「親愛、家族愛それだけ、あとは暴力。」アベンジャーズ エンドゲーム 水音さんの映画レビュー(感想・評価)
親愛、家族愛それだけ、あとは暴力。
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家族愛や親愛の描写は本当に良かったと思う。
それにMCUファンであれば楽しめる箇所も多く、俳優さんの演技も最高だった。
しかしそれ以外についてはどうかと思うシーンが多かった。
対サノスについては前作の暴力に対し暴力で返したという印象だった。
ヒーロー側の行為について正当性など主張や、否定もなくただ暴力によってサノスを滅ぼしただけで、本当に復讐しかしていない。また、自己犠牲による勝利というのはヒーロー映画として安易ではないかと思う。
タイムマシンを使うというのもナンセンスで、それがあればなんでも出来てしまう。
どうしても他に方法はなかったのだろうか?
タイムマシンを作れるくらいなら他にもやりようはあったのではと思えてしまう。それこそトニーが死ぬ必要のない方法があったのではないか。
また、MCUはヒーロー個人の人生を描き、それまでの経験からの成長などが見られる作品と思っていた。しかし実際にいたのは、気ままに生きるソー、圧倒的な暴力(兵器)で敵を滅ぼすトニー、ヒーローであることを辞めたスティーブ。これまでの成長とは、彼らが描いてきたヒーロー像とはなんだったのか、キャラクターやこれまでの作品へのリスペクトが感じられず悲しい映画だった。
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