たかが世界の終わり(2016)のレビュー・感想・評価
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最後まで気まずい家族団欒で賞
結局何が悪いのか、
何がよくなかったのか、
何があったのかも分からず。
まあこの終わり方は好きだが、
さすがに分からなすぎる。
前に住んでた家にも行かず
出て行ったキッカケも分からず
ゲイ設定はいるのか?
確かにみんな不器用で大雑把だけど、
家族ってこんなものでは?
確かに兄は変な人だったけど、、、
感動があるわけでもなく、
何もない、、、。
俳優たちの演技はよかった。
映像の撮り方も相変わらずいい。
感情移入もできたが、、、
伝えたかったことは何だろう?
時間とお金を返せ!ってほどじゃないけど、見なくてもよかったかな。
グザドラ新作ってのに期待しすぎたかも。
秀一な映像ながら難しい
冒頭の音と映像の入り方がカッコ良くて、フォーカスやクローズアップを駆使した絵づくりに魅了されるものの、丁寧に内容を伝えようとする意図は全く感じられず、非常に難解。
感情を伝えようとする意志は感じるけれど、その寄るべきところがよく見えず、あらゆる感情が混沌としているだけにしか見えなくなってしまう恐れもあるのでは?とくにドランというアーティストと作品のもとになっているものを全く理解していない観賞者にとってしてみれば意味不明なのではないだろうか。
評価されたアーティストだからこそ作り得た作品だと思う。
評価されているからこそ、難解でも知ろうと努力して懸命に作品を捉えようとする、本来ならどんな作品であってもそうあるべきなんだろうけれど、まぁいろんな面で難しいだろうし、何より疲れる…
映像自体素晴らしいから、それに群がるものも多いんだろう。自分もその一部であることは間違いない。
リアルな狂気
遠回しすぎ
一見、才能がある次男とそうではない家族とが理解し合えない話のようだが、実は全く違うのだと思う。
これはゲイが世の中で生きていくのがどれだけ大変で、どれだけ家族からも理解してもらえないかを描いているのだと思う。
最後の小鳥が落ちるシーンは主人公の状態を表しているのだろう。何度も壁にぶち当たり、結果的に息をするのもやっとの状態になるのは、まさにこの映画での主人公である。
何を伝えたいのかは何となくわかるのだが、表現が遠回しすぎるし、世界観があまりにも自分とはかけ離れすぎていて、全くと言っていいほど感情移入ができなかった。
ヴァンサン・カセルの最後の家族にぶちまける魂の叫びはかなりのインパクトだった。
色んな意味で、一生自分の中から消えることないくらい物凄く印象的だった。
ドランは本当に不器用なんだろうなと思う
近くて遠い 家族
いい映画を見ると何日か茫然とさせられることがあるけど、 この作品は...
いい映画を見ると何日か茫然とさせられることがあるけど、
この作品はその1つ。
打ちのめされること覚悟で。
久しぶりに家族の一員が帰宅して、再会を喜ぶどころか、
ねじれてしまう。
温かい家族を装おうとみんな努力するけど、
積年のぎこちなさが凄まじいエネルギーをもって噴出してしまう。登場人物の誰が悪いというわけでもない。
家族と他人の違いって何。
家族って何。
家族に違和感を感じてる、そんな人にはどこかしら共感できる映画だと思う。
マリオンコティヤールの落ち着きのない演技が秀逸。また、監督は、冗長になりかねない会話劇を、映像と音楽で効果的に演出している。さらには天気の使い方がうまかった。
好き嫌いが分かれる映画だろうけど、この映画を理解できない人はある意味幸せだなぁと。
自己中家族
退屈な討論劇。
この監督は色々な人が様々なところで「類いまれなる才能を有した人物」と喧伝していたので、期待して上映に臨んだのですが。蓋を開けてみると、既視感にあふれた、議論、口喧嘩、それに無駄なおしゃべりに満ちた退屈な作品であり、私は大いに失望し、エンドロールの途中で退席しました。昔、エリザベス・テーラーが主演していた「ヴァージニア・ウルフなんかこわくない」という映画をこの作品を観ている間、思い出したりしました。ほとんどが室内での喚き合い、科白で劇を引っ張る能のなさ、しかも、殆どのセリフが手垢にまみれ、水で薄めたようなものでした。寸鉄人を刺す、かのようなセリフは皆無でした。この映画、先が容易に予想できるものなのです。ドラン監督の能力の限界を見た思いがしました。
カネと時間を返せ!
声を大にして言いたいです!
異常なほどにわかりあえない
ギャグなの?というほどに「わかりあう」ことの難しさ、もっと言ってしまえば不可能さを二時間見せつけられる。
強烈だ。
「愛ゆえにひとは苦しまなければならない。愛ゆえひとは悲しまなければならない」との南斗最強のお方の名言や、「愛しければ愛しいほど背中合わせになる」との冬の名曲の歌詞を一瞬思い浮かべるものの、この作品で提示されるそれはそもそも「愛」の概念とはかけ離れたもの。もっとドロドロとして、どす黒く渦巻き、汚らわしく、極上に美しい、繊細で、力強い、「何か」を語って見せて(しまって)いる。バタイユの作品を読んでいるような、そんな錯覚に陥った。
ありていの家族愛や想いがどうのというあまっちょろい戯れ言からは程遠い。だから正直みていて楽しくない。きつい。所謂娯楽作品としては評価は低い。
でも、何度もみていろいろと考えてみたくなる、接続端子のたくさんある作品。ぜひ。
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