「究極の終幕…万感のフィナーレの先へ!」アベンジャーズ エンドゲーム しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
究極の終幕…万感のフィナーレの先へ!
マーベル・シネマティック・ユニバース第22作。
"アベンジャーズ" シリーズ第4作。
レイトショー、
TOHO CINEMAS EXTRA LARGE SCREEN、
Dolby-ATMOSで鑑賞(字幕)。
原作コミックは未読です。
「インフィニティ・ウォー」での敗北から「もう1年も経ったのか」と云う心境でした。長いようで短いような時の流れの中で、本作への期待は日に日に爆上がりするばかり。
ほぼ満席のスクリーンは久しぶり。本作への期待と不安がない交ぜになった空気感でしたが、ファンの方々の熱気がハンパじゃなく、こちらまで自然と気分が高揚して来ました。
だって、ずっとこの日を待っていたんだもの!
熱狂の渦の中で満を持して放たれた本作は見事に予想の斜め上を行く展開に加え、11年間積み重ねて来た物語を総括し、尚且つ昇華させると云う圧倒的なスケール。
全編クライマックスと言っても決して過言では無い胸アツ展開の連続で、とにかく手に汗握りまくりでした。まさに圧巻の182分。最高の時間を過ごすことが出来ました!
製作陣が渾身の想いを込め、文字通り魂を捧げてつくったんだなと思いました。その熱量がひしひしと感じられて、こちらも当然の如く映画の世界に引き込まれていきました。
先の読めない展開、ハラハラ・ドキドキの連続に手に汗握りました。MCUの歴史がぎっしり詰め込まれて大ボリューム。空前の豪華キャストになっていることがもはや快感!
撮影中はハリウッドから俳優が消えたのでは?
全ての伏線を回収し尽くした見事な脚本と構成に脱帽。過去作のサイドストーリーや、その後を描く遊び心に溢れたシーンが満載で、11年間追い掛け続けて来たファンならより楽しめる仕掛けがこれでもかと繰り出され悶絶状態。なるほどと膝を打ち大いに笑いました。みんなで笑うと気持ちいいなぁ…。MCU愛で劇場がひとつになったように感じました。
全てを投げ出した者。必死に今を生きようとする者。諦め切れないがどうすれば良いのかを見出だせない者。バラバラになってしまったヒーローたちが再び団結し、立ち上がるまでが丁寧に描かれていて、胸に迫って来ました。まさかの時間経過とビールっ腹には唖然とさせられましたが…
量子世界から帰還したアントマンがもたらしたナイスなアイデア(アントマン切り札説はあながち間違いでは無かった!)に全てを懸けて、史上最大の大逆転に挑む様に心を鷲掴みにされました。その大作戦とは…観てのお楽しみ!
アベンジャーズ創設時のメンバーに隈無くスポットライトが当てられ、それぞれのドラマが最高潮を迎えました。
紡がれて来た彼らの人生と激闘。様々な想いが絡み合い、時には擦れ違うことがあっても絆は消えていなかった…
個人的にキャプテン・アメリカに想い入れがあるので、彼の選んだひとりの人間としての決断が深く刺さりました。これまで頑張って来たんだもん、本当にお疲れ様でした。
そして、映画史上に残るであろう圧巻の感動が待ち受けていたクライマックス。興奮のあまり感極まってしまい、止めどない涙が滂沱と溢れました。だって、とにかく筆舌に尽くしがたいほどのダイナミックなアクションと全員集合。
これを待っていた。これが観たかった。感無量とはまさにこのことだと感じたし、遂に言った「アベンジャーズ、アッセンブル!」が最高過ぎて感情が訳分からんことに…
しかし、嬉しいことばかりではありませんでした。最大の勝利には、最大の代償がついて来ました。最後の最後でこんなにも辛く悲しい出来事が待ち構えているだなんて、予想もしていなかっただけにかなりショックがでかかったです。確かに、ケヴィン・ファイギは匂わせていたけれども…。世界を救ってくれてありがとう。3000回愛してるよ、トニー!
MCUはまだまだ終わらない!!!
「インフィニティ・サーガ」と云うひとつの時代が終わり、新たな世代の物語へと万感の想いが籠められたバトンが手渡されました。これからいったいどのような仕掛けで私たちを楽しませてくれるのでしょうか。まずはフェイズ3の最後を素晴らしい形で飾ってくれよ、スパイダーマン!
心の底から期待しております!
[以降の鑑賞記録]
2019/09/04:Ultra HD Blu-ray(吹替)
2019/10/25:Ultra HD Blu-ray(字幕)
2020/03/20:WOWOWシネマ(字幕)
2020/06/07:WOWOWプライム(字幕)
2020/07/29:WOWOWシネマ(字幕)
2021/06/13:Ultra HD Blu-ray(字幕)
※修正(2023/06/22)
コメントありがとうございます。
確かに本作を観た後で過去作を改めて鑑賞すると、いろいろな発見ができそうですね!
それがMCUの底知れない魅力のひとつであるように思います。
「エイジ・オブ・ウルトロン」の地上波放送を楽しみに待ちながら、本作の余韻にしばらく浸っていようと考えています(笑)