「叫びと沈黙」たかが世界の終わり(2016) きりんさんの映画レビュー(感想・評価)
叫びと沈黙
人の人生は、語れないことが九割だ。
黙っている者もそうだが、語れば語るほど饒舌な口も 語らぬ真実が盛り土となりついには山となってゆく。
自分の家族を見ているようで避けていたが、ついに観賞。
血と破壊。集約と逃亡。偏愛と憎しみ。生傷と古傷・・・
我々人間だけが開いてしまったパンドラの箱の残酷。
「これだよね、そうだよね・・・」と差し出してくれた監督の優しさ。
ああ、監督もそうだったのか。僕は孤独から済(すく)われた思いだ。
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