愚行録のレビュー・感想・評価
全261件中、201~220件目を表示
両主演の演技に感服
絶望的な状況にいるのに何故か楽しげな壊れてしまっている妹役を演じる満島ひかりと、絶望的な状況にいて今にも狂乱してしまう一歩前の紙一重の兄役を演じる妻夫木聡の演技に感服です。わりと救いないストーリーなので観る人によっては重い、キツイと思うかもきれませんが、兄が取材という形で情報を得て、徐々に登場人物の性格を明かしていきながら、事件の真相にせまり、また妹は精神鑑定での告白という形で徐々に自分を曝け出す。この二つのストーリーが繋がった時、衝撃を受けました。演出面では特に最初のシーンと最後のシーンの対比は見事でした。
胸糞悪い
3度の衝撃って言うかぬる〜っと愚行が暴かれていった感じだからハッとさせられなくて何か終わってから気怠い感じが残ってる。 多くを語らない演出は好みだけど何か違うなと。 ただ満島ひかりさんと妻夫木聡さんの演技力は本当に最高だと思う。
衝撃は三度なのか?
個人的には
・実は満島が内部生にレイプされてた
・妻夫木が臼田を殺した(妻夫木は事情を知ってて口封じすべき相手を探すために捜査してた)
・田向家殺人の犯人は満島だった
・子供の父親は妻夫木だった
の4つの衝撃があったんだけど。。
多くを語らない抑えた演出、俳優陣の軽薄な役の演技、音楽、いずれも好みでした。
グレーな背景と拗らせた兄妹
一言で纏めてしまうと、ブラコンの妹とシスコンの兄が相当に(社会的に許容できないほどに)拗らせましたという話、と解釈している。 確かに周囲に溢れるクソな男とかタチの悪い女とか大学内カーストとか辟易とする状況は分かるけど、誰もが多かれ少なかれそんな状況の中でも社会の枠を外れずにやってる。 それをいとも簡単に破る兄妹はやはり異常だ。 煽り文句の割には盛り上がりも緊迫感も無く。やはりこういう作品は原作を読むべきだろう。 自分の共感力が低いだけだろうか。もう少し兄妹の内面を描写してほしかった。
登場人物は壊れているが楽しかった
記者の人が、一家殺人事件のことを調べていく内に、記者の身内が事件に絡んでいくという内容でした。 殺された夫婦の過去を取材していく所があるんですが、夫の過去はいらなかったのではないかと思いました。僕が知りたかった、どのようにした夫婦が出会ったのか、わからなかったのが残念でした。 この作品に出てくるほとんどの人が壊れているようにみえました。 満島ひかりさんが演じる光子の秘密には、びっくりしました。
胃もたれ
重い。胃もたれしそうなほど… 物語は主に週刊誌の記者が1年前に起きた一家殺人事件の関係者(夫婦の友人達や会社の同僚)を取材するという形で進んでいく。 愚行…ばかげた行い。愚かな行為。 話が進んでいくうちに衝撃というより、いや~な感じの事実が発覚していく。 ここに出てくる関係者たちと殺された一家は、ある意味全員愚かな人間。中にはコイツ最低やなと思う人物もいる。 映画の冒頭のバスのシーン、記者の妻夫木くんがとった行動でもそれはよく分かる。最低とまではいかなくても何か心に引っかかるような行為が、思いが積み重なっていくんだろうなと。 少しずつ少しずつ嫌な事実が発覚していくので、ずーーっと嫌な感覚が続く作品。 妻夫木聡と満島ひかりが出てるせいか作中どこか李相日の『悪人』を思い出してしまうようなシーンがありました。
北野作品かと
とにかく、主人公兄妹の設定がグロくて、惨殺された一家の夫婦の人間関係が腹黒くて(笑)
そんな中妻夫木聡と満島ひかりはキレイ過ぎて、このグロい兄妹にギャップというよりかは違和感しかなくて感情移入できませんでした。
二人とももっとグロい感じの演技もできるのにあえて抑えてた感じもしますが。
その代わり、小出恵介と松本若菜の人間関係はリアル過ぎてビビるほど。知り合いがモデルなんじゃないかと思うぐらい。((( ;゚Д゚)))怖すぎ。
ナニより、始めに「K」の文字(オフィス北野)がスクリーンに出たときにびっくりして北野映画の部分を探して観てたような気がします(笑)
あり得ない
原作を読んでないので少し無理やり繋いでる部分がある気がしました。 仕事はいえ、人の愚行を聞き続ける事に心が締め付けられるような思いに何度もなる。 ドンデン返しというよりそこで繋がるんかい、と登場人物の輪の狭さを感じるなんとも歯がゆい映画でした。 俳優陣の演技は文句なし。素晴らしい。 情景や撮り方もどこか寂しさがのこるカメラワークや色彩で素晴らしい。
みんなが持っている今どきの
引き込まれてあっという間に終わりました。
気になったのは時間の経過。
小学生くらいの子どもがいるように見えたので、大学卒業してから6年くらいは経ているのかと。
このあたりがわかり辛く、大学時代のキャンパスの学生が、今をときめくanelloのリュックをしょっていて、あの形は昨年ブレイクしたので、やはり気になってしまいました。
かなり壮絶な幼少期だったので、どうやってその一流大学に入ったのか、違和感の連続でした。
まずは原作から見て欲しい!
原作を読んでいたから、妻夫木くんと満島さんが予告の時点で姿を現していることに疑問が湧き、映画ではどういった展開で物語が進行して行くのだろうと興味津々で見ました。 私は小説の方に軍配が上がると思いました。 映画を見て、この後に小説を読もうと思っても、もうネタバレしちゃってるので、きっと面白みは半減すると思います。 まだ映画を見ていない方は、ぜひ小説を先に読んでください。 しっかりと登場人物たちに嫌な思いを抱いた上で、映画を満喫できると思います。
タイトル損だなー
原作未読ですが、小説としてもあまりセンスがあるとは思えないこのタイトルで映画も損してるな、と。「愚行録」といわれてしまえばどうしてもその先入観で人物たちを見るし、善人風に登場しても、どうせこいつも愚行するんでしょと先読みしてしまい意外性が損なわれるのは否めません。大人の事情で変えられなかったんでしょうか。
サスペンス、ミステリーファンとして言わして貰えれば、
血の描写(殺しの現場や返り血など)が下手。鈍器で殴り殺す芝居もリアリティが乏しい。衝撃的シーンなのはいいですが、単純に殺す方も殺される方もお芝居(動き)がチープに見えてしまう。殺戮描写をリアルに見せたいわけじゃないし、間(マ)の演出意図もよく解るのですが、もう少しエッジの効いたアイデアがあれば。こういうテーストの映画は本筋の感想とはまた別にこういうシーンで造り手のセンスを見てしまいますので。
まさに愚行の連続
殺人事件の犯人を追うジャーナリストが出会う人達の証言は、誰も彼も悪意のある昔ばなしばかり。人は意地悪な心を持っていて、自然に愚行を犯す。回り回って人の怨みをかう。見終わったら嫌な気分になりました。俳優さん達はみんな上手いです。
満島ひかり エエなぁ 妻夫木聡とは スマグラーと悪人で共演してたね...
満島ひかり エエなぁ 妻夫木聡とは スマグラーと悪人で共演してたね 他にもあるのかなぁ 冒頭のバスのシーン 好きだなっ 引きずる足から普通に歩くとこ 「ユージュアルサスペクツ」 思い出しちゃった 小出のクズぶりも良かった‼︎ 夏原役の人は 老けてたなぁ...
高まり切らず
冒頭の『席譲ってやれオヤジ』に、障害者のフリして人泡ふかしたシーンが痛快で一気に期待が高まった。
(よく考えたらオヤジそんな悪くないのに、ざまぁみろと思う俺も愚行者)
このあと妻夫木がどんな事しでかして行くのかと思いきや、淡々とした展開に肩透かし。
でも臼田を殴り殺すところには驚いた。
あれは衝動的だったのか、タバコを用意してただけに計画的だったのか、そもそも臼田は殺される程の事したのか(笑)
だからこそ妻夫木が愚か者なのかもしれないけど、俺には推し量れなかった。
役者達の演技は素晴らしいんだろうけど、話の展開重視な俺には☆3つだった。
邦画はムナクソ系…
またしてもムナクソ系の邦画だがなかなかの出来。 進むほどにすべての登場人物がイヤな奴らであることが分かるし、唯一天使のような存在は最初から最後まで酷い目に遭っている… ストーリーには無理があるが、それは原作に帰すべき問題なんでしょね。知ってて始めたことなのかが分からないのがモヤッとしますが… ホントにこういうムナクソ映画が次々に出来てくるのが今の日本の閉塞感を表しているのでしょうね。 しかし慶應に対する悪意スゴい…
面白かった
今年鑑賞した18作品目にして邦画はこれが1作品目。しばらく観たいと思う邦画が公開されず、この作品についても期待半分で鑑賞。しかし、これが面白かった。俳優たちの多少大袈裟に見える演技は、演劇のような演出にも感じます。初めのうちは半笑いなエピソードも段々と深みにはまっていく。観ていて惹きこまれます。 私自身、原作は未読だしトレーラーもあまり見ないで映画に挑んだのだけど、はっきり言ってこれ以上の情報は入れないで観た方が良いと思うので、私のレビューはこの辺で(笑)。
全261件中、201~220件目を表示