ジェシカ・アルバ ヘブンズ・ベール 死のバイブル
2016年製作/93分/アメリカ
原題または英題:The Veil
スタッフ・キャスト
- 監督
- フィル・ジョアノー
- 製作
- ジェイソン・ブラム
- ロバート・ベン・ガラント
- 製作総指揮
- ジャネット・ボルトゥルノ=ブリル
- 脚本
- ロバート・ベン・ガラント
- 音楽
- ネイサン・ホワイトヘッド
2016年製作/93分/アメリカ
原題または英題:The Veil
自宅にて鑑賞。日本劇場未公開で、原題"The Veil"。'97年、カリフォルニア州で起こったヘヴンズ・ゲート集団自殺にインスパイアされたと思われ、劇中の臨死体験を経て死を超越すると云う教義や犠牲者数(38人が本作では47人)もこの事件に近い。恐がらせ方が中途半端で、散々臨死に触れられる割にアチラの世界の具体的な描写が一切無く、やや唐突な救いの無いラストの後味も一際悪く、オカルトファンも物足りなさが残りそう。不気味な空気感や未開発な片田舎の雰囲気の有る画が多かったのが、救いかもしれない。50/100点。
・仰々しくやや芝居がかっていたが、教祖“ジム・ジェイコブ(78年の人民寺院集団自殺の教祖はジムと呼ばれていた)”のT.ジェーンが佳かった。TVシリーズ『アメリカン・ホラー・ストーリー('11)』のゲスト“ノーラ・モンゴメリー”役とTVムービー『見えない訪問者 ~ザ・ウィスパーズ~('15)』の“クレア・ベニガン”役を観た監督は、その演技力を高く買って彼女しかいないと“サラ・ホープ”役をL.レーブにオファーした。
・J.アルバ演じる“マギー・プライス”が自己中心的過ぎて共感出来無かった。きっかけになった彼女の父の自殺理由も微妙──人質事件やテロ等、人命が大量に奪われる現場で、判断を誤ったFBI捜査官がその都度、自殺している訳が無い。亦、25年の捜査で、歩いて行ける距離に行方不明者や証拠品が多く残った隠れ家が発見出来無いのも大きな疑問。他にもよく考えると破綻や綻びがアチコチに目立つ。
・隠れ家のカメラが設置された(冒頭登場する写真で何処にも見付からなかったと云われていた)部屋の壁には『鋼の錬金術師('01~'10)』に登場する“フラメルの紋章”と呼ばれるフラメルの十字架にかけられた蛇のマークが描かれている。
・鑑賞日:2016年10月30日(日)
あまりオカルトホラーは得意分野ではないのですが、タイトルにジェシカ・アルバと入っていただけの理由で見てしまいました。 勿論、タイトルに俳優の名前が入ったDVDスルー映画が大抵酷い出来なのは覚悟の上で・・・。 ただいきなりユニバーサルのロゴが出てきたので、これはもしかして!と、若干テンションが上がったりもしたのですが、見終わってみればアルバトロス配給の映画等とそう大して内容は変わらなかったですかね(笑) まあ期待値は低かったので特別落胆はしませんでした、何となく想定したレベルでしたので、でも時々睡魔に襲われそうになるぐらい入り込めなかった辺りを考えると、内容の出来不出来はともかくやっぱりこのジャンルは苦手だなと改めて実感・・・。 ところで、一応この映画は実際の事件をモチーフにして作られた映画なんですね。 カルト教団のやることは、本当に理解に苦しみます・・・。 しかも劇中でトーマス・ジェーンが演じたカリスマ教祖がとんでもなく胡散臭かったので、尚更余計に・・・そして信じる方々の神経も全く理解出来ませんでした。 と言うか、もう少し説得力のある教祖像に出来なかったものか、これだとほとんどイッちゃってる人でしかないので、いまいち話が入ってこなくて・・・。 で、映画のメインとなった、その25年後に訪れた撮影クルーに起こる悲劇に関しては、見せ方が拙すぎて、全然怖くなかったです、はい・・・。 音で何度かビクついただけで、後はお約束の展開が繰り返されるだけでしたもんね。 カラーとモノクロの間のような絶妙な色合いで雰囲気だけは出ていましたが、ジェシカ・アルバ以外のクルーは全くキャラ立ちしていなかった難点もあって、全然気持ちが乗らず終いでした。 まあ話自体は意外と良く出来ていたと思いましたけどね、後は見せ方作り方の問題で。 とりあえず撮影クルーがここに来ることになった必然性、集団自殺の真実、その辺りはまずまず納得できる話だったかなと思いましたよ。 それとジェシカ・アルバの魅力は全然発揮できていませんでしたけど、とりあえずお目当てだった主役ジェシカ・アルバを全編満喫できたことだけは良しとしましょう(相変わらず演技力は微妙なんだけど、そこも含めて好きなんだなぁ) とは言え、面白いとは言い難い映画でしたけどね・・・。