ミリタリー・ステート
2015年製作/アメリカ
原題または英題:Rz-9
スタッフ・キャスト
- 監督
- イアン・カーソン
- 脚本
- イアン・カーソン
- デビッド・ローズ
- 撮影
- アンディ・ライアン
-
イーサン・マクドウェル
-
ジェイソン・コレット
-
ジョッシュ・マーブル
2015年製作/アメリカ
原題または英題:Rz-9
イーサン・マクドウェル
ジェイソン・コレット
ジョッシュ・マーブル
対テロの矛先が一般市民に向けられた時の恐怖を描きたかったのだろうが脚本、人物設定ともいい加減なので真意が伝わらないB級映画。
冒頭から核爆発、テロリストが核爆弾でロスの200万人を殺害、その3年後、政府のテロリスト対策は過激さを増すばかり、思想信条まで問われ弾圧と感じる一部市民の反政府運動が巻き起こる。
どうもこの映画、テロリストとレジスタンスの区別が曖昧で頭が混乱する。
核テロまで起きているのだからテロリストを排除するため、市民の監視や自由を制限する措置がとられても不思議はない気もするし、政府が諸悪の根源のような筋立てにはどうしても納得がいかない。それをことさら不条理に見せる為に民間人の犠牲もいとわない独善者気取りの軍の司令官を登場させて反乱を正当化しようとしているような演出は稚拙に感じる。
銃撃戦は多いのだが発砲をCG処理しているようで不自然な銃口の光り方が気になった。
プロットは軍のドローン操縦士パターソンが自分が反逆者として目を付けられていることを知り16歳の妹のサマンサと国外逃亡をはかる、途中、兵に襲われるが何故かレジスタンスに助けられ一行のカナダへの逃避劇が始まる、それを追うのが抹殺部隊のイレーザー、原題のRz-9はその隊長のコードネーム、非情な殺し屋だが、まだ良心は残っていたのかサマンサは殺せない。
命令違反で何故か拷問されるRz-9、司令官の神をも恐れぬ言動に接し、遅まきながら自らの過ちに気付くのでした・・。
パターソンは軍のシステムにも精通しておりシステムに何か異常を起こすプログラムを仕掛けたという設定だが詳しくは明かされない。カナダへ逃れたサマンサがそのプログラムを起動したらしく反乱軍が攻勢にに立つらしい、エンドロールに自由の為に立ち上がれと賛歌が流れるが意図不明。