カットバンクのレビュー・感想・評価
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まるでコーエン作品
通報を受けたローランド・ボーゲル保安官(ジョン・マルコヴィッチ)は次の日現場を捜査するがタイヤ痕が残っているだけで、死体も郵便物も車もないことに疑問を持つ。実は事件は狂言。加害者のマッチと被害者ジョージーとグルになって賞金目当てのため整備工のドウェイン(ヘムズワース)がカサンドラ(テリーサ)を撮影中、ビデオに映りこむように仕組んだことだった。
森の中で孤独に過ごすダービー・ミルトン(マイケル・スタールバーグ)が郵便物を探し、不可抗力でインディアンのマッチを殺してしまい、死んだはずのジョージーがカサンドラの父ビッグ・スタン(ソーントン)を殺してしまう(未遂で意識不明の重体)。そして自分宛の小包がどうしても欲しかったダービーがジョージーを殺すことに・・・そこからはダービーの殺人鬼への変貌ぶりが恐ろしい(未遂に終わるが)。
オフビートでもあり、セリフがかみ合ってないところとか破たん気味な部分もあるが、突然キレて殺人鬼となる様子がコーエン兄弟の作品みたい。
「ノーカントリー」の廉価版
むむっ、みな星低いな。偽装殺人があれよあれよとマジの殺人に化けていく。そこの展開はもったいぶらずテンポも良い。ミスカットバンクみたいな暢気なトピックスも田舎の風景と相まってほのぼのしている。
ただ引っかかる点が山ほどあるのも事実。肝心の殺人鬼の目的を明確にしていない、主人公は父親想いのわりに薄情過ぎる行動に終始、無罪放免の意味がわからん、それでラスト結局街を出た?
「ノーカントリー」の廉価版て感じでしょうか。全体の雰囲気は良いものがあるので、評価。
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サスペンスというよりスリラー
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