「万感の思いに感動と興奮と感謝!」アベンジャーズ エンドゲーム マツマルさんの映画レビュー(感想・評価)
万感の思いに感動と興奮と感謝!
約10年に渡る「マーベル・シネマティック・ユニバース」の集大成としてだけでなく、様々なマーベル作品に感化された者ならば、やはり外せない作品として、仕事で来ていた福島で時間を作って鑑賞しました。
で、感想はと言うと…凄い!
紛う事なき大団円!
長きに渡るシリーズの集大成としてだけでなく、終止符を打つ作品としても文句無し。
これだけ長期間のシリーズと数多くのキャラクターを網羅する大掛かりな作品はどうまとめるのかが難しいのに、かなりの高レベルで大団円に導いたのには驚いた。
超大作しての看板に偽り無しの作品で、ハリウッドの圧倒的なパワーとプライドを体感しました。
細かいツッコミは全く無い!…訳では無いんですが、ツッコむのが野暮になるぐらい。
あえて言う所の難点としては…
上映時間182分と3時間超えは観る前から些か萎える時間尺ですが、観てしまうとあっという間に感じます。
また、MCUの集大成作品なので、そこまでの作品群を観てないとちょっとついていけない所はあります。
「インフィニティ・サーガ」と呼ばれる一連のシリーズは現在までで公開されてるのが22作。
この全てを観ていないにしても、少なくとも「アベンジャーズ」「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」を観ないと何が何だか分かんないし、かと言って上記のアベンジャーズシリーズだけでなく、「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」も観ないと駄目だし、かと言って他の作品も観てないと“…こいつ、誰?”となってしまうw
もう何が何だかな感じではあるけどw、裏を返せば、それまでの作品を目撃してきた者にとってはウヒョ!っとなる要素がてんこ盛り♪
真田広之さんのMCUデビューは日本人として誇らしいけど、かなり贅沢な使い方です。
また、中華テイストの「攻殻機動隊」的な開国された様な日本にはちょっと苦笑。
一見さんには取っ付きづらい所はありますが、殆ど観ている人には難点らしい難点は殆ど無いとも言えます。(ややこしい書き方ですいませんw)
前回のインフィニティウォーで宇宙に取り残されて、絶体絶命のアイアンマン=トニーの危機は冒頭であっさりと解決w
ただ、この辺りは「キャプテン・マーベル」が今作に登場するのが分かっている時点で予想出来る事なので、変に引っ張らなかったのは逆に潔い。
キャプテン・マーベルは他のキャラクターを凌駕する程の圧倒的な存在なので、使い方が難しかったと思うけど、出番のバランスは問題無し。
クライマックスでの登場は“待ってました!”となる程の主役かっさらいぶり♪
最大の焦点は失われた仲間たちをどう取り戻すか?(復活させるか)であるが、この辺りの方法はベタと言えばベタだけど、王道パターンで行く事で下手に理屈を並べて小難しくするより良い。
また、その分各キャラクターの過去の様々な歴史にハッとさせられたり、感動したりと思い入れが強くなっていきます。
今作は登場キャラクターの出番に偏りがあってもおかしくないぐらいの人数なのに、沢山要るキャラクターに割りと満遍なく出番を描いている事のバランスが良いんです♪
特にオリジナルメンバーが中心になって、それぞれの見せ場がある事とその中でもビッグ3のアイアンマン、キャプテン、ソーのサノスとのラスト近くのバトルの盛り上がりは最高。
特にキャプテンがカッコ良すぎ! ソーの武器「ムジョルニア」を慣れ親しんだ武器の様に使って闘う所なんて身震いふる程カッコ良いし、大集結の際の“アベンジャーズ、…アッセンブル!”の掛け声は“アベンジャーズのキャップここにあり!”を様々と見せつけた。
ホークアイにかなりの焦点を当ててるのも良い♪
ブラック・ウィドウと並び、スーパーパワーを持たない分、今まで見せ場が少ない感じがしたけど、家族を大事にする一人の人間としての様々な苦悩のドラマを魅せてくれます。
他にも様々な見せ場たっぷりだし、かと言ってアクションばっかりでもなく、笑わせる所も多々有り、感動で泣かせる所も有りで、特にラストは万感の思いで胸が熱くなります。
音楽も良いんですよね。感動の波がうるうると押し寄せてきます。
オリジナルアベンジャーズのメンバーの俳優陣が様々な形で契約が満了すると言う製作側の事情も耳にした時はダラダラとやらずにすっぱりと有終の美を飾る事に特に感傷的になる事は無かったけど、この作品を観て、もうこのアベンジャーズシリーズでは何人かのキャラクターはスクリーンで観る事が出来なくて、このオリジナルメンバー6人が揃ったアベンジャーズを観る事は無いんだな…と思うと寂しくなって、涙腺が緩っときます。
それぞれのアベンジャーズメンバーの終わり方には驚きもし、悲しくもなり、嬉しくもなりましたが、特にキャプテン・アメリカ=スティーブ・ロジャースのラストには涙腺が崩壊。
スーパーヒーローとしての生き方から、1人の人間としての生き方を選んだ人生には胸が熱くなって、涙が溢れてきました。
いろんな終焉の中で、この結末には驚いたのと同時に「アベンジャーズ・シリーズ」、そして「キャプテン・アメリカ」を観てきて良かったなと思いました。
約10年と言う歳月の中でMCU作品は映画としての面白さとハリウッド=大作としてのスケール感で存分に楽しませてくれたと思います。
このシリーズが終ると思うとMCUロス的な寂しさはありますが、それでも有難うの言葉が出る程の感謝の気持ちで一杯です。
武者震いする程の興奮。
鳥肌モノの感動と大歓喜。
時折クスッと笑わせて、
今までの鑑賞の歴史に胸熱になって、ラストに涙腺が崩壊して、観終わった後に放心で力が抜ける感じ。
これだけの作品に出逢えた感動と興奮と感謝で一杯です。
文句無しの超一級エンタメ作品です!