闇金ウシジマくん Part3のレビュー・感想・評価
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スペシャルでテレビで出すレベル
キッチリ回収。
テレビシリーズはほとんど見ていないが映画版は全部観ている
ウシジマくんの第三弾。もうすぐファイナルが公開されるので
前振りのような展開にも思えるが、巨額ネットビジネス成功者
の胡散臭い実態を知りながらものめり込んでいく泥沼な運命を
先が見えない若者の焦りに照らしたリアルな作り。騙すほうの
浜野謙太がいかにもな役を怪演し気持ち悪さ全開で素晴らしい。
騙される本郷奏多は強かに金欲に塗れていくが、父親を不甲斐
ないと罵倒した自分の愚かさにやがて気付く。オリラジ藤森も
ドンピシャな役まわりを巧演、泥沼にハマりつつ楽しんでいる
クズぶりが情けない。世の中こんな奴ばかりかよ~と思わせて
冷静に裏を探る綾野剛や、ふざけていてもきっちり連携を守る
やべきょうすけなど、キャラクターの活き活きとした描き方は
とても違法商売とは思えないほど好意的で、優れた会社組織に
まで思えちゃうから不思議だ。とはいえキッチリ回収するのは
当り前(だって仕事だもん)でお涙頂戴とはいかない苦い現実と
その代償あっての人生訓。楽して儲かる商売なんてある訳ない
じゃんと分かりつつ騙されてしまう人間の愚かさに泣けてくる。
(野菜ビジネスもどうなんだろうね~。いろいろ難しそうだが)
丁度いい映画
公開日に観てきました。
今回は原作のフリーエージェントくん編を中心に話が展開します。ウシジマくん特有の追い詰められた人間が判断力を鈍らせ、どんどんドツボにハマっていく加速感の演出の旨さは長編シリーズなだけあって流石の一言。それが割と自分の身近にあるものだったりする為、あり得ないだろ…と切り捨てきれないところがこの作品のヒットの所以なのでしょう。観ていると精神を削られている気分になります。いい意味で。(笑)映画というフィルターを通しているだけで追体験しているのと変わりません。本郷くん演じる沢村のように何も持っていない者程、何かにすがり、現状を抜け出したくなってしまう。このキャラに共感できることもあり、かなり感情移入して観ていました。
今回、オリラジ藤森演じるリーマンと本郷くん演じる沢村は対比のように描かれている印象でした。二者とも借金もしているし、周りの人間を騙し、迷惑をかけてるのは変わりません。二者を分けたのはお金の使い道です。自己投資に回した沢村には一種の救いともいえる結末があり、浪費に回した藤森リーマンは全てを失ってしまいました。元々、何もなかった沢村とそれなりに幸せと言える立場にあった藤森リーマン。この二者の対比というのも本作の深さの一つと言えるでしょう。また、最後に沢村にウシジマがかけた言葉にも唸りました。映画の一番の面白さである価値観の転換になるようなセリフを本当にしつこくない薄味の演出で観せるこのシーンには脱帽です。
確かに、映画というより、2時間ドラマのスケールだと言われたら本当にそうなんですが、原作を損なわず、ここまで映画的な構成にまとめた今作は本当に一見の価値があります。DVDでと言わず、劇場での鑑賞をオススメします。
面白かったです! 山田孝之さんかっこいい(^^) 見た目原作どおり...
世の中そんなに甘くない。笑えないブラックな世界観。
【賛否両論チェック】
賛:予備知識は不要。金を借りてわずかな成功に酔いしれた人々が、やがて身を滅ぼしていく様が、切なくも痛々しく描かれていくのが印象に残る。
否:笑えないブラックユーモアが多く、人によってはヘドが出そう。グロシーン等もあり。
基本的には、主人公から金を借りた人々が没落していく様を描いた群像劇なので、特段の予備知識は不要です。
ある者はどん底から這い上がるために、またある者は己の欲望のままに、労せず金を借りてしまったがために、おのずと破滅へと導かれていく様が、非常に痛々しく描かれていきます。大杉漣さん演じる真司の父が言う、
「地道にコツコツ働かないでどうする。」
という言葉が、妙に心に残る気がします。
全く笑えないようなブラックなユーモアも満載なので、好みはハッキリと分かれそうですが、気になった方は是非。
安定の面白さ。
パンチは甘め
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