ひるね姫 知らないワタシの物語のレビュー・感想・評価
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夢のようなおとぎ話として楽しめた
ラピュタほど壮大ではないが、魔女の宅急便ほど内面を掘り下げないが、絵はきれい、主人公の仕草や性格はかわいい、岡山周辺の描写は心地よい、自動操運転バイクはかわいい、巨大ロボはかっこいい。スクリーンで見られてよかった。
喜ばれそうなエッセンスを集めてさらっと扱った、記号に満ちていて掘り下げが足りないという見方も出来るが、そうした大小の枝葉は「はてしない物語」でいう「それはまた別の物語」とすることが出来ると思う。
悪役に物足りなさを感じる向きもあると思うが、あの程度の存在感に留めておくことにより、ふわっとした、心地よい夢のような映画に仕上がったと思う。よく寝た朝、はっきりと思い出せない、つじつまが合わないんだけどなんか気持ちよかった夢のような。
母親に起こったことについては最後までよくわからず、最後の回顧シーンでヒヤヒヤしたが、それもまた別の物語なのだろう。
魔法のネタバレは東のエデンにも共通するところを感じる。
タブレットのひみつが実は「母親の作成した自動操縦プログラムソース」と知ってショボーン(´・ω・`)として「そこまで現実っぽく紐つけようとしなくても」とも思ったが、
まあ、一介のエンジニアとしてそのような突っ込みどころは目につくものの、誰も自分が昨晩見た気持ちよかった夢にいちいち突っ込んだりはしないだろう。とも思った。
男性として、わくわくし、爽やかになった、一夜の夢のような作品だった。明日の仕事も頑張れる。
因みに、一緒に見てくれた妻には甚だ不評だった(笑
ココロネがあれば空だって飛べる!
消化不良。
夢と現実を行ったり来たり。題材としてはとても面白かったです。けれど、テンポが速すぎてついていけなかったり、夢と現実がしっかりとリンクしなかったりで、消化不良になってしまう感じでした。夢の中の鬼の現実の意味や、お母さんの死、わからないことが多かったです。
エンディングのデイドリームビリーバーはとても良かったです!お父さんの声が、江口洋介だったのは気づかなかったなあ。
現実パートも現実味が薄かった
昨日深夜業務だったこともありウトウトしていたシーンで重要な話があって、単に自分が読み取れなかっただけかもしれんが。
歳を取ったせいかまだCRT モニターが一般的だったWindows95世代の自動運転?ーまだディープラーニングが話題になってない頃に組んだオリジナルコードが最強だというストーリーは全く燃え上がらなかった。
また試作機は少数スタッフで限られた環境でしかテストしてなさそうだし、これが大会社の威信をかけて盗み出す事というのはピンと来なかった。
後、敵のリーダーも最後駄々捏ねてヤケになるシーンも安っぽい。
故郷岡山である必要性が皆無で残念
そもそもファンタジーなので理由は無くてもいいとは思うのですが、それにしてもひどい
ラストシーンで瀬戸大橋で終わる必要も無いのに、その割には字幕が必要なギリギリラインの岡山弁がふんだんに盛り込まれており、岡山を舞台にした理由を聞きたくなりました
話の内容も、何故そこで寝る?みたいな話が無理矢理すぎてつじつま合わせな部分をファンタジー要素で誤魔化してる感じです
君の名は。やこの世界の片隅に、細野監督や宮崎監督作品要素を入れたりして日テレさんが上手に宣伝してらっしゃるので、すぐに日テレでやると思いますので無理して観に行く必要は無いでしょう
最近の他作品の中ではインパクトに欠ける
つまらない作品は初めから最後まで見れないものだと思う。
この作品は最後まで見れる辺り、まだ面白いと思う。要するにつまらなくはなかった。
私は映画というのは息をつくまもなくワクワクさせてくれる様な特別なものだと思っているけど
ひるね姫はテレビアニメと同じような感覚で見てしまう。
劇場で見る作品のワクワク感が圧倒的に少ないのだ。
また、どうでも良いシーンでやたらドキドキさせられたり展開が遅くなってしまっているのが非常に残念、爽快なものではなくストレスになってしまう。(タブレットを取り戻すシーンなど特に)
ヒロインは母親似だからか、やたら色っぽく見えるしギャルのようにも見える。
もう少し、活発さを前面に出したデザインの方が良かったと思う。
ストーリーは予告とは雰囲気がまるで違うしツッコミどころも多いけど、これはこういうものなんだと割り切ってしまえば楽しめます。
世界観があっさりしすぎているのがとても残念なくらいです。
もっと夢の中の世界も工場感溢れるものにしたら良かったんじゃないかな
キャラクターはとても魅力的、ただ世界観にキャラクターがあっていないような気がするのと
キャラクターの持ち味を作品が活かせていないような気がしてなりません。
あと、本作で昼寝はそこまで出なかったので
タイトルはねむり姫の方が良かったと思います。
指摘の多い感想となってしまいましたが
はじめに答えたとおり、私は最後まで楽しめました。
はっと気付かされるシーンも幾つか有りましたので
また、DVDなどが出たら見ようと思います。
まぁ、おもしろかった!
夢と現実の境目がわかりにくいという意見もあるが、個人的に夢ってそういうものだろと思う
でも、ラストシーンでは夢のシーンが多いことが残念だった
声優は釘宮さんだったり、俳優の江口さんだったり個人的にいい選択だと思った
予告が上手い!
軽い気持ちで観たが、とても奥深く感動し楽しめた。
だが、子供には若干難しい内容だと思う。
父親と母親が主役で娘のココネが夢と現実を巻き込んで両親の過去を紐解いて行く物語。
所々物語においてけぼり感はあるし、ツッコミどころも多々ある。
「まぁ、一回観ればいいかな」て感じ。
デイ・ドリーム・ビリーバー最高にいい歌。
夢か現か?
夢と現実を行き来しながら進むとストーリー。
主人公達が見る夢と同期(?)して現実の事件も動いていきますが、寝てる間に現実の問題が解決するのは、納得出来なかった。
母親の登場(?)も唐突。最後のオートバイも唐突。
イロイロ詰め込んで、ご都合主義は夢に押し込んだ?
無意識的に最近の邦画(アニメ?)のレベルを期待したらガッカリします。
夢と現実の交錯に若干置いてかれた
久々の神山健治作品。
夢世界と現実の交錯ってテーマは使い古されてるけど、ワクワクするテーマ。
けど、なんだろう。
なんか置いてかれたな。
シームレスに繋がる世界観がどこか説得力に欠ける気がした。
いつも観てる夢が現実とリンクし始める事に中盤で気付く訳だけど、そこの描写が足りなくてまず置いていかれた。
リンクした世界を縦横無尽に駆け巡らせたかったんだろうけど、イマイチ表現しきれてない気がする。
そして何よりナゼ子供心に聞いた寝る前の夜話だった筈のお伽話の世界と現実がリンクしているのか。
そこが一番の肝なのに、何か表現足りない気がするのは俺が理解追いついてないだけなんだろうか。
お母さんが奇跡起こしてくれたんだねー的な表現だったけど、そこもっと繋げた方が良かったんじゃないのかな。
夢世界のストーリーを中心に描いたスピンオフがhuluで観れるので観てみたけど、若干製作の順番の違いなどがあるのか、映画版の下位互換みたいな質の場面が多くて気になった。
同じ画を使えないのはオトナの事情か?透けて見える感じがとても萎える。
表現しきるには絶対的に尺が足りてないし、話の筋だってもう少し膨らませられそうなのに。
成立してる様で成立してないよなコレ。
面白かったけど入り込めない、まぁこれから見る人はテレビで見れば十分。
8本目 物語のメッセージ性が終始分からず、観ていても面白くなかった...
8本目
物語のメッセージ性が終始分からず、観ていても面白くなかった
題名がひるね姫であるが、全然昼寝していないと思ってしまった
うーん、今までみたアニメ映画の中で一番駄作かもしれない
夢の中で行われる隠喩表現が面白い
カットの切り替わりでいきなり夢の中とか夢と現実のリンクがうまく理解出来るかなどで賛否が別れる映画のような気がします。
個人的には大変楽しめた作品でした。
ストーリーは夢の中では壮大に世界をまたにかけて、現実では一企業の内部抗争のひと悶着をうまく絡めていたと思います。
映像的に、まずキャラの表情の切り替わりが凄かったです。主人公の表情がコロコロ変わって喜怒哀楽の表現が面白い。お父さんの無骨な表情も場面場面で掻き分けられていて表情から心情が読み取れる感じがとても良かったです。
あと、お父さんがエンジンヘッドで飛びたったあとのここねが追いかける1カット。奥から手前へ走ってくるながーい1カットが良かったですね。
また、タイトルにも書いた夢の中での隠喩が面白い。パンフレットとかを買っていないので間違ってるかもしれないけれど……
髭が魔法をかけて燃やしたのは恐らくネットやマスコミでの炎上、コウモリは民衆の雑多な会社への印象なのかなぁと思いました。
映画序盤のここねの進学へ対する優柔不断さから、終盤での自分で進路を決定する心の成長なども感じることができ大変満足いく作品でした。
楽しかった。
あまり、アニメ映画はは見ないのですが発作的に見たくなり出掛けました。
現実と夢との切り替えが頻繁で、理解しにくい場面がありましたが、主人公は可愛らしく
室内の風景描写なども繊細で美しく、とても満足しました。
夢の中のエヴァ風の戦いは、映画にとってこじつけ風で全体のイメージをマイナスにしている気がしました。
普通に面白かったです!
レビューに難しかったとか意味が分からなかったとかいうのが結構あるけど
私からすれば分からない意味が分からないんですが…
そういうレビュー書いてる人
想像力とか理解力とか足りないんじゃ…失敬
(私も全部きちんと理解してるかは不問でお願いします)
夢と現実がちゃんとリンクしてたし
映像も綺麗かったし
現代の風刺っていう点で言えば
君の名は。とか
シン・ゴジラ と一緒やんなー
まぁでも好き嫌いはありそうですね
ちょーメカ愛感じた気がするものw
最後に
ココネのデイドリームビリーバー、最高でした
忌野清志郎さんが亡くなったお母様を思って原曲に詞を書いたそうなので、それを思うとまた感慨深い
解説(二回目観賞後修正)
二回目を観て確認。
ハートランド王国のハートランド城は人口の大半が城の自動車製造に携わるようになっているため、城への道は日々渋滞し、困窮な労働環境が蔓延していた。
ハートランド王の一人娘エンシェンは機械たちに意志を与えることが出来る魔法を扱える。その力を狙ってか、ハートランドは巨大な鬼と呼ばれる怪獣の襲来に悩まされていた。
国王は対鬼用巨大人型兵器エンジンヘッドを開発・使用するが、エンシェンは鬼は魔法でしか倒せないことを知っていた。
映画冒頭に描かれる世界は『エンシェンと魔法のタブレット』という名で、これは主人公のココネの父、モモタローが幼少期のココネに言い聞かせてた話だと中盤で判明する。
この夢が高校生最後の夏休み直前のココネの夢に頻繁に見るようになる。この話の真相をココネはまだ理解しておらず、どこで聞いた話なのかも忘れている。
父モモタローがココネが幼少期に聞かせていた自作のお伽噺。
現実要素も絡むイビツな世界設定の話である理由は、この夢の話がモモタローと死んだ妻、ココネの母のイクミの思い出話に準えているから。
【ハートランド城】
自動車メーカー「志島自動車」
【ハートランド王】
自動車メーカー会長でイクミの父である志島一心
【ピーチ】
町工場勤務のモモタロー(恐らく傘下)
【エンシェン】
一心の一人娘で技術者イクミ
【エンジンヘッド】
新型自動車
【魔法】
イクミ、モモタロー作の自動運転プログラム
【鬼】
会社の競合相手、ノルマや障害といった特定のものではない複合的な、会社にとって障害となるもの
「鬼」の解釈は曖昧なものの、作中、海から現れて自動車を食べ始めたり(外資系企業の勢力)、黒い鳥によりパワーアップしたり(SNSによる不利になる情報の拡散)など、会社にとって不利益となりえるものが鬼で表現されていると言ってもいい。
そして対抗できる魔法が本格採用が待たれる自動運転技術といのも、鬼が象徴しているものが何かわかるようになっている。
(新技術の成功で会社の危機を救えるという暗喩)
しかし魔法を訴えるのはエンシェンのみという話になっている。
これは終盤あたりに描かれるイクミとその父一心との確執によるもの。自動運転技術を推し進め、競合相手からリードを維持したいイクミと、
従来の形でより高品質を狙いたい一心との対立だ。
イクミの孤独な主張がエンシェンの魔法の話ということになっている。
そして夢の話ではピーチは海賊と称されており、エンシェンも途中から海賊の格好をしだす。
これはモモタローとイクミが会社の方針に見切りをつけて離れ、自力での自動運転開発を町工場で細々と続けていった“はぐれ者”となったから。
しかしイクミは事故により亡くなってしまう。
このことも『エンシェンと魔法のタブレット』で反映されている。モモタローは母の些末を娘にお伽噺として伝えていたのだ。
しかし完全な結末は存在しない。なぜならイクミ(エンシェン)は死んでしまうからだ。
ココネは度重なる夢の中でようやく気づく。あの夢は父の思い出であり母の思い出なのだと。父は母の話をしてくれていたんだと。
しかしその時見た夢の話こそ、『エンシェンと魔法のタブレット』の完結部分である。落ちていくエンシェン(イクミ)をピーチが見る以降は存在しない。あるいはモモタローはわざとそれ以降を作らなかった。作れなかったか。
この夢を見たことにより、ここから見る夢の話はモモタローのものでもイクミのものでもない、ココネが主人公の夢の話となる。
一心との邂逅を果たしたココネは、ここで夢に出てくる王が一心のことだと悟る。そこから映像では夢の設定で話が進んでいく。
この理解できない現象はすなわち、ココネの中で夢の話が現実をもとにしていたことの理解を示している。
それまでは父と母の話としか理解していなかったが、ここで答えあわせのように夢と現実の登場人物たちの辻褄を確認し、ココネは覚醒しながら眼前に起きていることを夢の設定として頭の中で出力していく。
なぜココネはそうするのか。それはその前に『エンシェンと魔法のタブレット』の悲しい結末を見たからだ。
あの結末を否定したい気持ち、つまり亡き母であるイクミを思う気持ちと、それを聞かせてくれた父モモタローを思う気持ちを、現実の岡山から東京への旅路の末に叶えたいということと準えてココネは見ているからだ。
しかし途中で悪役により家族の思い出の品タブレットを投げられ、高所からダイブしてしまうココネ。
ここから完全に夢の話として飛躍していく辺り、恐らくココネは気絶してしまったのだろう。
その後始まる鬼との対決は、ココネが主人公の新しい『エンシェンと魔法のタブレット』。
思い出した物語をもとに、会社の障害の象徴である鬼を打倒する話にココネが改変していく。それは志島自動車社長の一心が抱いていた娘への贖罪、オリンピックでの自動運転技術のお披露目という困難の突破だ。
かつてイクミと共に成し得なかったことの再チャレンジとしてココネは夢を再構築する。
そして娘は父を救いにハーツに乗って飛び立つ。
共に志島自動車社訓『心根ひとつで人は空も飛べる』に準えてて翼を生やす。理想が形になったことを表している。
しかし結末は皮肉にも『エンシェンと魔法のタブレット』のようなものに、現実になってしまう。エンシェン役はココネだ。
本社ビル吹き抜け30階からの落下寸前にモモタローが腕を掴む様はまさにあの結末の繰り返しだ。それも今回は遠く父を助けにやって来てくれた娘となって。
今度こそ失いたくない。娘の思いを無駄にしたくない。
この時にモモタローの脳裏に生前イクミに言われた言葉「ココネを守ってね」が聞こえ、直後に“家”に帰るようにしていたハーツが本社ビルに入ってくる。
悲願の自動車運転が施されているハーツ。モモタローとイクミの夢の証。そして序盤に写真であったように、ココネが小さな頃から身近にあったもの。
イクミの意思が乗り移ったのか、ロマンチックにも、ここのハーツは完全にモモタローとイクミの子であるたった一人のお姫様のココネを助けようとしている。
子守り話の中ではエンシェンという姫を守れなかったピーチ。
しかし現実世界はそうはさせまいと、ココネというモモタローとイクミ(ハーツ)にとっての姫を助ける形として、ビル内で落下していく。
除幕式が如く表れたハーツをもって、ここでようやくオリンピックのセレモニー計画をハーツにやらせるという形に決定する。つまり鬼は(現実に)倒されたということも意味している。
ラストでお盆の終わり。精霊馬をきゅうりから茄子へ変えるモモタロー。
あの夢を見始めたのは精霊馬を早めに飾りだしたときから。イクミに早く来いと言わんばかりに。
思い出という夢に抗うことで掴んだ本当の理想の夢。
イクミに対する後悔の念を断ち切り、イクミが夢見た家族の関係を成し遂げた家族の物語。
理解するために考えなければならないが、夢という過去にいくつも題材にされたテーマでありながら、ここまで分かりやすくしたのは素直に褒めたい。
ただ、無駄に長いしテンボも悪いし、演出も弱いため、そこらへんを解消してくれたら傑作になり得たはず。
キャラデザなどは素朴な感じで好きだし、なにより動きまくるから見ていて気持ちがいい故に、惜しい
父の物語
ある程度のリテラシーを持っていれば、普通に面白いです。
終盤の現実と夢が完全に混ざりまくった展開に引っかかると多分だめ。そういうもんだと思ってみると、まあ大丈夫。
祖父にせよ、父にせよ娘が男を救う話で、どちらかというと男性のほうが感情移入出来そう。
ある意味、巨大メカものだし。技術ものだし。
若い女性層には圧倒的に食い合わせが悪い。
ココロネひとつで伝わらない物語もある
細田守や昨年の新海誠に続けとばかりに、今年は気鋭のアニメ監督のオリジナル作が続く。
その先陣を切るのは、「攻殻機動隊S.A.C.」「東のエデン」などで知られる神山健治監督。
正直、この監督の作品をほとんど見た事なく、それでも印象としてはSFアニメの監督。
意外にも今作は、現代が舞台(東京オリンピック間近の2020年)。
が、至る所にこの監督印であろうSF要素が散りばめられている。
必須アイテムであるタブレットや顔に装着するアレ(何て言ったらいいか分からん)。
現代的であり、ほんの数年だけ近未来的。
とりわけ、もう一つの舞台である夢世界はビジュアルのオンパレード。
機械産業が盛なとある王国。
ちょっと古い時代を感じさせつつ、近未来な世界観。
その王国を襲う“オニ”。
それと対する巨大ロボット。
バトル・シーンはSFロボット・アニメの醍醐味充分。
魔法のタブレットや、車がトランスフォームした青いベイマックスみたいな“ハーツ”など、メカニック描写は凝っている。
話の方は…
幼い頃に母親を亡くし、岡山で小さな自動車整備工を営む父と二人暮らしの高校3年生のココネ。
ある時突然父が逮捕された事をきっかけに、知らなかった家族の秘密を知る…。
要は、死んだ母は実は超一流自動車会社の娘で、会長である父の跡を継ぐつもりでいたが、ヤンキーと駆け落ち結婚。絶縁。
母は生前画期的な無人自動車プログラムを開発していて、野心家な役人が狙う。
それに、ココネと父が巻き込まれ…というもの。
言ってしまえば、何て事の無い家族の秘密とある企業のゴタゴタ。
それを、ココネの現実社会とココネが見る夢世界をリンクさせて描いただけの事。
昨年から続く空前のアニメ・ブームの中、神山監督が贈るオリジナル作。ファンなら見逃せないだろう。
確かにそれなりには面白かった。が、昨年の記憶と記録に残るアニメ映画群ほどかと言うと…。
賛否両論、200スクリーン以上の大規模公開ながら初登場9位。100スクリーンほどの中規模公開の方が良かったんではないかと思う。
それに、もし昨年公開されてても、あまりヒットしてなかったとも思う。
ちょっと何を描きたかったのか分からなくもないが、本作の特筆点である現実と夢の交錯が、長所ともなり欠点のようにも感じられた。
ココネが最近よく見る夢が次第に現実社会とリンクしていって…という構成はユニーク。
夢世界はアニメならではのイマジネーションあるファンタジー。
が、それが時々現実社会の展開を邪魔している。
現実社会で劇的な展開になると、決まって夢世界となり、本音言うと、現実社会でどうなったか見たいのに…。
つまりそれは、現実社会の重要場面で、ココネが寝てるって事…? 何と緊張感の無い主人公…。
他にも、強引な点やツッコミな点もあったり。
策士、夢に溺れる…とでも言うべきか。
寝ないと話が進まないので主人公でありながらよく寝るココネ。
起きてる時は快活なミニスカ娘。
でも、これと言って何もしてない気が…。
高畑充希の声と岡山弁と歌は聞いていて心地よい。
監督が娘に見せたい思いで作ったという本作。
色々意味やメッセージは込められている。
娘の年齢にもよるけど…
まだ幼かったら、それこそ昼寝しちゃうと思う。
うーん
子供向けで楽しい面白いの表面的なものでした。
2020年を題材にしていたので、想像できる
想像しやすい範囲のSFがありました。
(今あるものを完成させたようなものです)
絵は無駄のない感じであまり手の込んでいるものとは言えないものでした。
前半のスローペースと後半の詰めた感じや
おかしな点が多々見られたのが残念でした。
エンドロール
最近は最後まで楽しませてくれる。
『この世界』でもそうでしたが、本編で語られる事の無かった物語が流れます。
正直本編を観た後これを観たら、何故か本編がエンディングの為の演出だったのか?何て思えてくる位良かった(笑)。まあ謎が1つ解けるからかな。
よかった
おじさんが、女子高生の娘にまるで妻のように家事をしてもらって思いっきり慕われているという夢のような話を臆面もなく表現しているところが大変たのしかった。
メカニズムと魔法が同居するような夢の世界であったが、魔法の存在によってメカニズムがないがしろで全く無意味になっているのが残念だった。また、自動運転も興味がないというか反感を抱いているので、推されてもいい気分がしない。
現実の出来事と夢の出来事が相関させていることに無理を感じた。敵のヒゲに知性が感じられず、間抜けにしか見えなかったのも残念だった。
主人公の女の子がゴリゴリに美少女でなく、好感が持てる感じで可愛らしかったので、楽しかった。
全61件中、21~40件目を表示