愚行録のレビュー・感想・評価
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既視感すごくてもう見たやつかと思ったら
原作読んでたのだ。 細かい部分は全く記憶にないんだけれど 配役が見事で 私の脳内の役者と見事に一致する。 妻夫木以外。 妻夫木さんは大好きな役者さんで、見たやつかそうでないかくらい覚えてるはずなので 見てないなというのは決定事項。 全然 妻夫木っぽくない感じで読んだと思うが さすがに 素晴らしかった。 怒り の時は ゲイの役がハマりすぎてて ちょっと気持ち悪いと思ってしまったほどで (申し訳ない。誰にも彼にも) 慶応の事なんだろうね。 付属かそうでないかって。 でも実際は 大学から入った子たちは、学力的に系列校からの入学者を小馬鹿にしてるけれどもね。 最近ではAOというのがあるからまた話は変わるが、実力で慶応に入るくらいの子は、こういう格差だとかそういう事には見向きもしないくらい優秀。 大学生ってそこまで馬鹿ばっかりじゃない。 もちろん私は慶応など行ってないですが 仕事柄知ってる子達はみんなこんなじゃないって事は 彼らの名誉のために言っておく。
事実だけ
実際に起きたことだけが淡々と描かれてる。 愚行録、タイトルがぴったり。 ちゃんと犯人も経緯も動機も分かるし、 事件に対してもやもや感が残ることもない。 キャストもしっかり演技のできる、 そして見た目のいい人たちを うまく揃えて配役しててすごく良かった。 実際に起きた事象だけが描かれるからこその この映画の良さなんだろうけど、 やっぱり兄弟それぞれと、夏原さんの心の内を、 想像するのでなく、こうだった、て 見せてほしくなってしまう。 濱田マリが実母にもの言うところは、 救いだったな、、。 でも、娘の父親に関しては、エグすぎた。 あまりに、満島ひかりが不憫で。 これだけたくさん人が居ても、 だれも居ない現実、社会。 誰かが居てくれたら、 そう思わずにはいられない闇深さ。 <誰かが居るはずなのに、1人にされてるこの状況> <誰かが居てくれたら普通でいられた> <誰も居なかったから 仕方なく踊るしかなかったんだ> これは映画とは全く関係のない アイドルの曲だけど、そんな歌詞がリンクする。 それと妻夫木くんの夜のカフェシーンだけは、 あまりに下手でどうした???!過ぎた。 あれはあまりに酷くて残念だった。 白夜行に似た、幼さ、未熟さ、稚拙さ、 そういった痛みを伴う映画だった。
まさかの結末。暗いけど力作。
私が暗いストーリーに4点をつけるのは珍しいです。力作だから。 田向、夏原、2人とも、ひどい。 殺されても仕方ないような恨みを買う2人。 階級社会とか、コネとか、社会の闇のような部分やら、欲望、羨望、嫉妬、恨み、差別とか人の心の闇のような部分を色濃く映し出している作品である。 出てくる人間が本当にみんな嫌い。なんなんだよ。人を道具や踏み台にしかしない人間。人間舐めんなよと思う。田向が良いやつだと泣く同僚も相当ゲスいし、胸くそ悪い。しかし、人間きれいごとだけで真っ直ぐに生きづらい世の中なのも真理なんであってね。 妻夫木聡と満島ひかりの兄弟がいちばんまともなのに、不孝すぎて。 その兄弟の顛末。 終盤、雑誌記者の主演の妻夫木聡がなんと殺人。なんという展開なんだと唖然とした。妹が一家殺人の犯人ということも、 終盤にわかる。 しかし、両者の殺人ともになんか説得力を持たされてしまうストーリー!?。妻夫木聡は妹を蔑み、妹を犯人に違いないと言う女を殺した。妹は自分を利用して人生台無しにした女を殺した。兄弟の生い立ちに虐待という根っこがある。殺人って身近にあるように思わされてしまうから怖い。 満島ひかりは、なんの映画でも、暗い役ばかりやってる。なんで? 満島ひかりの子供の父親がなんと!? 妻夫木聡。それも納得してしまうストーリーである。 人間関係が複雑だけど、全て理解しやすかったし、無駄なシーンが、ひとシーンもなく、前編完璧に作り込まれてる。 暗い話は嫌いなんだが集中して見入ってしまうサスペンスだった。 妻夫木聡、満島ひかりは好きな俳優だったのでこれだけ見入ったのもあるかな。こういう演技するとメンタルやられそう、ちょっと見る方もキツイ。 他の方のレビュー見て気づきました。 そうか!妻夫木聡は、最初の最初から妹を犯人と知る人間を消すための取材だったのか。だからタバコの吸い殻を用意して! すごいなこの原作。
ホラー映画のような音楽がひたすら不気味。でも物語性は、、、
予備知識0で鑑賞。後、予告を観るが、仕掛けられた3度の衝撃がいったいなんだったのかよくわからないのは、多感なころ、エンゼル・ハートを観たせいだろうか。解答を求め、これより他の人のレビュー巡礼に参ります。
1の衝撃からやられてしまいました
いやいや3度の衝撃を味わわせていただきました。 暗〜い映像の中、はじめは淡々としておりますが1の衝撃が始まってからは、のめり込むように見てしまいラストまであっという間でした。 今回はストーリーもお見事でしたが、何と言っても満島ひかりさんの演技が群を抜いておりました。 もちろん、存じ上げておりますが改めてすごい女優さんですね。 妻夫木さんも素晴らしい演技でしたね! お2人の違う作品も今後期待しております。
愚行の早慶戦
愚行の早慶戦。 脚本演技撮影とも濃密。 最重要事項を観客だけに知らせぬ作法違反は許すか。 妹系、満島ひかりは華奢を活かす自己ベスト演。 で、小出恵介が凄く巧い。こりゃモテるわ。再起を。 妻夫木聡、これが演れるなら何でも演れる。 傑作と言おう。
愚行録
妻夫木聡は今回、はまり役。 子供の頃の経験が彼らの人格を歪めてしまった。彼女は殺人を犯し、彼は妹のたった1人のヒーローになんとしてでもなろうとしてしまった。だけど少なからず葛藤も存在していたような。ただただ怖い。 殺された夫婦もその周りの人も、人間関係や名声などをめぐって「愚行」を繰り返した。終わってから考えると随所に人間の愚行が描かれており「人間の悪の部分」をこの作品が一番伝えたかったのではないか。 まさに愚行録。
DVは引き継がれるのか
主人公(妻夫木聡)は週刊誌の記者、1年前に起きた一家三人惨殺事件を再度取材する。 妹(満島ひかり)が赤ん坊へのDVで逮捕され、赤ん坊は危篤が続いている。 この兄妹はDVを経験しており・・・。 救いのない作品。
うわあーなんだこの映画は。人間の狡猾さ、残酷さ、あらゆる蓋をしてい...
うわあーなんだこの映画は。人間の狡猾さ、残酷さ、あらゆる蓋をしている側面に、丁寧にスポットライト当てていったような映画です。人間の人生そのものが愚行録って感じがする。すごいと思うけど、もう一度見る勇気はない!
よくできたストーリー
無駄がなくテンポよく、複数の人の視点から話が語られる。あまりに視点がバラバラで、話がどう転ぶか読めなかったが、終盤一気に話がつながり、伏線も見事に回収された。俳優陣の演技も素晴らしい。主演2人はもちろんだが、個人的には臼田さんがよかった。 内部生外部生の話はメタファーではあるが正直ピンとこなかったけれど、大学生の服装や雰囲気がリアルで懐かしく感じられた。 蜜蜂と遠雷もみたが、やはりいい監督!次回作も見たい。
どっしりの見ごたえ
冒頭のバスのシーンに、主人公の心象が表現されている──と思う。 席を譲ったらどうかと勧める場面は、現実には殆ど見たことがないが、都市で見かける善意の提唱は、端から見て歪(いびつ)にしか見えない。 『年寄りには席を譲るべきだが、あなたに私の何が解る?なぜ、そんな無邪気な善意をかざすことができるのか?世の中はそんなに単純なものなのか?』──という感じ、だろうか。 闇を背負った田中が、脚をひきずってみせたのは、とてもよく理解できる。 人の醜悪さの表現が、李相日と共振する。じっさい李相日だと思って見ていたところがある。新しい監督の、事実上のデビュー作なのは驚いた。蜜蜂と遠雷(2019)は未見だが、堂に入った演出力である。 プロットに児童虐待と惨殺事件がある。 虐待は時事的であるし、事件は大晦日の世田谷の一件を思わせる。 感心するのは現場が一切描かれないこと。虐待も殺人も、まったく描かずに、述懐だけで、その禍々しさを表現している。 ドキュメントを知っていて、新人とはいえ、使い手だと思った。 役者が、期待どおりの演技をしている。妻夫木と満島なのも、映画が、絶対的な演技力を必要としていることが判る。 ナツハラさんの松本若菜は地方出身の苦労人なのだが、高貴な顔立ちで、都市型のズルい女が似合ってしまうのが面白い。 小出恵介は、素行はともかくとして、いい役者だった。顔がいいし馬鹿を模する技巧もある。ストロベリーナイトのSPだったか「腐った官僚と刺し違えて胸を張って桜田門を去って行ったんだ」と叫ぶシーン、とてもよく覚えている。 また濱田マリにこの方向性があるとは知らなかった。監督は慧眼でもある。 田中が突如ミヤムラさんを撲殺してしまうのはやや微妙に思われた。が、複層の時系列を述懐だけでまとめているし、いい意味で疲れるほどリアル。どっしりした見応えがあった。
脇の配役がとても合っている
個人評価:3.4 BGMがほとんど無く、たんたんと続くインタビュー形式の物語。まるで小説を朗読するような演出。飾り気は無いが、役者の演技力が必要なやり方だ。 役者もキャラ通りの配役でよかったが、名女優の満島ひかりのいい部分があまり見えない数少ない作品でもある。
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