八重子のハミング
劇場公開日:2017年5月6日
解説
「陽はまた昇る」「半落ち」の佐々部清監督が、4度のがん手術を受けた夫と、若年性アルツハイマー病を発症した妻の絆を、実話をもとに描く。胃がんを発病した夫・誠吾を支え続ける妻の八重子に若年性アルツハイマー病の疑いがあることが明らかになった。誠吾は4度のがん手術から生還することができたが、八重子の病状は進行し、徐々に記憶をなくしていく。介護に苦闘しながらも八重子との時間を愛おしむ家族たちと、妻に寄り添い続ける誠吾の12年にもわたる日々が描かれる。佐々部監督の故郷である山口県で撮影され、原作は山口県萩市在住の陽信孝が自身の体験をつづった同名著書。夫・誠吾役を升毅、妻・八重子役を高橋洋子がそれぞれ演じる。
2016年製作/112分/G/日本
配給:アークエンタテインメント
スタッフ・キャスト
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実際、実母の認知症なので、
時間の経過と症状の進み具合が、リアル
お父さん、お母さんと呼び合っていたので
はじめ夫婦とは思わなかった
八重子さんと呼んで欲しかったなぁと思います
今は、介護保険で色々できるので助かってます
2020年4月1日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
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四度のガン手術を乗り越えた石崎誠吾(升毅)は、自分の病気のせいで妻・八重子(高橋洋子)が若年性アルツハイマーにかかったのだと責任を感じる。2人とも教師として働き、男先生、女先生と生徒たちから慕われていた。徐々に進行してゆく妻の介護を、家族や近所の人たち、そして教え子たちに支えられながら、自宅で続けてゆく誠吾。「やさしさの心って何?」という小さな講演会を通して、妻との思い出を語る・・・
実際に家族、周囲の人たちに認知症患者がいると、身につまされる思いになる。ガン患者とアルツハイマーの夫婦ってところで、自分の両親と同じなので因縁めいたものさえ感じてしまいました。徐々に進行する各シーンなどは、まさしくリアル。リアルすぎて、アラを探してしまうくらい。
ある日、八重子が徘徊して赤信号を渡ろうとしたとき、親切な女性が助けてくれるのだが、その女性が「野放しにしないでください」と忠告する。徘徊による行方不明者、そして死亡者はとても多いのですが、アルツハイマーの患者が家族にいる場合は、とにかく一人で外に出さないようにしなければならない。不思議なもので、内鍵は開けることができるのです。
映画を見る限り、夫・誠吾はいくつかの失敗をしているようにも思えます。まずは病気の疑いがあるのに、自ら仕事を選んでしまい、家で八重子を一人にしたこと。仕事に行くならおばあちゃんに頼むなり、なんらかの方法があったハズ。さらに、病院に連れていった様子がなく、友人でもある榎木医師(梅沢富美男)に相談しただけ。また、認知症に関する勉強を怠っていた・・・点などであろうか。
映像にはされてませんが、講演会で「大便を食べた」というエピソードも聞けた。あるある!です。自分の経験で言えば、さらに家中うんこだらけにしたことです。外で水を浴びせ、3時間かけて掃除させられました。もしかしたら、鉢植えをひっくり返して泥だらけにしたのは、うんこのメタファーだったかもしれませんが・・・
『半落ち』でも認知症の妻がテーマとなり、社会派要素満載でしたが、今作では誰にでも起こりうるリアルさが際立っています。65歳以上の高齢者の約7人に1人が認知症であるという現在、身近すぎる現実を見つめてみてはいかがでしょうか。
〈2017年8月映画館にて〉
2018年3月31日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
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嫁さんが観たい ゆうてたんやけど
映画館で見られず、自宅エンタメ。
重たい話や…
残酷や…
現実や…
残酷すぎる…
実話なんやぁ 男先生凄いわぁ!
最後 涙 止まりませんでした。
感動しました。
『優しさに限界はない』
ありがとうございました。
(映画館で観たかった!)
(嫁さんは泣いてなかった) (><)
介護者の現実に近い生活を描いた作品ながら本作品の升毅演じる主人公はまだ恵まれた環境での介護です。
実際の介護はもっと壮絶なはず…。