劇場公開日 2017年2月18日

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「まさかの結末。暗いけど力作。」愚行録 れいすけさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0まさかの結末。暗いけど力作。

2021年1月16日
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悲しい

難しい

私が暗いストーリーに4点をつけるのは珍しいです。力作だから。

田向、夏原、2人とも、ひどい。
殺されても仕方ないような恨みを買う2人。

階級社会とか、コネとか、社会の闇のような部分やら、欲望、羨望、嫉妬、恨み、差別とか人の心の闇のような部分を色濃く映し出している作品である。

出てくる人間が本当にみんな嫌い。なんなんだよ。人を道具や踏み台にしかしない人間。人間舐めんなよと思う。田向が良いやつだと泣く同僚も相当ゲスいし、胸くそ悪い。しかし、人間きれいごとだけで真っ直ぐに生きづらい世の中なのも真理なんであってね。

妻夫木聡と満島ひかりの兄弟がいちばんまともなのに、不孝すぎて。

その兄弟の顛末。
終盤、雑誌記者の主演の妻夫木聡がなんと殺人。なんという展開なんだと唖然とした。妹が一家殺人の犯人ということも、
終盤にわかる。

しかし、両者の殺人ともになんか説得力を持たされてしまうストーリー!?。妻夫木聡は妹を蔑み、妹を犯人に違いないと言う女を殺した。妹は自分を利用して人生台無しにした女を殺した。兄弟の生い立ちに虐待という根っこがある。殺人って身近にあるように思わされてしまうから怖い。
満島ひかりは、なんの映画でも、暗い役ばかりやってる。なんで?

満島ひかりの子供の父親がなんと!?
妻夫木聡。それも納得してしまうストーリーである。

人間関係が複雑だけど、全て理解しやすかったし、無駄なシーンが、ひとシーンもなく、前編完璧に作り込まれてる。

暗い話は嫌いなんだが集中して見入ってしまうサスペンスだった。
妻夫木聡、満島ひかりは好きな俳優だったのでこれだけ見入ったのもあるかな。こういう演技するとメンタルやられそう、ちょっと見る方もキツイ。

他の方のレビュー見て気づきました。
そうか!妻夫木聡は、最初の最初から妹を犯人と知る人間を消すための取材だったのか。だからタバコの吸い殻を用意して!
すごいなこの原作。

れいすけ(休眠中)
KEIさんのコメント
2021年6月6日

れいすけさん
フォロー、コメント頂き有難うございます!よろしくお願いします。

KEI