愚行録のレビュー・感想・評価
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演技派揃い
この作品は、キャストの演技力が全てと言っても過言ではない位、淡々と話しが進んでいきます。人間の内なる愚かさや醜さや嫉妬が入り混じって、重くて怖かったです。まさかそこが繋がっているとは!という衝撃な結末も有りました。観終わってもずーんと重い映画ですが、たまには、このような重くて暗い映画に触れてみるのも良いかなと思ったのは、やはりキャストの演技力があってこその作品だからかなと。
なんでだろ
来なかったわ。
わたしには、衝撃。
代わりに来たのは眠気。
けっしてつまらなくはないのだけれど、
気がつけば、ガバッとおきる。
は〜数秒寝てたがね〜〜。
そんなんの繰り返しで終わってしまつた。
本編始まる前に、韓国の哭声(コクソン)の予告やってまして、そっちの方がわたしにはかなりの衝撃でして、もう気持ちはそっちそっちでわくわく。
妻夫木くん、申し訳ない。
引き込まれる映画だった。
役者全員の言葉、仕草、感情に振り回されて驚かされて人間の愚かな部分がとにかく次々に現れてきて
目まぐるしさの中にも、鈍さや重みがあって
本当に映画館で見た甲斐があった。
ある人は日本映画らしからぬカメラワークだと言ってたが、私は日本映画そのものの良さを持つカメラワークだと思った。あのなんとも言えない腹の奥にじっとりと染みつくような映像は日本映画の良さだと思う。
満島ひかりが出る映画、ドラマはどれも観入ってしまう。彼女はまさに天性の役者だと思うしこれからも色んな役を、いい意味で“満島ひかり”として演じていってほしい。
見ようかどうか迷ってる人には必ず見てほしい。
人は等しく愚かで残酷である。
まず役者陣の演技が、みな素晴らしい。イヤーな奴らがイヤーな事をイヤーな表情で語ってくれる。特に満島ひかりに関しては誰もが口を揃えるように讃えられて然るべき、もはや名人芸と言ってもおかしくないレベルにまで達したように感じる。
そして陰影や色彩を巧みに写しだすカメラワークは日本映画ではなかなか珍しい程に美しい。
後半のとある展開には納得し難く感じる人も多いと思うが、自分は断然擁護派である。
確かに訪れる3度の衝撃。人間の愚かさを詰め込んだミステリー。
【賛否両論チェック】
賛:様々な登場人物の様々な言動によって、人間の醜い部分が多角的にむき出しにされていくようで、思わず考えさせられる。ミステリーとしても秀逸で、次第に明らかになる真実にも驚かされる。
否:ミステリーだが雰囲気や展開はかなり静かなので、油断していると眠くなりそう。後味もかなり悪い。
「仕掛けられた3度の衝撃。あなたの日常が壊される。」
というのがキャッチコピーですが、それに違わないミステリー特有の驚愕の真相が明らかになり、静かな中にもハラハラさせられます。
1年前に起きた一家惨殺事件を追う記者。彼が接触する関係者達は、皆他人のあざとい一面を暴露し、結果として他人を貶めていきます。そんな証言の連鎖の果てに、人間の愚かさやおぞましさといった醜悪な部分が露になっていくようです。
またストーリーの本筋以外にも、バスの中でお年寄りに席を譲らないことを注意された主人公が、わざと足が不自由なフリをしたり、飲み屋で渡された相手の名刺の上に、無意識のうちにジョッキを置いたりと、日常にありふれた人間の浅はかさが随所に切り取られ、考えさせられる部分があります。
雰囲気はかなり淡々と進むので、やや退屈してしまうかも知れませんが、人間の本性をまざまざと見せつけられる、そんな作品です。
石川慶
冒頭のバスがピーク。文応大学生な話に終始する。小出恵介の同僚の関西弁のように、可愛くない新入生のように、葉山の別荘のプールパーティのように、あるいはセーター肩から掛けた大学生が乗るBMWのように、自由が丘のカフェの女性オーナーの淹れるハーブティーのように、白々しさが乗り切れない。
役者の演技に頼る画面も今ひとつ。
思い出したのは紀里谷和明の時代錯誤な感じ。
オフィス北野。
虚栄
脚本は分かりやすいが、あの様な稚拙なトリックで警察の目を欺く事に違和感を覚えた。
表面的な善行も愚行の内にあると言うのか。
冒頭の車外からの表面的なカメラワークから、末尾での車内から一人一人の内面を睨むかように見渡すカメラワークへの流れに少し背筋が凍る思いがした。
両主演の演技に感服
絶望的な状況にいるのに何故か楽しげな壊れてしまっている妹役を演じる満島ひかりと、絶望的な状況にいて今にも狂乱してしまう一歩前の紙一重の兄役を演じる妻夫木聡の演技に感服です。わりと救いないストーリーなので観る人によっては重い、キツイと思うかもきれませんが、兄が取材という形で情報を得て、徐々に登場人物の性格を明かしていきながら、事件の真相にせまり、また妹は精神鑑定での告白という形で徐々に自分を曝け出す。この二つのストーリーが繋がった時、衝撃を受けました。演出面では特に最初のシーンと最後のシーンの対比は見事でした。
胸糞悪い
3度の衝撃って言うかぬる〜っと愚行が暴かれていった感じだからハッとさせられなくて何か終わってから気怠い感じが残ってる。
多くを語らない演出は好みだけど何か違うなと。
ただ満島ひかりさんと妻夫木聡さんの演技力は本当に最高だと思う。
グレーな背景と拗らせた兄妹
一言で纏めてしまうと、ブラコンの妹とシスコンの兄が相当に(社会的に許容できないほどに)拗らせましたという話、と解釈している。
確かに周囲に溢れるクソな男とかタチの悪い女とか大学内カーストとか辟易とする状況は分かるけど、誰もが多かれ少なかれそんな状況の中でも社会の枠を外れずにやってる。
それをいとも簡単に破る兄妹はやはり異常だ。
煽り文句の割には盛り上がりも緊迫感も無く。やはりこういう作品は原作を読むべきだろう。
自分の共感力が低いだけだろうか。もう少し兄妹の内面を描写してほしかった。
登場人物は壊れているが楽しかった
記者の人が、一家殺人事件のことを調べていく内に、記者の身内が事件に絡んでいくという内容でした。
殺された夫婦の過去を取材していく所があるんですが、夫の過去はいらなかったのではないかと思いました。僕が知りたかった、どのようにした夫婦が出会ったのか、わからなかったのが残念でした。
この作品に出てくるほとんどの人が壊れているようにみえました。
満島ひかりさんが演じる光子の秘密には、びっくりしました。
胃もたれ
重い。胃もたれしそうなほど…
物語は主に週刊誌の記者が1年前に起きた一家殺人事件の関係者(夫婦の友人達や会社の同僚)を取材するという形で進んでいく。
愚行…ばかげた行い。愚かな行為。
話が進んでいくうちに衝撃というより、いや~な感じの事実が発覚していく。
ここに出てくる関係者たちと殺された一家は、ある意味全員愚かな人間。中にはコイツ最低やなと思う人物もいる。
映画の冒頭のバスのシーン、記者の妻夫木くんがとった行動でもそれはよく分かる。最低とまではいかなくても何か心に引っかかるような行為が、思いが積み重なっていくんだろうなと。
少しずつ少しずつ嫌な事実が発覚していくので、ずーーっと嫌な感覚が続く作品。
妻夫木聡と満島ひかりが出てるせいか作中どこか李相日の『悪人』を思い出してしまうようなシーンがありました。
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