心霊ドクターと消された記憶のレビュー・感想・評価
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邦題がもっとまともであればと惜しまれる作品
タイトルに反して、掴みが非常に良い。
まるでゴースト専門のお医者さんかのようなタイトルですが、全くそんなことない。
”消された記憶”というのもピント外れなので、本当にこのタイトルはセンスがない。
自分が目を離したばっかりに最愛の娘を亡くすという体験をした主人公故に、起こっているオカルティックな出来事が事実が彼の妄想なのかの区別がつかないまま、主人公の過去へと物語が徐々に集約されていく流れが非常に引き付けられる。
怖いことは理屈が通ってしまった瞬間にその怖さが半減してしまうのは仕方ないことかと。
こればっかりはしょうがない。
割と丁寧に描かれていた前半から一転、後半はかなりの駆け足気味。
そこに愛とか情は無いんか…
という展開で、ちょっと突飛な感じも。
もう少し葛藤とか、二面性とかをしっかり描かれれば雰囲気がぐっと重くなったんじゃないかな、と。
人間は生きていくために本当に忘れたいことはちゃんと忘れるようにでき...
人間は生きていくために本当に忘れたいことはちゃんと忘れるようにできているのかもしれない
でもそれは都合がよく、本来の眼で真実を確認することもまた必要
できるだけまっすぐ生きていきたい
消される記憶
幽霊を“診る”医者の話みたいなタイトルだが、勿論そうではない。ホラー・コメディであったら面白そうだけど。
ホラーというよりミステリー・ドラマ。
『シックス・センス』のように幽霊が見え、二段構えの“衝撃の展開”があるのだが、何かどうも生温い…。
娘イーヴィーを亡くした悲しみを引き摺る精神分析医のピーター。ちょっと目を離した隙の事だった。
恩師のフォローとカウンセリングを受けながら、少しずつ立ち直っていた時、エリザベス・ヴァレンタインという一人の少女が現れ、あるメモを残す。
彼女のイニシャルは“E・V(イー・ヴィー)”。録音に声は残っておらず、幽霊…? が、娘との何かしらの関わりを感じ、残したメモを調べる。
それはある日付で、故郷の町で起きた列車脱線事故があった日と一致する事を知る…。
ズバリ、ピーターは“見える”のだ。
謎の少女は幽霊。
実は、恩師も幽霊。
さらにさらに、ピーターの患者も幽霊。
タイトル通りの“心霊ドクター”。
患者たちは皆、列車脱線事故の犠牲者。
ピーターに何かを伝えようとしているのか…?
事故に対し表情を曇らすピーター。向き合う為に故郷の町に戻るのだが…。
実家には疎遠の元警官の父。
旧友とも再会し、何かの過去の罪を告白するよう進言するが、相手は激怒し拒む。
おそらく本作一番の衝撃。脱線事故を起こしたのは、ピーターと旧友だった…!
少年時代、車の中でいちゃつくカップルを見ようと、自転車を線路の上に置きっぱなしに。それが原因で…。コラッ!
ピーターは罪を告白。もう時効で罪には問われなかったが、幽霊たちはまだ現れる。
そもそも、謎の少女は脱線事故の犠牲者じゃない。
恩師の言葉。自転車で列車が脱線すると思うか…?
消されたピーターの事故時の記憶。
それを思い出した時、事故の本当の真相が…。
事故の直接の原因は、エリザベス。切り替えレバーに手を掛けてしまい、それで…。
彼女はレイプされ、逃げていた。
彼女を襲ったのは…、何と父。
ピーターは当時、これを見ていた。が、頭の中で“捏造”された。
事情を知る女警官がピーターの父を問い詰めるも、逆に拉致されてしまう。ピーターも。
まさかの父の原因と蘇った記憶にピーターは…。
脱線事故の本当の原因、少女の死の真相、それに父が関わり…。
遂に明らかになるも、最初の衝撃の方がインパクトあり(と言っても捏造記憶だが)、最後はちと盛り上がりに欠けた。
記憶が捏造された理由もあまり説明されず。おそらくショックだろうが、実際あるらしいが、ちとピンと来ない。
ピーターの娘の死も暗示的に関わっているような、ないような…。
エイドリアン・ブロディの悲哀顔はいつもながら、オスカーが頂点だったのかパッとしない活躍続く。
作品的にも面白さが見えなかった。
いずれ見た事すら記憶から消されるだろう。
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自宅にて鑑賞。オーストラリア産、原題"Backtrack"。幽かな記憶を頼りに20年前の'87年7月12日に起こった真実を取り戻そうとするオカルトテイストなミステリー。落ち着いた独特のテンポでドコか懐かしい雰囲気はあるが、謎解きの意外性は無く、ホラーやサスペンスとしても物足りない。“ウィリアム・バウアー”のG.シェブツオーブが如何にもと云った存在感があり佳かった。中盤辺りでややもたつく感はあるものの落ち着いて観れる安定性はあり、深い印象や感慨は残らないものの、それ程悪い出来でも無い。60/100点。
・物語のきっかけとなるE.オファレル演じる“イーヴィー・バウアー”の事故が偶発的なものか、霊的なモノを含めた何かによって起こされたのかは鑑賞者に委ねられているのかもしれない。そしてC.ベイリスの“エリザベス・ヴァレンタイン”と人形の謂れや因縁、S.ニール演じる“ダンカン・スチュワート”の存在が最後迄判らなかった。
・見劣りしてしまう様な描写は見受けられなかったが、製作費は僅か800万ドルだったらしい。
・脚本と(共同)製作を兼ねた監督のM.ペトローニは、これ迄に『クイーン・オブ・ザ・ヴァンパイア('02)』、『ナルニア国物語/第3章:アスラン王と魔法の島('10)』、『ザ・ライト -エクソシストの真実-('11)』等を脚本家として手掛けている。
・鑑賞日:2016年12月27日(火)
What I may be? ドッキリ系ホラーミステリー
んん、はて?これは娘が亡くなった影響で幽霊が見えるようになるまで幽霊達が復讐を待ったいたという事で良いのでしょうか?幽霊さんあれだけアグレッシブに動けるのなら自分達でとっとと復讐しとけば良かったのにね。
友達何で自殺した?とか、サム・ニールは何だったのか?とか、父親どうやって何年もバレずに殺人やれてた?とか様々な疑問が浮かぶのですが、ドッキリさせる演出とエイドリアン・ブロディの枯れた演技が楽しめる作品でした。ま、オーストラリア作品ですし、細かい事は気にするなっ!て事で(笑)
音が怖い
内容そのものはホラーでは無いが音が恐怖。
娘を自分の不注意で亡くし、妻は塞ぎ込み悲しみにくれる心療内科医。
ある日、謎の少女エリザベスが現れる。
彼女に導かれ亡くなったはずの娘の姿を見る。
エリザベスの残したヒントを辿ると彼女は既に事故死していることが判明、彼の患者は皆ある事故の被害者だった事に気付き彼の封印された過去が蘇る。
子供の頃の記憶。
電車の脱線事故。
そこに深く関わる警察官だった父の姿。
見てはいけないものを見た彼は記憶を封印し、大人になった。
エリザベスの死の真相は意外な事実だった事にようやく気づいた時、父はエリザベスと共に消え去った。
強い怨念が成仏出来たのだろうか。
まさかの展開…
ドンデン返し
まさかのまさか…の…まさか…。
主人公が、幽霊に あまり怖がらない
ので、ビクビクしながら観なくて済んだ。
でも普通はもっと怖がるでしょうね。
戦場のピアニストは、映画館で
観ましたが、その役者さんが出演
ということで、DVDを借りました。
飽きる事なく鑑賞できました。
まさかのホラーミステリー
原題もよくわからん(過去をさかのぼるという意味か)邦題もおかしい。「記憶探偵と鍵のかかった少女」をパクったっぽいがミスリードも甚だしい。
雨が降ってたり地下鉄が出てきたりと、冒頭はオーストラリアのイメージのないものが出てくる。
エイドリアン・ブロディの父親と娘のキャスティングは似てた。
あっさりと観れました。
WOWOWで録画した作品。主演のエイドリアン・ブロディさん「戦場のピアニスト」の人だったのですね。なるほど、見たことあるなぁと思ったわけだ。この方、とても哀愁を感じさせる俳優さんですよね。嫌いじゃないです。この作品、余計なことを省いて短くまとめた感じがした。だらだらしていなくてあっさり観れたからそれでよいのかと。最初、本当の患者を診察してるのかと思ったし、私的には面白く展開されてるなぁと。お父ちゃんは途中からずっと怪しいと思ってたけどね。
心地良い余韻
イメージとしては、ホラーとミステリーの中間といった感じだろうか。
壮絶な体験を機に過去の記憶を忘れていた主人公が、その事件に関わった死者からのサインに気がつき隠されていた真実に辿り着いていく様子は、恐怖の中にもミステリーのようなハラハラを感じさせてくれた。
ただ、記憶が忘れ去られていた経緯にはあまり触れられないので″″どんでん返し映画″″のあの痛快感はあまりないのもまた事実。
それでも予想外の真実には驚かされること必至だ。
ありがちな話だけど、面白い。
娘を事故で無くした精神科医?とある少女の霊からのメッセージを追っていくうちに過去の事件が明らかになっていく。
なかなか面白いサスペンスでした。
前半は、幻か現実かのような演出で後半から、霊がストレートに姿丸出しで訴えかけてくる。(笑)
脅かし演出はコテコテ過ぎてそこまでびっくりしなかったかな。
サムニールは、どんな立場?恩師なのに事件の被害者?
犯人は、しらばっくれてれば良かったのでは?自分からバラしてません?
要所要所で、ん??と思うところはありましたが、良作で、観て良かったです。
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