バーニング・オーシャンのレビュー・感想・評価
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命と引き換え。
この爆発事故のニュースは何となく覚えている程度だったが
油まみれの真っ黒なペリカンの映像は、ハッキリ覚えている。
あぁあれがそうだったんだ…と思うと同時に現場作業員には
常にこの工期の遅れと確認や点検作業の板挟みがあることを
友人から聞いている。利益優先の親会社が出す指示に反発し
訴えても結局は工事に突入。危険な現場では命と引き換えに
働いているようなもんだと分かる。監督・俳優の名コンビが
放つ第二弾もなかなかの緊張感だったが、冒頭から既に海底
で湧き出している不吉な映像に煽られた。この困難な救出中
でも上からの指示を待つ奇特なルールにイライラさせられる。
実話という現実
音で驚かされるような陳腐な演出も感じましたが、企業の机上の空論に立ち向かう現場の職人魂を感じました。爆発の現場にいるような恐怖感も感じました
亡くなられた技術者さんのご冥福をお祈りいたします
安定のバーグコンビ
まるでニュース映像のようにリアルな事故現場をまざまざと見せられる。逃げ場のない海上油田での爆発・火災…これ実話なんだよね…?あまりにも映画的な事実に恐怖を感じざるを得ません。大企業が利益追求のあまり起こしてしまった史上最悪の人為的事故。その教訓を提示する映画ではあるものの、決して頭でっかちにはならず、ちゃんとエンターテイメントとして面白い。冒頭から不穏な空気を漂わせながら、事故が起きるまでの企業と採掘作業員達の攻防を分かりやすく描き、事故が発生してからは手に汗握る作業員達の復旧&脱出劇。油田からの逆流と大爆発はもの凄い臨場感で本当に怖かった…。主人公と女性作業員が、燃え盛る海に飛び込むシーンは、うわぁぁぁ…自分だったら絶対無理ーーー!!!さすがは「バトルシップ」の監督ピーター・バーグと、主演のマーク・ウォールバーグのバーグコンビでした。パトリオット・デイも絶対に観たいと思います。
BPの名前をボカさないのなら邦題も原題ままで
小さなスクリーンですら怒涛の迫力
さすが音響は地響きするほどビリビリで満足
もっとデカイスクリーンで観たかった
希望的観測はダメなんだよ、クソ野郎のセリフが響く。
安全第一。
2010年に実際に起こった海底油田の事故を綿密に描いた作品。
ピーター・バーグはどんどん腕を上げてきている。彼の監督作品は「キングダム 見えざる敵」以来ずっと観ていて、ハズレがないなぁと思っている。「バトルシップ」もOKである。
今回は事故の再現に心を砕いているのがよくわかる。この事故で実際に亡くなったひとがいるのだから、生半可な気持ちで映画は作れない。
親会社の慎重さを欠いた強引な進行が、この事故を招いたと映画ははっきり描いている。ジョン・マルコビッチは損な役回りだ。
でかい施設の中を泥水が噴きあがっていくシーン、施設全体が炎に包まれる瞬間、作り物とわかっていてもすごいことが起こっているというのが実感できる。
安全確認、危機管理。とてもとても重要である。肝に銘じておこう。
工場管理や保全業務に関わる人間なら観とくべき
災害ものだけど決してスペクタクル的な要素を狙っているのでは無い感じです。
実話に基づいているから勝手に派手な展開を付け加える訳にはいかないというよりは、あくまで男達(だけじゃ無いのは重々承知ですが、なんかこう書いた方が伝わりやすい気がするのは何故?)の働く現場と、そこで起きたトラブルを描くというのスタンスで作られていると思うので。そのトラブルがとんでもない大惨事ではあるのですが。
だから、災害シーンが物語的にいまいち盛り上がりに欠けるとかいった批判は、ちょっと違う気がします。
特に工場管理や保全業務に関わる人間なら、その感じ分かる!と思える描写が沢山あるのではないでしょうか。
自分は直接そういう部署に居た訳では無いのですが、軽口を言い合いながら緊張をやり過ごす作業員たちとか、色々な不具合を抱え、様々な部署が入れてくる横槍を調整しながらも仕事を進めていく様子とか、いちいち共感して観てました。
直接的に災害を引き起こす指示を出してしまうあの人も、単に無知な素人が金の事だけ考えて強引に事を進めたというのではなく、エンジニアとして周りの人間を説得しているというのをちゃんと描いているのも誠実だと思います。結果的に誤った判断ではあるのですが。
冒頭の娘とのやり取りとか、映画的な描写も丁寧ですし、派手な展開に期待し過ぎ無ければいい映画なんじゃないでしょうか。その意味で宣伝はミスリードでしょう。
ともかく、自分はこの映画を観ながら何度となく泣いてしまいました。
衝撃。興味深い。
明らかな人的ミス。怖すぎる。終始震えが止まらなかった。
事の重大性を分かってなく、軽く見て安易に指示(強制的)をしてしまった事による大事故。
それにしてもあれだけの規模の事故なら全員命を落としてもおかしくないけど10数人で収まったのは、不幸中の幸いとでもいうのか...
TOHOシネマズ府中にて観賞
事故に至る過程にある専門用語の言葉合戦に作り手の本気を見る。
いざ事が起こると凄まじい音響と視覚効果に包まれて我を忘れてしまう。
これは傑作実録事故映画か?
その気持ちは終映後5分で醒めた。
この作品は、世界の環境に多大なる被害を与えた事故を扱っているにも拘わらず、米国の現場賛歌(哀歌)で満足して終わっている。
最後の字幕で作り手の意識が見える。「この事故は米国史上…」 米国だけの話じゃないだろ。
また、更なる試練「石油を止める」こそが語るべきところではないか。
と、やっぱりピーター・バーグの演出は相変わらず色々引っ掛かる。主人公のかみさんの描写も不要だし、今どき古い。
久しぶりのディザスタームービー
40年以上前に大流行りだったディザスタームービーを久しぶりに堪能しました。
これは実話ということでストーリーも重たく受け止められて良かったです。利益重視、安全軽視の経済優先社会は昔も今もあまり変わっていないですねぇ。
大好きなカートラッセル、年取った〜。
予算カットが導いた惨劇
海の上に浮かぶ石油採掘基地で起きた火災事故の実話を映画化
本来実施するべきだった安全テストの予算をカットしたために起きた人災だった
怖い映画だった
「なぜ火災が起きたのか」
について丁寧に検証し再現した上で、人間ドラマとしても、エンターテイメントとしても見応えのある作品になっているところが、この映画の良いところだった。
危機的状況にいる時に必要なのは、冷静な状況判断なのだと再認識した映画だった
観ている私まで火と煙に巻かれて息苦しくような心地がした
人間の慢心が起こす恐怖を事実に基づいてダイナミックに描いているが、...
人間の慢心が起こす恐怖を事実に基づいてダイナミックに描いているが、映画ならでの感動的なエピソードをもう少し欲しかった
引きちぎられたナットが弾丸のように人を襲う
映画『バーニング・オーシャン』を見て来ました。2010年にメキシコ湾で発生した原油流出事故を題材にした映画です。
爆風でねじれる鉄塔。引きちぎられたナットが弾丸のように人を襲う。といった恐怖はとてもうまく描かれています。迫力がある。
ただし本編のテーマはどこにあったかと言うと、いささかはっきりしない。工期とコストを優先し、安全をないがしろにした親会社の責任が大きいのは分かるが、テスト結果をめぐる意見の相違がきちんと説明されていないので、ピンと来ない。
それにしても、カート・ラッセルは年をとりましたねぇー。
大火災CGほとんど使ってません!って、そこじゃない感ハンパない。
※絶賛してません。
面白かった!と思った方、閲覧注意です。
『バーニング・オーシャン(2016)』
原題 Deepwater Horizon
(あらすじ)
2010年メキシコ湾で起こった海底油田爆発事故「メキシコ湾原油流出事故」の映画化です。
石油掘削船(半潜水海洋石油採掘施設)「ディープウォーター・ホライゾン」は、十分な確認作業を怠り、ムリクリ始めた掘削作業中に発生した機材の不具合で事故発生→海底から逆流したガスに引火→原油が海に流れ出す→大規模災害に発展する。
船内に取り残されたマイク(マーク・ウォールバーグ)をはじめとする作業員達は、被害の拡大を阻止するべく奔走し、また脱出を試みる。
どこかで「アトラクション的な映画」と評されてる方がいて、全くその通りだと思いました。
だらんだらんと物語が進んで、急にやべwってなって、どかーん、どかーん、と爆発!火災!ってなって、多くの現場作業員が犠牲になっていく。
実際この事故で、11人の方達が亡くなっているんですよね。
でもー、登場人物達のバックグランドって、主人公のマイクくらいしか描いてないから。
亡くなった、この方って、どなた?ってなる。
残念ながら人間は、良く知りもしない人の死を悲しめないし、怒れない。
いやいや、実際にあった事故なので、ドラマティックな展開とかそんなないんですよ。
事故発生まで、何気ない日常を生きてたんですから。そこ、主人公以外はしょって良いでしょ?
なるほど!分かりました。
じゃぁ、しっかりしたテーマを、問題点を、掲げてくれよ!!
角田光代先生が、仰ってました。
1)テーマを決めて。
2)構成(ストーリー)を考えて。
3)そして(シーンなどの)アイデアを考えて。
この順番で考えないと、物語がおかしくなるって。
本作のテーマってなんだろ?
縦割り企業の、危機感のない対応だろうか?
その割には、その点について触り程度にしか言及していません。
冒頭は音声、ラストは実際の映像で裁判風景をちらっと流す手抜きっぷりですよ。
しかも亡くなった方達に関しては、実際のお写真がエンドクレジットで出ます。
触り程度過ぎるにも、ほどがある!
もっと、そこをがっつり描くべきでは?
ジョン・マルコビッチの悪い感じ=この会社も悪いんすよ!って軽く流さないで!
ここの会社、事故後も色々やってるじゃん。
政府の対応はどうだったんすか?
原油が流れた海、いまー、どうなってるんすか?
環境汚染とか、色々あるじゃん?
で!
もろもろの理由から、本作がどっかん、どっかん、シーン先行映画ってのがよく分かる。
製作者側が「実際にセット作って、ほとんどCG使ってない!」って言ってたけど、本作に限っては、全力で「そこじゃねぇ!」と言いたい。
これって、過剰な演出をして泣かせようとするより、もっともっと亡くなった方達に失礼じゃないですかね。
邦題も、ひどいよ。
燃え盛る炎はすごい!!
前半は単調過ぎて、半分寝てた。。。が後半、燃え盛る炎の凄さに驚き、CG?!だろうな、と思いながらも、主人公が脱出するのを応援してました。SPFXという特殊撮影なんですかね、すごい臨場感あふれてました。
まぁ要するに、危険な仕事は慎重に慎重を重ねてやらないと重大なことになるよ、というメッセージですかね、実話ですから。
2017-13
実話と知らずに観賞。
完璧に人災。
でもなんだろう、なぜかのめり込めなかった。
他のレビューがいいので本当に理由わからない。
ずっと、テレ東の午後のロードショーで何年か前の見てなかった映画を観てる感じが拭えなかった。
自分が変なんだと思う。
毎度ですけど笑
この映画は実話に基づいていて、実際に死者も出た惨劇です。
感動の押し売りはせず、リアリティを追求したドキュメンタリーだと思って見るのが正解。
爆発のシーンはすごい迫力。
見ているこっちも煙たくて、肌はぬるぬるして、逃げ出したくなる気にさせられました。
ウォールバーグさんは、ファスベンダーさんと並び、今年よく映画館でお会いしますね。
カート・ラッセルは、この時期、ミスター・ノーバディのノリノリなボスから、エゴお父さんから、人情あるボスまで色々と演じてますね。
ディープウォーターホライズン
★放題で勘違いして全く気にも止めてなかった映画★
放題によりよくある、フィクション爆発系と勘違い。 スルーしてました。
たまたま気づいて、おや?事実のお話。行かなければ。
主人公はもとより、カートラッセルとジョンマルコビッチ見に行く価値あります‼
無理やり感動の押し付けをせず、ドキュメンタリータッチで書いたのかな。って思いました。
普通の上映だったのに、下からズンと突き上げてくる音と映像の迫力でした。
こういうのをみると、洋画ってやっぱりすごいな。って思います。
ハリウッドはマンネリといわれてますが、最近は事実の話が良作多いなーと感じます。
最後の最後のどんでん返し
まさか主人公がヒロインを裏切ってまで石油プラントを爆破するとは…!
敵というのは主人公の完全なる妄想で主人公は多重人格です。観ているもの全員が騙されましたね!!
そして主人公自身も最後まで気付いていない…。一体自分とは誰なのか?
酒を飲んで自分が揺れているのか?船が揺れているのか?
誰にも分からないのです。
タイトル見てB級アクション映画かと思ってあらすじ読んだら全然違いま...
タイトル見てB級アクション映画かと思ってあらすじ読んだら全然違いました。実際の事件を元にした真面目なサスペンス。
海上の海底石油採掘施設というあまり馴染みのない舞台で聞き慣れない専門用語も沢山出てくる作りながら、意外に状況が分かりやすく描かれていてハラハラしながら状況を見守りました。ちょっとNHKスペシャル的ドキュメンタリーを見た時のような印象も。
安全を維持するにはお金も労力も無駄なくらいかかるけど、事件が起きてからでは遅いんですよね…。様々な現場に共通する普遍的な教訓が描かれていると思いました。
採掘現場の機械だらけの背景にはなんともときめくものがありますね。火災の映像も(実話を元にしていると考えると不謹慎な気もするが)実に迫力があって美しかったです。
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