カットバンクのレビュー・感想・評価
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地味でした。
もっとがっつりミステリー寄りの作品かと思っていたのですが、そういうわけでもなかったですね。
確かにあのオチは読めませんでさたが、ジャケットにあるような“予測不能”というほどではなかったかな。
出演者は豪華ですし、面白くないわけではないのですが、全体的に地味というか、どっちつかずで吹っ切れたところがないのが残念。
もっとミルトンのサイコな面を押し出して、グロ描写も入れたら、インパクトのある作品になったような気がします。
ミルトンの自宅にあったカバンを持たせようとした人形➖あれを人間の剥製とかにしたら、サイコな面が強調されたような気がするのですが…。
こんなはずじゃなかったのに案件。
小さな田舎町で起きた殺人事件を巡る謎。
本当は不幸になる人は居なかったはずなのに、ある人物の登場で計画が思わぬ方向へ。
世間知らずのお嬢様なテリーサ・パーマーと、田舎暮らしを抜け出したいリアム。
そこで思いついた計画を実行するけど、ある荷物を巡ってトンデモないことが起きちゃうんだけど、シェリフのジョン・マルコビッチの見た目がやり手そうで、直ぐに閃いて事件解決?かと思いきや、現場の遺体を見ただけでリヴァース(笑)!今までは平和な町だったんだなぁ〜と。
郵便配達人のブルース・ダーンの偏屈で我が強そうな老人も、元気過ぎて敵を作りそうなオーラ全開(笑)。
結局、根が良い人のリアムは、悪に染まれず 全てを告白しようとするんだけど…テリーサの父ビリー・ボブ・ソーントンと、マルコビッチらに促され町を出ることでリアムは関わっていなかったということに。
取り立てて凄い展開がある訳でもなく、「次はコイツが死ぬのか…?」とか「テリーサは何も知らずに のんきで ただただカワイイな♡」って感じでした(笑)。
My Theatre PLUS
なんとも味気ない!
まるでコーエン作品
通報を受けたローランド・ボーゲル保安官(ジョン・マルコヴィッチ)は次の日現場を捜査するがタイヤ痕が残っているだけで、死体も郵便物も車もないことに疑問を持つ。実は事件は狂言。加害者のマッチと被害者ジョージーとグルになって賞金目当てのため整備工のドウェイン(ヘムズワース)がカサンドラ(テリーサ)を撮影中、ビデオに映りこむように仕組んだことだった。
森の中で孤独に過ごすダービー・ミルトン(マイケル・スタールバーグ)が郵便物を探し、不可抗力でインディアンのマッチを殺してしまい、死んだはずのジョージーがカサンドラの父ビッグ・スタン(ソーントン)を殺してしまう(未遂で意識不明の重体)。そして自分宛の小包がどうしても欲しかったダービーがジョージーを殺すことに・・・そこからはダービーの殺人鬼への変貌ぶりが恐ろしい(未遂に終わるが)。
オフビートでもあり、セリフがかみ合ってないところとか破たん気味な部分もあるが、突然キレて殺人鬼となる様子がコーエン兄弟の作品みたい。
作り手のメッセージを観ろ!
この作品を観る方へ。作品の出来をあれこれ批評するのではなく、作り手が観る人に何を伝えたかったのか?を意識して観て欲しいですね。マルコビッチ、ビリー・ボブ・ソーントンがヘイムワースを許す。グッと来ますね。アメリカという国の、かろうじて生き残っている寛大な良心が垣間見れます。肉親の介護問題って、今もそうですがこれからの日本の重要な課題です。親の世話で若者の未来が潰されるってのは、何としても避けたいのが親心でしょう。最後のソーントンの「親父の面倒は俺が見る」というセリフ、偉大です。
「ノーカントリー」の廉価版
むむっ、みな星低いな。偽装殺人があれよあれよとマジの殺人に化けていく。そこの展開はもったいぶらずテンポも良い。ミスカットバンクみたいな暢気なトピックスも田舎の風景と相まってほのぼのしている。
ただ引っかかる点が山ほどあるのも事実。肝心の殺人鬼の目的を明確にしていない、主人公は父親想いのわりに薄情過ぎる行動に終始、無罪放免の意味がわからん、それでラスト結局街を出た?
「ノーカントリー」の廉価版て感じでしょうか。全体の雰囲気は良いものがあるので、評価。
サスペンスというよりスリラー
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