「決定的なミス?」アベンジャーズ エンドゲーム うねちゃさんの映画レビュー(感想・評価)
決定的なミス?
今作の物語の核となるタイムトラベル。
「過去に行っても現代が変わるわけじゃない」というパラレルワールドの様な設定で進んでいきます(ネビュラが過去の自分を殺しても現在のネビュラが死ななかったので間違いはないと思われます。)が
であれば圧倒的な矛盾が一つある気がします。
それは最後の最後キャプテンアメリカが各ストーンをもとの場所に返し終えた後。
キャプテンがおじいさんになって現れた部分です。
上映中はむしろ「想像通りだったわ」という感じだったのですが、終わってみて考えました。
パラレルワールドの設定であると仮定し
劇中の現在を(A世界)
改変された過去を(B世界)
としたときA世界のキャプテンがB世界にストーンを返しに行ったのに、A世界でおじいさんになるまで生活していたのはかなりの矛盾ではないでしょうか?
B世界に飛んだのであればA世界にはキャプテンは存在しないはずです。
=無理やりな想像1=
おじいさんになるまでB世界で暮らした後、タイムトラベルに必要なスーツを再度着て、B世界からA世界に回帰してきたものの、座標の位置がほんのちょっぴりずれて湖の近くに出現してしまい、さらにはほかのメンバーが気づくまでの間にスーツを脱ぎ何事もなかったかのようにベンチに座った。
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これなら矛盾はしませんがさすがにそんな裏設定じゃちょっと…
=無理やりな想像2=
A世界以外のどこかの世界のキャプテンがA世界の過去に来ていてA世界でおじいさんになるまで暮らしていた。つまりA世界には年齢の違う二人のキャプテンが存在していた。
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これも矛盾しませんが矛盾以前の問題ですよね 笑
とまぁいろいろ考えてみたのですが、このキャプテンの在り方だけ疑問がぬぐえない状態です。納得のいく答えありますでしょうか?
映画自体は想像通り過ぎて物足りなさを多少感じましたけど面白かったです。
以下、公式見解です。
「エンシェント・ワンやハルクが言っていますが、過去に戻っても未来を変えることはできません。過去があなたの未来になるので、すでに起きたことは変えられない。でも新しい未来を作ることはできます。いくつもの宇宙をタイムトラベルしているのに似ています。あらゆる決断が、新しい時系列に影響を与えるわけです。」
つまりスティーブが過去に戻り、自分の人生を生きたということは、「スティーブ・ロジャースが自分の人生を生きた世界」がどこかに生まれたということだ。私たちの知るマーベル・シネマティック・ユニバースに、未来を知りながら何もしなかったスティーブが存在するわけではない。
「映画の最後には老いたキャプテン・アメリカが登場しますが、彼が過ごした人生のタイムラインは、この映画のタイムラインとは別物です。登場人物が戻ってきたということは、彼らが新しいタイムラインを生み出し、そこに暮らしていたという証拠。そっちのタイムラインは、こちら側、つまりこのシリーズ(MCU)で起きた出来事に影響を与えるものではありません。」
サノスとの激闘を終えたスティーブは、過去に戻り、別の世界で自分の人生を生き、老人スティーブ・ロジャースとして戻ってきた。おそらくキャプテン・アメリカの盾は、どこか別の世界から持ってきたものだろう。そういえばスティーブは、ソーがアスガルドから持ってきたムジョルニアを持って過去に戻っていたが、あれはきちんとしかるべき場所に返されたのか……。
ジョー監督は、その後のスティーブについて「彼はまったく別の人生を生きたんです。それがどんなものだったのかは、誰にもわかりません」と話した。「その後の人生でも、彼は人々を助けていたと思いたいですけどね」。ともかくスティーブは年老いて、わざわざ元の世界に戻ってきたのだ。わざわざ、サムに渡すための盾を携えて。監督はこうも述べている。
「問題は、盾を渡すために、どうやってこちらの現実に帰ってきたのかということ(笑)。たぶん、そこにも物語がありますよね。この映画は非常に多層的ですよ。僕たちが3年間を費やして考えてきたものですからね。お話をするのは楽しいですし、みなさんが穴を埋めてくれると嬉しいですね。僕たちが考えていることを、みなさんは分かっているでしょうから。」