「誰だって「アベンジャーズ」になれる」アベンジャーズ エンドゲーム Ryu050505さんの映画レビュー(感想・評価)
誰だって「アベンジャーズ」になれる
まだ1回目の鑑賞だけど、MCUが最も伝えたいメッセージは最後の決戦シーンに全て詰まっていたと思います。
国籍や性別、民族などの垣根を超えて様々な人がサノスの前に立ちはだかる。
そこでMCUファン落涙必至の「アベンジャーズ アッセンブル」。
キャップのその一言で、あの戦場にいる誰もが「アベンジャーズ 」なのだと気付かされたし、観客である私たちもその一員になれたのです。
思えば、MCU作品の多くで各キャラクターがヒーローになる瞬間や彼らの成長を描いてきました。
EGはIWで生き残ったキャラクターの成長はもちろん、出番の少ないキャラクターでさえもアクションやシーンの端々から成長が感じられる作りになっていました。
それが故に、観客である私たちは何か成長しているだろうか?ただただ時を刻むだけの日々を過ごしてはいないだろうか?と考えさせられます。
キャラクターの成長はMCU作品の一貫しているテーマだが、今作ではかつて傲慢で尊大だったトニーの死と勝利が直結しているため、今までの作品以上に説得力を増していると思います。
全作品観てきたファンへのサービスは言わずもがな。
他にも細かいポイントを挙げればキリがないので割愛しますが、MCUに携わった全ての人に感謝しかありません。
アベンジャーズ 、ありがとう。
<追記 2度目の鑑賞で改めて気づいたこと>
4月29日、2D日本語吹替で2度目の鑑賞。
1度目で気付かなかった脚本の妙やあのシーンがこのシーンに呼応して…など見逃していた伏線に改めて気付くことができました。
自分自身、一度で理解できるほど頭が良くないので、同じ映画でも複数回観ることは心掛けていますがEGは何回見ても新しい発見がありそう。
2度目の鑑賞で個人的に熱くなったところは序盤でトニーがモーガンに向かって「ママは僕の作ったものを身につけない」的な事を言っているのに対して、最後にレスキュースーツで戦いに来てくれるところ。
これはアイアンマンシリーズの積み重ねでもありますね。
<追記 2度目の鑑賞後にIWを観て気づいたこと>
皆さんIWのサノスとEGのサノスは別人(と言っていいほど性格が違う)と言われていますが、全くその通りだと思います。
IWは皆さんも知っての通り、サノスの成長の物語で、ガモーラの死を通して自分の信念を確固たるものにし、成長を遂げていますね。
だからこそ、IW冒頭のサノスはEGのサノスと大差ないような気がします。
ソーたちの船を襲撃したとき、ハルクとの戦いをみたエボニー・マウが「お楽しみ中だ」と言った事から分かるように、この時のサノスは戦いを楽しんでいます。
さらに、スペースストーンを手に入れたため、殺す必要がなくなったソーも船ごと爆破させて殺そうとしています。
この辺りの振る舞いはEGの「地球を滅ぼすのを楽しませてもらう」と言ったサノスと同じように感じられます。
IW冒頭のサノスとEGのサノスは確固たる信念がないという部分が共通しており、EGでアベンジャーズが勝てた理由はサノスに信念がなかったからだと考えています。
また、EGではアベンジャーズ側が「命をかける」という信念を貫いたことも勝因だと考えています。
IWでは「命に大小はない」と言っていたので、文字通り「命をかけた」サノスには敵わなかったのではないでしょうか?
未熟な考察に加え、長文駄文失礼しました。