれるし、「女性蔑視よ!」と突然少佐が怒ったりする。
「技を教わったの!」と女の子が言ったときは馬鹿にするんだけど、『あー、この技、最後に使うんだな―」と思ってると、キッチリその通り。
悪役の大佐を追い詰めて、『あれ?』ってなるんだけど、「君の言うとおり何かがおかしい」と突然リーチャーの頭脳がひらめき「アヘンだ。これで全て説明がつく」ってまとめんの。『あー、あの証人の「アフガンよりこっちの方がアヘンの取引は盛んだ」って伏線だったのね』っと取ってつけた感に襲われたな。それまでの「武器を売って儲けてるに違いない」って推測はなんだったんだろう。
トム・クルーズは往年のキレのあるアクションはできないから、最後の一対一シーンはゆっくりめのアクションになるように工夫されてた。悪役と二人で屋上から落ちて「もう、フラフラだあ」って感じでやり合うの。『うまいなあ』と思ったよ。
あと監督さんは細かなカットを大事にする人だった。「ここ削ってもいいでしょ」ってカットを入れてくる。「ナショナルズのファンなの?」って言って帽子もらうところとか、街の入口で変なダンサーが踊ってるところとか。それはそれで良かったよ。
これだけお約束の展開で、知らない俳優さんがやってたら「うーん。まあ面白いけどねえ」ってなるけど、トム・クルーズがやると「うん、まあ、トムだからね!」って納得する。
でもアクション俳優は年取ったら演技派にいけるように準備しとく方がいいね。真田広之みならおう。
ドカッバキッ
トム・クルーズのウェスタン
1作目が良かった。最近の目まぐるしいカッティングのアクションには辟易しているので、正統派アクションとして観た。旧いアメ車のカーチェイスが懐かしかったし、ジャック・リーチャーというキャラクターも良かった。
さて本作。こういうアクションものは続編が1作目より面白いことが珍しい。本作もご多分に漏れず。カーチェイスは真っ黒の今のセダンで面白くない。昔のダッジでもフォードでも出してくれよ。そういう映画だろ、これは。敵役がショボいのもアクション映画としては致命的。ストーリーがどうでもいいものになってしまっている。
結局これはトム・クルーズの西部劇なのではないか?リーチャーのキャラクターは西部劇の流れ者めいているし、娘とのやり取りは昔の西部劇で見たヒーローそのもの。若い娘にどう対応していいか分からないカウボーイ。それを見守るヒロイン。彼女は現代のヒロインにふさわしく見守るだけでなくタフだが。
トムの柄だとテンガロンハットは似合うまい。馬もどうかなぁ。そうなるとこの手の行き方でやるしかない。
しかし50を越えたトムにはイーサン・ハントよりハマっている。ラストの後ろ姿に多くの西部劇のヒーローの後ろ姿と同じ味があった。月並みな表現だが哀愁を纏っていた。西部劇と感じるのはまさにこの点だ。
もっと練った話で続編を期待する。
これ、好きだな
前作「アウトロー」といい、トム・クルーズは新たな代名詞を手に入れたと思う。
トム・クルーズはホントにアホだな~(誉めてます)
なぜ上半身裸のままなのかとか笑えるし、あのもっさりとした女の子もなんだかんだ機転利くし、あの殺し屋も調度いい強さだし(笑)、で、なんだかんだトム・クルーズカッコいいし。
「この世界の片隅に」は素晴らしい映画だけど、こういう映画もまた素晴らしい映画だと思うんですよ、はい。
感動とか別にしたくない日ってあるじゃないですか。
深く考えたくない日、あるじゃないですか。
そして、トム・クルーズの頑張ってる姿観たい日ってあるじゃないですか。(無い?)
そういう映画です。デートムービーです。
安心・安全のトム品質
3部作やスピンオフ、さらにはコラボ企画といった、一見さんお断りのシリーズものが増える中、この作品は単純明快、勧善懲悪、そしてもちろん、前作未見の新人さんも大歓迎の一話完結の親切設計。この懐の広さは正に安心・安全のトム品質だ。
同じトム・クルーズの看板シリーズ「ミッション・インポッシブル」がハイテク機器&アイデアで敵を欺くのに対し、「ジャック・リーチャー」はローテク&出たとこ勝負で敵を討つ。同じアクション映画、同じトム・クルーズ主演でありながら、戦い方が真逆というのも面白い。ただ、欲を言えば、もっとドンパチが派手でもよかった。主人公・ジャックは元軍人の流れ者であってスパイじゃない。だから、追われる身であっても、こそこそする必要もない。故にもっと堂々ともっと派手なアクション演出があって良いと思うのだ。その結果、少し地味なアクション映画という後味しか残らない。
要はキャラの位置付けがどうも中途半端に思えるのだ。俺は強い!法に縛られない!けれども己の正義を貫く!この三拍子がこそジャックの魅力なのではないか?法に縛られないキャラだからこそ、荒唐無稽でありながらも、興奮必至の生身のアクションが見たいのだ!(とはいえ、エクスペンダブルズのように荒唐無稽すぎるのも難ありなので、アクションの匙加減は実に難しい…)
別に本作を否定するつもりは一切ない。むしろ、昨今はめっきり数が少なくなった正統派アクション映画として、このシリーズを応援したい気持ちが強い故に、苦言を呈しているのである。つまりは愛情の裏返しとして、このレビューを理解して頂きたい、という天邪鬼な筆者である。
圧倒的な存在感
硬派なトムクルーズが楽しめます
それどころではなく
疾走系
1作目と比べると…
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