アウトバーンのレビュー・感想・評価
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カーアクションよりも犯罪映画として楽しめる
タイトルから受ける印象をいったん全てリセットした上で、何も考えずに本作に望むと思いがけない拾いものをしたような気分になる。ドイツの高速道路“アウトバーン”が全編にわたって登場するわけではないし、原題の“Collide”のように何かが大激突するわけでもない。かといって、本編が面白くないわけでは全くなく、むしろオリジナル色あふれる犯罪映画として適度に楽しめるレベルだ。
ニコラス・ホルトは翻弄型の主人公として魅力的だし、彼とヒロイン(フェリシティ・ジョーンズ)の運命につきまとう二大ボス、ホプキンスとキングスレーのやりとりは緊張と弛緩の連続で、どこかシェイクスピア的な匂いも香る。そして最大の見どころと言えば、そこはやはりカーアクション。所要時間は短いが、ジョエル・シルバー製作だけあって制作費のほぼ全部を費やしたのではないかと思えるほど魂の籠ったチェイスを楽しめる。限られた予算内でアイディアを炸裂させた作り手とキャストの志を買いたい。
【”バカをやるには、理由がある!”今作は恋人の治療費の為にドイツの麻薬王から運搬トラックごとコカインを奪った男のヴィン・ディーゼルもビックリのカーチェイスムービーである。】
ー ストーリーはムッチャシンプルである。恋人ジュリエット(フェリシティ・ジョーンズ)の肝臓移植の為に、一攫千金でジャンキー王のゲラン(ベン・キングズレー)から情報を貰い、友人マシアス(マーワン・ケンザリ)の助けを借り、ドイツの麻薬王ハーゲン・カール(アンソニー・ホプキンス)から運搬トラックごとコカインを奪った男ケイシー(ニコラス・ホルト)が、怒涛の如き追っ手から、ドイツのアウトバーンを名車を高速でブッ飛ばし、次々にオシャカにしながら逃げるお話である。-
◆感想
・荒唐無稽なストーリー展開ながらも、アンソニー・ホプキンス、ぶっ飛んだヤク中を演じたベン・キングズレー(「ガンジー」の人とはとても思えません・・。)の怪演が面白怖いのである。
・ニコラス・ホルト演じるケイシーも、”良くまあ、生きてんな!”と思ってしまったクラッシュシーンでも、大金の入ったアタッシュケースを手に這い出てくるしね。
・ケイシーが一芝居打った、トリックの冴えはナカナカ見事であり、ラストのフェリシティ・ジョーンズ演じる恋人ジュリエットとの笑顔のツーショットや、友人マシアスに対する贈り物のシーンも”そんなことあるかい!”と思いつつも、楽しんでしまった作品である。
<今作は恋人の治療費の為にドイツの麻薬王から運搬トラックごと、コカインを奪った男のヴィン・ディーゼルもビックリのカーチェイスムービーなのである。>
愛に真面目な主人公♡
大好きなニコラス・ホルト主演作品というだけでワクワクで観ました。
B級かなと思いながら観ましたが、その予想を裏切りとても楽しめました。
「バカをやる理由」が愛ゆえなのです。
全然悪い人じゃないから応援しながら観て、ピンチの度にハラハラ。
カーアクションも楽しめたし、読めない展開でテンポよく進むストーリーも良かったです。
常に落ち着いていて冷酷さを感じさせるアンソニー・ホプキンスと、下品なワルのベン・キングズレーの2人の敵の対比、その2人と戦う愛に真面目な主人公というキャラ設定も良かったと思います。
ニコラス・ホルトのキラッキラな青い瞳がとってもきれいで、私にとってそれだけでこの作品の満足度がアップでした。
ドイツの可愛らしい街並みのロケーションも良かったです。
アウトバーンって、ドイツ、オーストリア、スイスの高速道路なんですね。
バート・レイノルズと『グリース』
運命の女性と出会った自動車泥棒。足を洗うが、彼女は難病に侵されていた。治療費の為、一回限りの大仕事を請け負う。
雇い主のマフィアのボスが麻薬王のブツを狙う。運搬トラックから盗め。
純愛と危険な仕事の道(アウトバーン)を突っ走る青年を描いたカー・アクション。
他愛ないストーリーや設定だが、カー・アクションはそれなりに。『ワイルド・スピード』はちょっと意識しているだろう。
また犯罪の世界に戻ってしまうどうしようもない主人公だが、愛の為に奮闘する姿は愚かではない。
バート・レイノルズ…じゃなくて、ニコラス・ホルトが熱く。“ウォー・ボーイズ”が再び爆走させる。
フェリシティ・ジョーンズがキュート。
やはり存在感放つは、麻薬王=アンソニー・ホプキンスvsマフィアのボス=ベン・キングズレー。冷静沈着vsド派手な言動。冷酷vs下劣。このオスカー名優二人の顔合わせシーンはカー・アクションより迫力あったかも。
B級だが、意外な豪華キャストが見もの。
強大な力を持つ麻薬王に対するに司法取引は意外な手であったが、ハッピーエンドよりスカッとする終わりが見たかった。
いかした車と悪役おじさんで幅広
全てがダメ
愛のために請け負った危険な仕事
まあまあかな。
評価は低いが私的にはとても面白かった。 ドイツで恋に落ちたアメリカ...
タイトルなし
主役のニコラス・ホルトは運転の腕前はいいが何とも情けなく映り感情移入できない。ヒロインのフェリシティ・ジョーンズも出番少なく勿体無い。悪役ボス二人を演じるアンソニー・ホプキンス、麻薬で切れた演技するベン・キングスレーは変に大物感気取り、怖さがなかった。全体的に発砲されるシーン多いが一発も当たらない、大事故も怪我ないなどツッコミどころ満載。トラックを入替えたラストネタバラシはわからなかった。
お幸せに…
一度は足を洗ったヤクの売人が、恋人の治療費のために、組織のボスからブツや金を盗むという下克上クライムアクション。
よくある話ではありますが、悪役2人の流石の存在感とクセが強くて良い出来になっていました。Anthony Hopkinsの怖さは言わずもがな、特にBen Kingsleyの危なっかしいワルぶりが面白ったです。
ちゃんと?交通事故が起きるべくして起きるカーアクションで、主人公が不死身だという点以外はリアリティがありました。
ガソリンスタンドで応戦してくれるおじちゃんが良かった。
透析シーンはちょっと間違いがあるように見えました。
こんなタイトルなのにクソショボいカーアクションにゲンナリ、無駄に豪華なキャストの暴走演技だけが見もののヘッポコ映画
ドイツで悪党の片棒を担いで小銭を稼ぐチンピラアメリカ人のケイシーはバーテンダーで同じくアメリカ人のジュリエットと出会い、稼業から足を洗ってスクラップ工場に転職。同棲を始めた矢先にジュリエットが昏倒。彼女が腎臓に重大な疾患を抱えていることを知ったケイシーは、手術費を捻出する為かつてのボスに接触、大企業の社長が裏で営むコカイン売買に目をつけ輸送中のトラックごと強奪する計画に参加するが・・・。
アウトバーンを疾走する欧州の高級車は全て縦列駐車かガス欠でフェイドアウト、中古車ばかりがクラッシュするカーアクションも延べ3分程度と控え目で名優ベン・キングズレーとアンソニー・ホプキンスが繰り出す何らリミッターの効いてない怪演と1ミリも笑えないギャグで水増し。ケイシーがやたらとパート・レイノルズと呼ばれるという『トランザム7000』オマージュも全部欧州車では台無しで、そもそも『トランザム7000』はトラックを盗む話ではないので目も当てられない。見所も疾走感も爽快感もなく、最後のオチも後出しジャンケンと残念にも程があります。
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