愚行録のレビュー・感想・評価
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1の衝撃からやられてしまいました
いやいや3度の衝撃を味わわせていただきました。
暗〜い映像の中、はじめは淡々としておりますが1の衝撃が始まってからは、のめり込むように見てしまいラストまであっという間でした。
今回はストーリーもお見事でしたが、何と言っても満島ひかりさんの演技が群を抜いておりました。
もちろん、存じ上げておりますが改めてすごい女優さんですね。
妻夫木さんも素晴らしい演技でしたね!
お2人の違う作品も今後期待しております。
愚行の早慶戦
愚行の早慶戦。
脚本演技撮影とも濃密。
最重要事項を観客だけに知らせぬ作法違反は許すか。
妹系、満島ひかりは華奢を活かす自己ベスト演。
で、小出恵介が凄く巧い。こりゃモテるわ。再起を。
妻夫木聡、これが演れるなら何でも演れる。
傑作と言おう。
愚行録
妻夫木聡は今回、はまり役。
子供の頃の経験が彼らの人格を歪めてしまった。彼女は殺人を犯し、彼は妹のたった1人のヒーローになんとしてでもなろうとしてしまった。だけど少なからず葛藤も存在していたような。ただただ怖い。
殺された夫婦もその周りの人も、人間関係や名声などをめぐって「愚行」を繰り返した。終わってから考えると随所に人間の愚行が描かれており「人間の悪の部分」をこの作品が一番伝えたかったのではないか。
まさに愚行録。
DVは引き継がれるのか
主人公(妻夫木聡)は週刊誌の記者、1年前に起きた一家三人惨殺事件を再度取材する。
妹(満島ひかり)が赤ん坊へのDVで逮捕され、赤ん坊は危篤が続いている。
この兄妹はDVを経験しており・・・。
救いのない作品。
うわあーなんだこの映画は。人間の狡猾さ、残酷さ、あらゆる蓋をしてい...
うわあーなんだこの映画は。人間の狡猾さ、残酷さ、あらゆる蓋をしている側面に、丁寧にスポットライト当てていったような映画です。人間の人生そのものが愚行録って感じがする。すごいと思うけど、もう一度見る勇気はない!
よくできたストーリー
無駄がなくテンポよく、複数の人の視点から話が語られる。あまりに視点がバラバラで、話がどう転ぶか読めなかったが、終盤一気に話がつながり、伏線も見事に回収された。俳優陣の演技も素晴らしい。主演2人はもちろんだが、個人的には臼田さんがよかった。
内部生外部生の話はメタファーではあるが正直ピンとこなかったけれど、大学生の服装や雰囲気がリアルで懐かしく感じられた。
蜜蜂と遠雷もみたが、やはりいい監督!次回作も見たい。
どっしりの見ごたえ
冒頭のバスのシーンに、主人公の心象が表現されている──と思う。
席を譲ったらどうかと勧める場面は、現実には殆ど見たことがないが、都市で見かける善意の提唱は、端から見て歪(いびつ)にしか見えない。
『年寄りには席を譲るべきだが、あなたに私の何が解る?なぜ、そんな無邪気な善意をかざすことができるのか?世の中はそんなに単純なものなのか?』──という感じ、だろうか。
闇を背負った田中が、脚をひきずってみせたのは、とてもよく理解できる。
人の醜悪さの表現が、李相日と共振する。じっさい李相日だと思って見ていたところがある。新しい監督の、事実上のデビュー作なのは驚いた。蜜蜂と遠雷(2019)は未見だが、堂に入った演出力である。
プロットに児童虐待と惨殺事件がある。
虐待は時事的であるし、事件は大晦日の世田谷の一件を思わせる。
感心するのは現場が一切描かれないこと。虐待も殺人も、まったく描かずに、述懐だけで、その禍々しさを表現している。
ドキュメントを知っていて、新人とはいえ、使い手だと思った。
役者が、期待どおりの演技をしている。妻夫木と満島なのも、映画が、絶対的な演技力を必要としていることが判る。
ナツハラさんの松本若菜は地方出身の苦労人なのだが、高貴な顔立ちで、都市型のズルい女が似合ってしまうのが面白い。
小出恵介は、素行はともかくとして、いい役者だった。顔がいいし馬鹿を模する技巧もある。ストロベリーナイトのSPだったか「腐った官僚と刺し違えて胸を張って桜田門を去って行ったんだ」と叫ぶシーン、とてもよく覚えている。
また濱田マリにこの方向性があるとは知らなかった。監督は慧眼でもある。
田中が突如ミヤムラさんを撲殺してしまうのはやや微妙に思われた。が、複層の時系列を述懐だけでまとめているし、いい意味で疲れるほどリアル。どっしりした見応えがあった。
脇の配役がとても合っている
個人評価:3.4
BGMがほとんど無く、たんたんと続くインタビュー形式の物語。まるで小説を朗読するような演出。飾り気は無いが、役者の演技力が必要なやり方だ。
役者もキャラ通りの配役でよかったが、名女優の満島ひかりのいい部分があまり見えない数少ない作品でもある。
人間なんてのはこんなもん
愚行録…名前はよく聞いてましたが、今さらになってやっとprime videoで見ました。
結論から言うと『人間とはこんなもん』だと思いました。
この映画では、別に誰が正しいと言うわけでもなく、且つ誰が絶対悪と言うわけでもなく、人とはかくも醜く、このような愚行を日々重ねてきていると思いました。
その中で、自分はどう生きるのか?を考えると自分の人生へのアンサーになる気もします
それが愚行
そう、小出恵介が出てる事。しかも女性問題で姿を消したのにそれを今作で見事に再現・・・、いやあかんでしょ?まあ、愚行をしたのは彼だが、そんなにモテそうな感じでもないのが違和感。
しかもその相手が、自分の中では「不幸が似合う女優No.2」(No.1は木村多江だったが、最近あの方は割と幸せそう)松本まりかって、ベタだなーと。
ちなみに松本と中村倫也はドラマで夫婦役やってましたね。やっぱり不幸な松本でしたが(^^;
そもそも出てくる人みんな不幸で、オフィス北野映画独特の鬱屈した映像も相乗効果か。中盤までの話の羅列からラストのオチへの吸引力が強く、それぞれの話の胸糞悪さが後から振り返してくる感じ。
原作は知りませんが、上手い事作ってある。
冒頭のバスシーンで、「お、これは妻夫木が一筋縄ではいかないぞ」と期待させてくれる所で、完全に掴まれていたのは演出の妙。
しかもラストもバスですか。お見事。
あー、濱田マリが面会室で変な事言わないかハラハラさせといて、弁護士かい!
満島ひかりの独白演技は名人芸m(_ _)m
淡々とすすむ後味悪い話
自分の都合の良いように平気で嘘をついたり陥れたり..人間とは愚かな生き物。それらの話が淡々と進んでいく。
冒頭からまさに愚行が進み最後はoffになる。
居るよねこういう人〜
と女の世界での愚行は絶妙だった。
妻夫木×満島ひかる
個人的に最強タックル!!
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