健さんのレビュー・感想・評価
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一言「これは同世代以上、必見!」
偶然開いたアマプラが、私にお勧めしてきた。2016年作品。
ちょうど今年(2024年)、没後10年。もうそんな前ですか。
世代的に任侠時代の健さん映画は見たことなく、「野生の証明」が多分最初。
そんな私でも、十分堪能できました。
国内外の監督、共演俳優、関係者、家族。それぞれが語る「健さん」。
そこには周囲の人を思いやる、そして実直な健さんの姿がありました。
中でも「ブラック・レイン」で共演した、マイケル・ダグラスの話。
健さんへのリスペクト感が溢れてたなあ。
ラジオ番組出演時の、健さんの肉声は貴重。
「ゴジラを高倉健さん主演で撮りたかった」(ヤン・デ・ポン監督)。
いろんなボツ企画の話も、実現してたらどんな映画になったろう?。
思わずにはいられませんでした。
1時間半ほどなので、どこかで見かけたら。
⭐️今日のマーカーワード⭐️
「演技は心」
ブラックレインのそば屋のシーン
高倉健さんの役者人生を振り返るドキュメンタリー
ブラックレインのそば屋のシーンはとても印象深いシーンだったが、なぜ印象深いのかマイケル・ダグラス達が教えてくれた(なるほど)
健さんの事を考えると胸に湧き上がるこの思いは何なのだろう(長年の疑問)
不器用なわけがない!
映画『名も無い日』に感銘を受け日比遊一監督を追いかけてみました。
『健さん』、そう高倉健です
健さんとの出会いは『幸福の黄色いハンカチ』です。
任侠映画は何も見たことがなく、それでも彼はヤクザ映画の人なのだな〜とぼんやりと思っていました
『幸福の〜』で一気に健さんの魅力にハマった事を覚えています
とは言え私は海外の映画にかぶれていた頃だし日本の大人の映画にはなかなか興味が湧かず健さんを追って映画を見るようなことはありませんでした
母が『居酒屋兆治』を見て号泣したという話を聞き、なんだかとても気になりはじめて健さんの映画をゆっくりと一つ一つ見るようになり映画館に始めて見に行ったのが『あなたへ』でした
まさかそれが遺作になるとは
日本に居ながら世界へこれほど影響を与えていたとは思いもよらず改めて健さんの凄さに気が付かされたドキュメンタリーです
ジョン・ウー監督がそこまで自分の作品に健さんを投影していたとは、ご本人の説明で納得できます
日比遊一監督を追いかけてとんでもないお宝を見つけた気分です
健さんは、とても強くて優しく、きめ細やかで繊細な方だったのですね
「不器用ですから」と思わせといて実のところ凄い方だったんだな〜
器用な兄貴。
我が母あたりはリアル世代なのでこの人の大ファンだった。
今や若い世代には「謙さん」が常らしいが、自身の世代では
紛れもなく「健さん」だった。CMのイメージからか不器用
な男だというのがトレードマークだったが、実は面倒見が
よく兄貴分のような存在だったらしい。その素顔が付き人
によって明かされる今作はとても興味深かった。やっぱり
この人は「高倉健」のイメージを最期まで守り抜いた人だと。
男らしく、俳優らしく、カッコいい。男として男が惚れる
ようなタイプの人だなと思える。多くの著名な監督、俳優
からも慕われ、仕事に忠義を尽くした。だからこうやって
後世に語り継がれる俳優になったと。今やなんでも私生活
を切り売りして垣根を取っ払う反面、とんでもない素性を
明かされてしまうスター達。昔の有名人は常に謎に包まれ
私生活などほとんど明かさなかったから、いつまでも夢の
憧れの雲の上の人でいられたのだ。亡くなってからこんな
風に素顔を知れるのならば、あぁこの人も人の子だったと、
普通の人間だったと分かってファンは嬉しいんじゃないか。
大木のように、寒青の如く
高倉健のドキュメンタリー映画。
国内外の多くの著名映画人やプライベートで親交のあった人々が高倉健について語る。
名コンビで知られる降旗康男を始め、山田洋次、梅宮辰夫、まだ現役バリバリの八名信夫ら錚々たる面々。
興味深かったのは、海外の映画人の証言。
一緒に仕事をした事のある「ブラック・レイン」のマイケル・ダグラスやヤン・デ・ボン、「ザ・ヤクザ」のポール・シュレイダーらは勿論だが、直接仕事をした事はないが親交のあったマーティン・スコセッシやジョン・ウーら。
高倉健主演で映画を一本撮りたかったという“映画人”的な思いの傍ら、高倉健に憧れ、高倉健に魅了されたと語るその姿は、彼らは現代の映画界を代表する名匠であっても、高倉健を見る時は我々一般人と全く同じ視線。
そんなスターはそうそう居ないだろう。
印象的なのは、映画俳優・高倉健としてではなく、一人の男・小田剛一としての素顔。
長年の付き人や実の妹の証言は貴重だ。
実の妹が語る亡き母への想い。
生涯で唯一愛したと言われる元妻・江利チエミとの関係。
そこには確かに、我々の見た事の無い小田剛一としての姿が浮かび上がった。
所々肉声も流れるが、構成としては、撮影中やオフ、プライベートでの写真。
“映像”としてはワン・シーンくらい。(このシーンは付き人だったから残ってる超貴重映像!)
写真のワン・ショット、ふとした表情なのに、映画の中に、中心に、高倉健の存在感を感じる。
今もちょくちょく高倉健主演の映画を見る事あるが、やはりその佇まいは格別だ。
映画との出会いは人との出会い、と語る高倉健。
その一期一会を大事にしたという。
確かにどんな役でもこなせる器用な役者ではなかった。
しかし、どの映画でも高倉健は高倉健として中心に根を下ろし、その懐の広さ、温かさ、美しさ、孤高さを感じさせる。
本人が好きだったという“寒青”の如く。
だから親交のあった人々も、我々観客も、親しみを込めてこう呼ぶのだろう。
健さん、と。
同感
何故だか、健さんの声聞くと、胸がジーンとしてしまいます。
ブラック・レインのラストシーン
苦笑いして、顔を横に仕草するシーン 好きなシーンです。
ヤン・デ・ボン監督と同感です。
みんなから、愛されていたんだね。健さん‼︎
興味深いエピソードを知ることが出来ます
高倉健が好きな人には是非観て欲しい映画です。私自身は「死んで貰います」の任侠物より、「居酒屋兆治」の様な無口でありながらも骨のある役を演じていた高倉健さんが好きです。
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