暗黒街

劇場公開日:

暗黒街

解説

2011年11月12日にイタリアのベルルスコーニ首相が退陣表明するまでの1週間を背景に、金と欲望が渦巻くローマの裏社会で繰り広げられる抗争を描いたノワールアクション。これが長編第2作となるイタリアの新鋭ステファノ・ソッリマがメガホンをとり、イタリアのアカデミー賞にあたるダビッド・ディ・ドナテッロ賞で5部門にノミネートされた。悪徳政治家フィリッポは、ローマ郊外の静かな港町オスティアをラスベガス化する開発計画を進めていた。しかしある殺人事件をきっかけに、彼の計画は利権を狙う悪党たちの血で血を洗う抗争へと展開していく。フィリッポ役を「天使と悪魔」のピエルフランチェスコ・ファビーノが演じるほか、「我らの生活」のエリオ・ジェルマーノ、「ベティ・ブルー」のジャン=ユーグ・アングラードらイタリアの人気俳優がそろう。「イタリア映画祭2016」で上映され、特集企画「ワールド・エクストリーム・シネマ(WEC)2017」で劇場公開。

2015年製作/130分/イタリア・フランス合作
原題または英題:Suburra
配給:クロックワークス
劇場公開日:2017年10月14日

スタッフ・キャスト

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(C) 2015 Cattleya S.r.l. - La Chauve Souris

映画レビュー

4.0すべての要素がクライマックスに向け大崩壊を遂げていく様が圧巻

2018年11月26日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

怖い

興奮

『ボーダーライン ソルジャーズ・デイ』でハリウッドデビューを果たしたイタリアの鬼才ステファノ・ソッリマ監督による野心作。政界から宗教界、それに様々な利権が絡んだ都市開発に地元の新旧の悪党どもが絡み合い、泥沼化していく関係を修復すべくフィクサーが暗躍する。この壮大な相関図が一人の少女の死を機に“アポカリプス・デイ”へ向けて大崩壊を遂げていく様があっけにとられるほど壮絶だ。序盤は全容がなかなか見えてこず、やきもきさせる点も多いものの、しかし中盤からの怒涛の渦はとても見ごたえがある。見ていて辛くなるほどの悪人たちにもふとした瞬間に個性が光り、弱肉強食の世界ですぐに捕食されてしまいそうなひ弱な者たちが決して負け犬で終わらないところにも味わいがある。モザイクやセックスシーンの激しさゆえ、観る人によっては若干引いてしまう場合もあるかもしれないが、ソッリマ監督を攻略するなら必ず押さえておくべき秀作だ。

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牛津厚信

3.0実体のないマクガフィン

2023年10月10日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

暗黒街|〘名〙 不道徳な行為や犯罪などがしきりに起こる危険な街(まち)。

まぁ悪いやつしか出てこないお話なんだけど、
マクガフィンとしてのカネが出てこないせいか
実体のないものに振り回される群像劇であり悲喜劇で
ある意味で資本主義の本質をデフォルメして見せているような作品なのかな。

全体としては可もなく不可もなく。
ノワールっぽいやつを期待して見るとがっかりすると思う。

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mar

5.0想定を数段超えた迫力

2019年3月29日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

「因果応報とはこの事か」と改めて思わせる映画。全てが繋がっていて最後までハラハラの連続。政治とお金、闇の組織との関係が如何にも現実味を帯びていて、見応えのあるストーリー。想定を数段超えた迫力。

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映画愛好家

4.0ドロドロ

2018年4月11日
iPhoneアプリから投稿

色々な出来事が交錯し、全ての選択が悪い方向に。

未成年なんかと3Pしなきゃ良かった〜
逆上して刺さなきゃ良かった〜
私欲のために告げ口しなきゃ良かった〜
と、後悔するような事ばかり。

8に言われながらも最後の敵討ちもかっこよかった!
イタリアの街並みと海が綺麗。

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Riri